2018年9月で3周年を迎えた『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』。同作で渋谷凛役を演じる福原綾香さんにインタビューを実施した。

福原綾香さん(ふくはらあやか)

12月31日生まれ。鹿児島県出身。おもな出演作に『賭ケグルイ』(五十嵐清華役)、『キャプテン翼』(岬太郎役)など。管理栄養士の資格を持つ。好きなアイドルは財前時子様、好きな楽曲は『Nothing but you』、好きなMVは『Halloween●Code』(●は正しくはハートマーク)。

「『デレステ』といっしょに私たちも進化していきます!」『デレステ』福原綾香さん(渋谷凛役)インタビュー_03

凛のアイデンティティーは“ジャックナイフ”的な鋭さ

――凛役を務められて6年以上になりますが、凛を演じるなかでいつも意識していることは?

福原 いつも収録していただいている音響監督さんには、ときどき「ジャックナイフ! ジャックナイフを忘れるな」と言われます(笑)。凛は基本的に仲間想いのいい子なんですけど、現状で満足したくないという向上心からくる鋭さみたいなものがあって、半端な馴れ合いは嫌っているので、そういった部分はずっと忘れずに意識したいなと思っています。

――では、そんな凛の魅力はどのようなところだと思いますか?

福原 ニュージェネレーションズや、トライアドプリムス、最近だと(森久保)乃々ちゃんとの絡みなど、いろいろなところでぜんぜん違う一面が見られるのがすごく魅力的だなと思っています。それでも、渋谷凛としての一貫性はしっかりしているので、人によって態度が違うというわけではないんですよね。引き出される魅力が、触れ合う人によって違うという感じです。

――その一貫性というのは、やはり先ほどの、ジャックナイフという部分でしょうか?

福原 そうですね。そこが一貫している部分だと思います。乃々ちゃんとの掛け合いのときには、机の下に隠れる乃々ちゃんを引っ張り出そうとしたりして、“ジャックナイフ”的な仕事に対する意識の高さといっしょに溢れ出す母性が、すごく新鮮でした。プロデューサーの皆さんは驚かれたと思いますが、私もけっこうビックリしたんですよ(笑)。

――そうですよね(笑)。凛の衣装でいちばん好きなのは?

福原 エターナルブルームの花嫁衣装がすごく好きですね。絵の力が強すぎて「はぁ~……」ってなります(笑)。ウェディングドレスって女性が絶対にかわいく見える衣装なので、それを渋谷凛が着たら、それはもう凶器だと(笑)。

――ジャックナイフですかね(笑)。ふだんはどんなときに『デレステ』を遊ばれますか?

福原 ライブ前は、お風呂で遊んでいましたね。体を絞りたくて、半身浴をしていたんですが、そのときに。でも、水没させるのが怖いので、ジッパー付きの袋に入れた状態で、お風呂の上に置いて遊んでいました。

――なるほど。凛以外に好きなアイドルはいますか?

福原 (財前)時子様ですね。踊っている姿がすごく映えるんですよ。かっこいい曲やかわいい曲など、いろいろ選んで、時子様のさまざまな顔を見たいなと思ってプレイしています。それと、私はもともとクール系のアイドルが好きなんですが、その中でも、マニッシュで女子校にいたらキャーキャー言われそうなアイドルを集めてユニットを組むことも多いです。いまはなつきち(木村夏樹)、木場真奈美さん、東郷あいさん、アナスタシア、高峯のあさんの5人にしています。イケメンを銀髪の子で挟んだ“イケメンズ”というユニットなんですけれど(笑)。

――ネーミングがそのまま(笑)。

福原 はい(笑)。個人的にも大好きな『Nothing but You』のようにかっこいい曲や、あえて『ラブレター』のようにかわいらしい曲を歌ってもらったりしています。

――『Nothing but You』がお好きなんですね。

福原 はい! 『Nothing but You』は、MVもキラキラしていてすごくかっこいいんですけど、現実でもよく見るような仕上がりになっているので、「こういうMVあるよね!」と、アイドルたちが存在してくれているような感じがしていいですね。iTunesで配信されたときはすぐに買いました(笑)。あとは、『Halloween●Code』(●は正しくはハートマーク)もすごく好きです。MVが凝りに凝っていて、ひとつのアトラクションのように感じます。

絆を深めて進化する『シンデレラガールズ』!

――これまでにライブなどで歌もたくさん歌われていますが、自分が歌っている曲の中で好きなものは?

福原 たくさんありますが、前に青木瑠璃子ちゃんと披露した『咲いてJewel』がものすごく印象に残っています。『デレステ』が始まって間もないころに披露させていただいたんですけど、踊りと歌のテンポがすごく早くて「これが『デレステ』か……これからたいへんだぞ」と思いました(笑)。それに「かっこいいな」という感動もあり、「これから私はこの子たち(アイドルたち)に負けないようにしないといけないのか」と、ハッパをかけられたような気持ちになりました。

――『お願い!シンデレラ』のように、長く歌っている曲もありますが、そういった曲に対する意識は、時間とともに変わったりしますか?

福原 変わりますね。いまの私にとって『お願い!シンデレラ』は触れ合いの曲というイメージで、ライブで歌うときは、歌いながら「誰か私と絡んでくれないかな」と考えたりします(笑)。歌うときだけでなく、聴くときも「歌いながら、るる(佳村はるかさん)と抱き合ったのはいい思い出だな」とか、思い出の曲としてどんどん更新されています。

――『お願い!シンデレラ』は、ライブの最後に歌うことが多いですものね。先日は群馬県の前橋で行われた3周年記念ライブにもご出演されましたが、印象に残っていることはありますか?

