アメリカのカリフォルニア州サンノゼで、VRヘッドマウントディスプレイ“Rift”などを展開するOculus VRの開発者向けイベント“Oculus Connect 4”が開幕した。

 初日の基調講演では、既報の通り単体動作が’可能な“Oculus Go”や、RiftとモーションコントローラーTouchのバンドル版の新価格(399ドル/5万円)が発表。

 そしてコンテンツ面でも、ゲーム業界や映画業界のビッグネームを含む、さまざまなスタジオの参入や新作が発表された。

 まずはアクションシューティング『タイタンフォール』シリーズなどを展開するRespawn Entertainmentが、2019年の発売を目指してRift向けにコンテンツを開発中であることが判明。同スタジオはFPS『コール オブ デューティ』シリーズの元関係者が多く在籍しているという経緯もあって、一体このVRタイトルがどういう方向性になるのか気になるところだ。

『タイタンフォール』のRespawnやピクサーによるOculus陣営向けVRコンテンツの提供が発表【Oculus Connect 4】_01
『タイタンフォール』のRespawnやピクサーによるOculus陣営向けVRコンテンツの提供が発表【Oculus Connect 4】_02

 『The Order:1886』などで知られるReady at Dawnは、すでに『Echo Arena』と『Lone Echo』の2タイトルが配信されているVRゲームシリーズ“Echo”の新作として、『Echo Combat』を発表。無重力空間での戦闘がメインとなり、2018年のリリースを予定している。

 一方、インディースタジオCamouflajは、同スタジオのステルスアドベンチャー『Repubique』(リパブリック)のモバイルVR版『Republique VR』をGear VRに先行して配信することを表明。
 モバイルVRとしては破格の10時間から15時間分のコンテンツがある大作(恐らくストーリー内容的にはフル収録)となる予定で、Gear VR対応スマートフォンの中でもGalaxy S7とS8での動作に対応する予定。

 またピクサー・アニメーション・スタジオからは、映画“リメンバー・ミー”(原題Coco)の海外公開に合わせて(※日本公開は2018年3月16日)、その世界を体験できる『Coco VR』がRift向けに11月15日に、Gear VR向けに11月22日に配信されることが発表された。

 ディズニーグループからはそのほか、2018年に配信予定の『MARVEL Powers United VR』に、マイティ・ソーが参戦することが判明。同作には20キャラ以上のマーベルヒーローがプレイアブルキャラクターとして登場する予定だ。

 映像作品関連ではほかにも、“ブレードランナー2049”のVRアプリ第2弾として、『Blade Runner 2049: Memory Lab』がRift向けに10月19日より、Gear VRで10月26日に配信される。
 映像ストリーミングサービス大手のNetflixからは、シーズン2の公開を控えたドラマ“ストレンジャー・シングス”がTurtle Rock StudiosのホラーVR『Face Your Fears』とコラボレーションする予定となっている。