根強い人気を誇る“REALFORCE”にゲーミング製品がついに登場
PCゲーマーにとって、最大の武器とも言える存在がある。
それは“キーボード”。
何気なく使っているものなので忘れがちな人もいるかと思うが、キーボードの性能はプレイングを大きく左右する。勇者にたとえれば、キーボードは“剣”なのだ。
そんなPCゲーマーの“剣”に、プロゲーマーも太鼓判を押した期待の新製品が登場する。
それが、2016年11月24日に東プレが記者発表会でPRした『REALFORCE RGB』。同商品の販売開始日は2016年12月9日(金)から。希望小売価格は2万8,800円[税別]で、REALFORCE取扱店(ビックカメラやヨドバシカメラといった大型家電量販店やツクモ、ドスパラ、ユニットコムなど)にて販売開始となる。
加えて、同発表会では『REALFORCE』がゲーミングチーム“Green Leaves”とスポンサー契約を結ぶことが発表された。“Green Leaves”は3Dアクションシューティング『Overwatch』の大会で輝かしい成績を残しているが、これまではアマチュアチームとして活動していた。彼らは『REALFORCE RGB』という剣を手に入れ、いよいよプロチームとして始動する。
リーダー・Noanoa氏に今後の活動についてお聞きしたところ、「これまではアマチュアだったから、出られない大会などもたくさんありました。これからはプロチームとして、ガンガンやっていきたいと思います。海外大会への出場も考えていますよ!」というコメントをいただいた。このスポンサー契約によって、彼らが日本のeスポーツ界にどんな風を吹かせてくれるのか、今後も見守っていきたい。
反応速度を3段階で調整できるキーが最大の魅力!
さて、キーボードブランド“REALFORCE”のシリーズ15周年として開発された『REALFORCE RGB』は、同社初のゲーミングキーボードである。
最大の特徴は、キースイッチのオン位置を1.5mm、2.2mm、3mmの3段階で切り替えられる“APC機能(Actuation Point Changer)”を搭載していること。この調整で、ゲームによってキースイッチの反応速度を最適化できるのだ。
たとえば、よく使うキーは1.5mmに設定することで、通常より25%ほども高速に入力可能になる。逆に3mmで設定してほかと差をつければ、不意の誤入力を防止するといった感じだ。この調整は専用ソフトウェアでキーひとつごと、もしくは全キーまとめて設定ができるとのこと。
そして、ゲーミングキーボードらしく、真っ黒なカラーリングに、LEDによるバックライト機能を持つなど、見た目もこだわりが見られる。バックライトに関しては1680万色の中から好きな色を設定できたり、ワンタッチで光りかたを変更可能と、どこかゲーマー心をくすぐる。
加えて、キーキャップの文字は、別々の部材を組み合わせる2色成形方式を採用。印刷ではないため、文字が永久に消えない構造となっているだけでなく、ひとつひとつの文字が光る。とりあえず、かっこいい。あと、暗闇でもキーがばっちり見えるのもすばらしい。
気になる大きさに関しては、ゲーマー向けにコンパクトさを追求。従来の“REALFORCE”と比較して16%のコンパクト化を実現し、マウス操作などの邪魔にもならないサイズとなった。
このように、『REALFORCE RGB』は“REALFORCE”シリーズのコンセプトである「キータッチが優れている」、「指への負担が少ない」、「早く打てる」、「文字が消えない」、「長く使えるキーボードである」という特徴を継承しつつ、ゲーマー向けにブラッシュアップ。ゲームプレイ時にはもちろん、ふだん使いでもストレスフリーなキーボードに仕上がっていることを確認できた。
“Green Leaves”がキーボードをレビュー!
発表会では、そんな『REALFORCE RGB』に関する基本情報のほか、スムーズな操作感を伝えるべく、“Green Leaves”のNoanoa氏&hoshimi氏と、全日本タイピスト連合の隅野貴裕氏による実演が行われた。
冒頭でも紹介した“Green Leaves”と言えば、『Overwatch』の話題は欠かせない。発表会ではもちろん『Overwatch』での『REALFORCE RGB』の使用感についてコメントしてくれた。Noanoa氏は“APC機能”による直感的な操作感や、誤入力の防止について。hoshimi氏は「コンパクトになったことで、マウス操作の邪魔にならないのがいいですね」と、おふたりともゲーマーらしい話題で使い勝手のよさをアピール。
一方、全日本タイピスト連合の隅野氏は、その肩書どおり“タイピング”で『REALFORCE RGB』をレビュー。1分間でタイピングの速度と精確さを測定するサイトで、それなりのタイピング能力を持つ記者人たちから「すご……」と唸らせる“1分間で706打鍵”という超タイピングを披露。“ステップスカルプチャー”による指に吸い付くようなタッチ感や、どんなに早く打鍵しても撃ち漏らしのない“フルNキーロールオーバー”についてを絶賛していた。
どんなPCゲームのプレイングにおいても、最大のお供であるキーボード。快適なプレイには、よりよいキーボードが求められるもの。今回発表された『REALFORCE RGB』は、そんなゲーマーの希望をしっかり受け止め、細かいところまで配慮して作られたものとなっていた。正直、筆者も展示品を持って帰りたかったくらいである。これからキーボードの新調を考えている人は、ぜひ購入を検討してみてほしい。