福原 (島村)卯月ちゃんの『S(mile)ING!』をカバーしたんですけど、「どうやったら卯月の気持ちを汲み取りつつ、凛らしく表現できるかな」、気合を入れて研究していたんです。だから、ライブ前には久々に緊張してしまって……。

――ほかのアイドルのソロ曲を歌うのはすごく緊張しそうですね。

福原 「いつも隣りにいるニュージェネレーションズのふたり(大橋彩香さん、原紗友里さん)に力をもらおう!」と思って、ふたりに「これから歌ってくる」とメッセージを送ったんです。そしたら、最初に彩香ちゃんが「うわ~! がんばってください!!!!!! れ」と打ち間違いながら返信してくれて(笑)。その後に続けて、“れ”を訂正することなく卯月のスタンプで“がんばります!”って送ってくれたんですけど、そのいつも通りな彩香ちゃんの感じで「これはいつもみんなでやっているライブと同じだから、楽しもう!」と思えました。

――大橋さんの打ち間違いで落ち着きが取り戻せたと(笑)。

福原 はい、“れ”で(笑)。思わず脱力してしまって、それでリラックスできたんですよ。それから、その曲を披露するときに「私にも見えた気がするよ、卯月が見た景色」というセリフがあったんですけど、演出家さんが私の意図を汲んでくれて。そのセリフを言った、瞬間にそれまで全部青だった照明を一斉にピンクに変えてくださったんです! 私から指示をしたわけではなかったんですけど、ゲネプロや、リハーサルでの様子を見て、私の意図を汲んでくださったのかなと。すごくうれしかったですね。

――6年間で築かれた絆を感じるお話ですね! ちなみに、ライブ前は緊張されたりしますか?

福原 昔は「ダンスを間違えたらどうしよう」、「歌い間違えたらどうしよう」と、不安でいっぱいで、ひとりでギリギリまで練習していたことが多かったんですけど、徐々に慣れてきて「これまであんなにやってきたんだからできるはず!」という自信がつきました。いまは練習よりもむしろ、会場の雰囲気や反応を吸収するために、会場の様子を見たり、みんなといっしょに馴染むことに専念するようになりました。

――それは明確な変化ですね。その変化が起こったのはいつごろ?

福原 ここ3年くらいですかね。それまでは担当させていただく曲もすごく多かったので、「こもって練習しなきゃ!」という感じだったんです。でも、徐々に余裕が出てきて、むしろみんなの緊張をちょっとでもほぐしたいと考えるようになりました。最近ではライブの前にみんなで「ちょっとAR撮影モードを使ってみよう!」って、『デレステ』で実装されたばかりのAR機能で遊んでいました。

――『デレステ』も緊張をほぐすのにひと役買っていると(笑)。ARスタジオは触ってみていかがでしたか?

福原 そのときのライブで私が着ていた衣装と同じ衣装を着た凛と並んで、マネージャーさんに撮っていただいたんですけど、「これはいいな……!」と思いました。

――『デレステ』3周年記念楽曲の『ガールズ・イン・ザ・フロンティア』も歌われていますが、初めて聴いたときはどう思いましたか?

福原 初めにデモ音源と歌詞をいただいたときに、これまでの『シンデレラガールズ』としての歩みを否定しているわけではないのですが、「いままでのやりかたではいけないんだ」っていう強い意志を感じる楽曲だったので、すごく攻めているなと思いました。そんな攻めている曲を3周年のお祝いにもってくる『デレステ』に「油断できないな」と、気を引き締めなおしました(笑)。

――歌うときはどのように歌われたのでしょうか?

福原 私としては「こういう時期もあったけど、いまは進むんだ」っていう葛藤の部分も歌おうとしていたんですけど、レコーディングでは、「もっとかっこよく! もっとわかりやすく! もっと青く!」という指示があって。だから、“一歩先を行くかっこいい女の子”という感じで歌っていました。

――3周年記念といえば、コラボとしてゆずの楽曲も配信されていますが、もう遊ばれましたか?

福原 いま配信されている『夏色』と『サヨナラバス』はどちらも遊んでみました。とくに『サヨナラバス』は中学生のときクラスのみんなで歌って楽しかったという思い出がある曲なので、その思い出がよみがえって「あれ? 奏さん、私と同じクラスだったっけ?」と(笑)。ありすちゃんの歌いかたもすごく好きで、このふたりは尊いなと思いました。

――コラボを知ったときはどう感じました?

福原 ビックリしました! これまでたいへん有名な方々がCMに出演されていたので、「つぎは誰だろうね」と話していたんですけど、まさか歌手の方とは予想していませんでした……! いろいろな曲をカバーさせていただいているのもすごく感慨深いですね。

――ちなみに、『デレステ』で今後実現してほしい夢は?

福原 強いて言うなら、“イケメンズ”のアイドルに似合う、パンツスタイル系のSSレア衣装が出てくれるとうれしいです(笑)。でも、こちらの夢が追いつかないくらい、いろいろと追加されているので……。私たちも、そんな『デレステ』といっしょに進化して、プロデューサーの皆さんにもっと楽しんでいただけるようにがんばります! これからもよろしくお願いします。

「『デレステ』といっしょに私たちも進化していきます!」『デレステ』福原綾香さん(渋谷凛役)インタビュー_01
「『デレステ』といっしょに私たちも進化していきます!」『デレステ』福原綾香さん(渋谷凛役)インタビュー_02
「『デレステ』といっしょに私たちも進化していきます!」『デレステ』福原綾香さん(渋谷凛役)インタビュー_04

アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ
ジャンル:アイドルリズムゲーム
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