ライヴにスペシャルドラマに盛りだくさん

 2016年7月30日(土)、神奈川・パシフィコ横浜にて、イベント“戦国無双 声優奥義 2016 ~真田・夏の陣~”が開催された。『戦国無双』シリーズのキャラクターを演じる声優陣が一堂に会する“声優奥義”だが、今回は大河ドラマでさらに盛り上がりを見せる“真田家”をフィーチャー。ゲーム最新作『戦国無双 ~真田丸~』の出演キャストも登場し、スペシャルドラマやライヴ、トークコーナーをくり広げた。本記事では、昼の部の模様をリポートする。なお、本イベントはDVDとしてリリースされることが決定(GAMECITY限定版は11月発売予定)。「行けなかった!」というファンは、ぜひDVDで堪能してほしい。

草尾毅さん&小野大輔さんら真田家勢揃い! “戦国無双 声優奥義 2016 ~真田・夏の陣~”昼の部をリポート_02

 イベントはまず、真田幸村を演じる草尾毅さんのオープニングライヴ「赤備え天下一」からスタート。草尾さんが幸村を思わせる衣装で登場すると、客席のペンライトは一斉に赤に染まった。ちなみにこの曲の途中には、幸村の兄である信之を演じる小野大輔さんが現れ、兄弟で「行け、幸村!」「はっ、兄上!」と掛け合いをするシーンもあり、いきなり大盛り上がりを見せた。

 続いてはキャスト陣が、それぞれの演じるキャラクターの決めゼリフとともに登場。とくに、『戦国無双 ~真田丸~』より真田幸村(少年)役の斉藤佑圭さん、真田信之(少年)役の鹿野潤さん、真田昌幸役の三宅健太さんが登場すると、会場は歓声に包まれた。

草尾毅さん&小野大輔さんら真田家勢揃い! “戦国無双 声優奥義 2016 ~真田・夏の陣~”昼の部をリポート_03

 最初のコーナーは、出演者が生で演じるスペシャルドラマ。第1弾は「武田の家法」として、昌幸を中心に、真田兄弟のルーツとも言うべき武田家と昌幸の物語が描かれたほか、くのいちが真田家に仕える経緯や、少年時代の真田兄弟の姿も垣間見ることができた。

 おつぎのコーナーは、草尾さん&小野さんがバーのマスターに扮し、『戦国無双』にまつわるトークをくり広げるトークコーナー“Bar戦国無双”。1組目のゲストとして登場した直江兼続役の高塚正也さん、綾御前役の庄司宇芽香さんは、「『戦国無双』で初めての○○」をテーマに、「初めて出演したさいたまスーパーアリーナの『戦国無双』イベントで、いきなり歌を披露した」(高塚さん)、「(高塚さんと)初めてデュエットソングを歌った」(庄司さん)といったエピソードを披露した。
 2組目のゲストは三宅健太さん、斉藤佑圭さん、鹿野潤さん。斉藤さん&鹿野さんは真田兄弟の少年期を演じているが、初めて少年期の信之を演じたときは小野さん演じる信之が登場するゲームの発売前だったので、実際に小野さん演じる信之の声を聞いて「ものすごくイケメンになっていて、どうしようと思いました(笑)」(鹿野さん)とのこと(小野さん「まんざらでもないです!」)。一方の斉藤さんは草尾さんの演技を「あまり参考にしていないです!(笑)」と語り、会場を沸かせていた。そして満を持して登場する父・昌幸役の三宅さんは、キャラクターがイケメンなため緊張したと語っていた。

 スペシャルドラマ第2弾は、女性キャストによる「女たちの夏休み」。乱世に生きる武将や姫にも休養は必要! ということで、横浜にやってきた女性たちが水着姿で盛り上がる様子が描かれた。妄想トークで盛り上がったり、お互いの水着を品定めしたりと“女子力”高めの掛け合いがワイワイとくり広げられたほか、姫どうしの信頼や絆が垣間見えほろりとさせられるシーンもあり、会場からは大きな拍手が送られた。

