あなたも平田広明さんや小岩井ことりさんに声に!

 2018年2月18日(日)に、千葉県・幕張メッセにて開催予定の“ワンダーフェスティバル 2018[冬]”。世界最大規模のガレージキットの祭典として知られる同イベントには、さまざまなコンテンツが出揃うわけだが、今回「おや!?」と思わせられるニュースが到着した。同イベントに“ANIMEGAPHONE”が出展され、初の実地テストが行われるというのだ。

音声変換AIメガホン“ANIMEGAPHONE(アニメガホン)”がワンフェス2018[冬]で実地テスト_01

 まずは、“ANIMEGAPHONE(アニメガホン)”ってなんぞや? と言ったところだが、本製品は、リアルタイムボイス変換AI技術を用いて発話者の音声を処理し、あらかじめ登録した他者(別人)の声を、音声としてほぼ遅延することなく発信することが可能なメガホンのこと。何やらマンガやアニメに出てきそうなアイデアだが、言語やイントネーションなどの言語情報を保ちつつ声質変換するシステムを“メガホン単体”に搭載するのは、初の試みであるという。“ワンダーフェスティバル 2018[冬]”では、この製品のデモンストレーションとして、発話音声を声優の平田広明さんと小岩井ことりさんに設定したバージョンを公開するというのだ。自分の声が、あの平田広明さんの美声で発信できるなんて、なんともステキなことではないか。と、ワクワクするような“ANIMEGAPHONE”のコンセプトムービーが公開されているので、参考までに以下にご紹介しよう。

 “ANIMEGAPHONE”の制作を担当するのは、TBWA HAKUHODO、ユカイ工学、KOTOBUKISUN、クリムゾンテクノロジーの4社からなるアニメガホン制作委員会。どんなテクノロジーが駆使されているのか気になるところだが、一般的に“ボイスチェンジャー”は声の音程や音質をフィルタリングで変化させるのに対して、“ANIMEGAPHONE”は発話者の音声を解析し、登録した別の音声で発話させるのだという。これにより、たとえばコンサート会場であればその歌手の声で、会社であればその社長の声で発話をするといった “思わず耳を傾けたくなるメガホン”として利用することが可能(発話可能な音声は事前登録が必要)。同メガホンはシステム単位でのレンタル提供を想定しており、複数の実地テストを経たのちに、価格などを設定するとのこと。

 これは、“ワンダーフェスティバル 2018[冬]”に出かけて試すしかないのかもしれない……。ということで、気になる方は幕張メッセまで。