夏だ! 浴衣だ! 屋形船!
ゲームオンが運営する『ArcheAge』の正式サービスは、2013年の7月23日に始まった。自由度の高さで多彩なライフスタイルが実現できるこのMMORPGのサービス2周年を記念して、2015年7月26日、屋形船を舞台にユニークなオフラインイベント“夏祭”が開催されたのだ。今後のロードマップも発表された注目のイベントの内容をお伝えしていこう。
“夏祭”は、抽選で選ばれた100名の『ArcheAge』ユーザーとスタッフが1隻の屋形船に同乗し、納涼を満喫しながら交流を深めるという企画。ゲームイベントとしては非常にユニークなこともあり、出航場所となる東京のお台場パレットタウン乗船場は、出発前から参加者の期待からくる熱気に包まれていた。募集要項で呼びかけられていたこともあり、浴衣の参加者が多かったことも印象的だ。
参加受付が終わると、ついに待望の屋形船が登場。ゆったりとした船内に所狭しと並ぶ豪勢な料理に歓声が上がるなか、運営プロデューサーの石元一輝氏(GMルシウス。以降、石元P)の声かけで、参加者は所属サーバーでなるべくまとまるように着席していった。
乗船が完了して船が出港すると、石元Pの挨拶を皮切りにイベントはスタート。石本Pは今回のイベントの会場に屋形船を選んだ経緯として、「前回のオフラインイベントは、牛が金策だった当時を反映してバーベキューにした。今年は海にまつわるアップデートが多かったので、屋形船にしました。屋形船はゲーム内の貿易船とほぼ同じスケールなので、その気分を味わってください!」と解説。
ほかにも、ゲームオンの代表取締役であるイ・サンヨプ氏の挨拶と乾杯の音頭、そして特別ゲストとして招かれた『ArcheAge』の生みの親であるXLGAMESのCEO、ジェイク・ソン氏によるスピーチが行われ、船内は熱い拍手に包まれた。
挨拶のあとは美味しい料理と美しい景色を楽しみながらの歓談タイム。所属サーバーごとにまとまって座ったこともあり、ゲームのよもやま話で船内は一気に賑わいを見せた。石元PもGMネイマー氏とテーブルをまわり、フレンドリーに参加者と言葉を交わす。イベントの雰囲気は終始アットホームで、さながらユーザー主催のオフ会に招かれたような気分を味わうことができた。自由度が高く、生活コンテンツに力を入れている『ArcheAge』だからこそ集まったユーザーが醸し出す雰囲気といっても過言ではないだろう。
意外な裏話が飛び出した質問アンケート
再び屋形船が動き出すとともに、ユーザーから事前に募ったゲーム内の質問に答えるコーナー「これが聞きたいArcheAge」が始まった。回答はXLGAMES企画チーム長のハム・ヨンジン氏が担当。以下のような内容が開発チームならではの視点から語られた。
Q. ゲームストーリーに「大地の中心と呼ばれる深き穴の底の扉に進んだ」という言葉が登場するが、いつかこの場所はゲーム内で遺跡や記憶として見たり、たどり着くことができるのでしょうか。
A. 質問していただいた場所は、旧大陸の中心にある“ヒラマ山脈”にあたります。開発にどれくらいかかるかはわからないが、いつかは公開できると思うので楽しみにしていてください。
Q. 新システム、新アイテムなどのアイデアはいつもどのように考えているのですか。また、ボツになったシステムやアイテムはありますか。
A. 自宅から会社まで距離があるので、通勤時間を利用して考えることが多いです。ボツとなったアイデアというよりは、開発段階のアイデアで印象に残っているものですが、現在韓国サーバーで実装されている“国家”システムの追加要素として、領主の顔が刻まれたコインを発行したり、神や神の代理人が国家を治めたりといったアイデアがありました。また、高度なAIを備えたNPCを実装して、家に執事やメイドを雇う、懸賞金がかかったユーザーを探すハンターシステムなどのアイデアもありました。
Q. 結婚システムは実装されますか?
A.まだ計画段階ですが、結婚は生活要素やハウジングに力を入れている『ArcheAge』によくマッチングする要素だと思っているので、帰ったらスタッフと相談してみます。
Q. 新しい適性などは今後追加されますか?
A.現在のシステムとは別の形になるものの、開発中の新種族といっしょに新しい適性を追加予定です。
どの回答にも参加者は大盛り上がりだったが、とくに開発中のアイデアには非常に関心が寄せられていた。これを受けた石元Pも「実装したいのでデータを回してください!」とコメントし、船内は笑いに包まれていた。