間近にいる“うらら”とともに、モロ星人を撃退する爽快感を味わえる!

 2018年2月10日〜11日、千葉・幕張メッセにて開催されている、ゲームファンとゲーム大会の祭典“闘会議2018”。レトロゲームエリアにて展示出展されている新作VRソフト『スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー』(以下、『スペースチャンネル5 VR』)を体験することができたので、その模様をブース紹介とともにお届けする。

『スペースチャンネル 5 VR あらかた★ダンシングショー』体験リポート、これは全身運動だ!? グランディングの岡村峰子氏にも直撃【闘会議2018】_01

『スペースチャンネル5 VR』体験ブースダイジェスト

 デモ体験は通常、先着順で行われる。順番を待つ列には、ドリームキャスト版『スペースチャンネル5』の試遊スペースが設けられている。待っている間に昔を懐かしむもよし、『スペースチャンネル5』の世界に初めて触れるよし、だ。

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 順番がきたら、ふたり一組でHTC Viveのプレイスペースに入る。両手のモーションコントローラーは直接握るのではなく、手の甲の上にセンサー部がくるような形で装着する特製バンドを装着する。

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 プレイヤーが扮するのは、本作の主人公“うらら”に付き従って現場をリポートする、アシスタント・リポーター(なのか?)。本編が始まる前に、まずは基本的なポーズの練習をプレビュー映像を見ながら行う。このとき、VR空間では自分の身体が線の細い女の子になっていて、隣りにもうひとりのプレイヤーが扮するリポーターがいるのだが、その様子を客観的に見ると右写真のようになっている。なかなかシュールだ。

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 本編が始まると、うららのすぐ後ろについて移動することに(移動はオート)。モロ星人たちと対峙すると、恒例のダンスバトルが始まる。モロ星人がやった通りの動きを、実際の身体の動きでトレースしていくのだが……これが思った以上に激しい動きを要求される。とくに、中腰のまま上半身を左右に振るムーブは、何かの部活動の練習メニューじゃないかというほど、本気になってしまった。

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 傍目には向かい合って対戦しているように見えるが、VR空間では横に並んで共通の敵と戦っているふたり。ムーブの回数を重ねるごとにポーズのコツやタイミングがわかってくる一方で、身体の動きがついていけなくなるのは、取材記者たちの日ごろの運動不足のなせるわざだ。

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 最後に控える巨大ボスとの対決。リズムにのって強烈なストレートを避けるのが気持ちいい。コイツをとっちめれば無事クリアーとなる。

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 ブースには“ワンダーフェスティバル2018[冬]”で販売開始予定のグッズ“モロ星人ミニソフビセット★チキュウ大侵略盤”と、“モロ星人ミニソフビセット★オレンジリミックス盤”が参考展示されていた。10日より予約受付開始ということで、気になる人はチェック!

※スペース★ソフビ団ネットストア

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『スペースチャンネル 5 VR』開発メーカー・グランディング代表・岡村峰子氏ミニインタビュー

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──今回展示したバージョンについての簡単な説明を。

岡村 2016年の東京ゲームショウで出展した最初のデモから、大幅に内容を作り変えて進化したものになっています。当時はVR黎明期ということもあって、まずは『スペースチャンネル5』の世界にどっぷり浸かってもらうことを最優先した作りにしていたののですが、プレイしている皆さんが、自然と体を動かしていたんです。だったらそこをドストレートに、ちゃんと身体を動かして操作するものを提供しようと、方針転換しました。

──進化の方向性としては至極まっとうですが、プレイヤーの中には実際にダンスすることに抵抗がある人もいるのではないかと。

岡村 確かに、「はい、うららちゃんのダンスを踊ってください」といきなり言われても戸惑う方はいらっしゃると思います。でも
ポージングを繰り返しているうちに、ダンスが苦手だったり踊ったことがない人も、ポーズがつながっていくかっこよさ、ダンサーのような気分を味わえるように調整しています。

──グラフィックやプログラミングは、オリジナルのデータを使用していたりするのでしょうか?

岡村 3Dモデルのデータは参考にしていますけど、VRゴーグルで見ても違和感がないように、結構作り直しています。背景は、オリジナル版(初代『スペースチャンネル5』)は1枚絵だったので、目コピーで3D化していきました。再現度に関しては、オリジナル版の世界観の生みの親の吉永さん(※現セガゲームスの吉永匠氏)の監修をしっかり受けているので、ファンの方にも満足していただけると思います。

──今回、プレイした皆さんの様子を見て思ったこと、気づいたことなど。

岡村 皆さん笑いながらプレイしているのが印象的でした。VRゲームは真剣な態度でプレイするタイプのものが多いので、これはこれでよかったと思います。あと、女性がたくさん遊んでくれたのは予想外でした。こういう場所でVRをやるのは恥ずかしいかなと思っていたので。

──製品化の予定について可能な範囲で教えてください。

岡村 年内を目標に作っています。段階としては、今回のバージョンをベースに、まずはロケーションVR版としてリリースし、多くの人に踊って遊ぶ体験をしていただければと。それから、ゲーム性をより進化させたダウンロード版をリリースしたいですね。ロケーションVR版の店舗や設置時期については近々発表できると思いますので、ご期待ください!