 続いての『戦国無双 ~真田丸~』コーナーでは、草尾さん、小野さん、三宅さんに加えて同作プロデューサーの三枝修氏が登場し、最新作を紹介。大河ドラマ『真田丸』のタイトルを冠する本作だが、『真田丸』にコーエーテクモゲームスのシブサワ・コウ氏が技術提供を行っていることは周知の通り。じつは『軍師官兵衛』(2014年)の頃からコーエーテクモゲームスはNHKとの付き合いがあり、今回「『真田丸』をいっしょに盛り上げよう」と協力が決まったそうだ。

 『戦国無双 ~真田丸~』は真田幸村の一生を描く意欲作。おもに合戦を軸にする従来シリーズとは異なり、新システム“城下町”では戦に至るまでの経緯や真田家の“オフ”の姿も描かれる。また“長期合戦システム”が導入され、節目節目の合戦だけではなく、並行して行われている合戦も描くことで、よりスケールの大きな合戦を体感することができる。このほか朝~夜の時間経過や探索、新アクションなど、新要素は盛りだくさんだ。

 『戦国無双』初出演となる三宅さんは、昌幸の収録時、「二面性のある狡猾なキャラクターを意識した」とのこと。「シュッとした役はあまりやったことがない」と緊張を見せつつ、ゲーム内のセリフをいち早く披露した。三枝氏が「これまでにはない『戦国無双』」と自信をのぞかせる本作だが、8月4日(木)配信予定のファミ通公式生では、本作の発売日が発表される予定。こちらもお見逃しなく!

 続くライヴコーナーでは、直江兼続(高塚正也さん)による「愛と義の嵐!」 、 竹中半兵衛(庄司宇芽香さん)による「俺的戦法」 、石田三成&島左近(竹本英史さん&山田真一さん)による「一期一会でよろしく!」、真田幸村(草尾毅さん)による「桜ひとひら」が立て続けに披露。曲ごとに客席のペンライトはキャラクターをイメージしたカラーに変わり、舞台狭しと歌い踊るキャスト陣を盛り上げていた。

 最後のスペシャルドラマ第3弾は「守りし者」。秀吉亡き後、対立を深めていく豊臣家と徳川家。一方の真田家は、徳川につく信之と、秀吉の志を継ぐ三成につく昌幸・幸村とで袂を分かつことに。そんな中、徳川につくことを決めた信之が、妻である稲姫に幸村への想いを語る……というシリアスなもの。『戦国無双 ~真田丸~』へと続く物語を思わせるシナリオに、思わず目頭が熱くなるようなスペシャルドラマに仕上がっていた。

 イベントのフィナーレは、キャスト全員で荘厳に歌い上げる 「一騎当千」 。ここでは「ときの声を上げるのだ!」というキャストの呼びかけに対して客席が「えいえいおー!」と応えるなど、会場が一丸となった演出も。そしてアンコールでは、真田幸村&石田三成&直江兼続(草尾毅さん&竹本英史さん&高塚正也さん)の“義トリオ”が歌い踊る 「万世之絆」に乗せて、出演者&会場が一体となって大盛り上がり。イベントを大団円で締めくくった。

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“戦国無双 声優奥義 2016 ~真田・夏の陣~”開催概要

◆開催日時:2016年7月30日(土)昼夜2公演
◆出演者(敬称略)
草尾毅(真田幸村役)
小野大輔(真田信之役)
三宅健太(真田昌幸役)
竹本英史(石田三成役)
高塚正也(直江兼続役)
山田真一(島左近役)
中田譲治(上杉謙信/徳川家康役)
大友龍三郎(武田信玄役)
庄司宇芽香(綾御前役)
永島由子(くのいち役)
大本眞基子(稲姫役)
斉藤佑圭(真田幸村<少年>役)
鹿野潤(真田信之<少年>役)