朝から整理券配布を待つ100人前後の行列が!

 2015年3月22日、ゲームオンはベルサール秋葉原にて、PC用新作MMORPG『黒い砂漠』の先行体験会を開催した。『黒い砂漠』は、高いアクション性や美麗なグラフィックで表現されるリアルな世界が特徴のMMORPG。2015年4月1日からプレオープンテストが実施され、上半期中のサービス開始を目標に準備が進められている。

 詳しいゲーム内容は、先日行われた発表会のリポート記事を参照してほしい。
※オープンサービスの開始時期もポロリ!? 第64代横綱・曙と道端アンジェリカも太鼓判を押すMMORPG『黒い砂漠』発表会“JAPAN PREMIERE”リポート!

 今回の先行体験会は13:00スタート。整理券は10:00から配布され、配布開始時には100人以上の熱心なファンが行列を作っていた。

300人以上のプレイヤーが参加した『黒い砂漠』先行体験会リポート 4クラスのプレイ感を余すことなくお届け!_01
▲体験会の開始3時間前には行列が。期待度の高さが感じられる。

 13:00からは30分ごとの入れ替え制で『黒い砂漠』をプレイ。キャラクターメイキングに時間を割く参加者もいたが、多くは初期キャラクターのまま冒険の地へと降り立ち、戦闘やクエストを堪能していたのが印象的だった。

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▲体験会の様子。女性キャラクター、とくにソーサレスやレンジャーを選ぶ人が多かった印象。女性キャラクターの人気、やはり強し!

 今回、筆者もプレイする機会をいただいた。全クラスを使って序盤をひと通りプレイすることができた。全体的な印象に加え、クラスごとの操作感をリポート形式でお届けしていく。

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▲バトル中心にプレイしたかったので、今回はキャラクターメイキングをササッと終わらせた。服装やロケーションをいじりながらカスタマイズ可能。影がどのようにできるか、露出の多い服装ならどう見えるかなど、キャラ作りに凝りたい人にはうれしい機能。

 いざ『黒い砂漠』の世界に降り立ち、クエストをこなしつつ町を探索すると、“遊び”の要素がふんだんに散りばめられている印象を抱いた。

 本作で重要なのは、さまざまな“知識”を集めること。戦闘をくり返してモンスターの知識を得れば残りHPを判別できるようになり、町の住民のことを知れば仲よくなって恩恵を得られる。

 町民の“知識”を集めるために会話をしていたら、依頼(サブクエストのようなもの)が発生。屋根をよじ登って猫を探したり、脇道に採集ポイントを見つけては石を砕いたりなど、寄り道的な要素がふんだんに盛り込まれている。

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▲主要NPCと交流して親密度アップ。ただ会話をするだけではなく、得た知識をパズルのようにはめ込んでいく。これがなかなかおもしろい。
▲壁をよじ登ることができるので、あらゆる場所に移動できるのも本作の魅力のひとつ。行けない場所がほとんどなくて、探求心がくすぐられる。
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▲採集ポイントは世界に点在している模様。採集ポイントに関する知識を蓄えていくと、採集の効率が上がるのかも?
▲釣竿を手に入れて水辺に行けば釣りも楽しめる。『黒い砂漠』に入り込める生活系コンテンツも多数用意されている。

 いわゆる家庭用機で発売されているオープンワールドのゲームでは、このようなことはごく当たり前なのかもしれない。だが、本作は多数のプレイヤーが同時にアクセスするMMORPGである。

 『黒い砂漠』では、プレイヤーたちの貿易によって経済状況が変化し、採集や釣りではその地域の資源が増減する。自分の意図する、しないに関わらず、世界の状況がリアルタイムで変化していくのだ。この感覚はオンラインゲームならでは。

 ほかのプレイヤーと心理的な駆け引きをしながら、自分はこの世界でどう生きていくのか。そんなことを考えるだけで楽しそうだ。今回のイベントで体験できたのはゲームの序盤のみだが、プレオープンテストや正式サービス時にはこのあたりにも注目してみたい。

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▲世界を冒険していると、ほかのプレイヤーともすれ違う。気づけばクエストの対象モンスターを倒すために共闘していたりと、オンラインゲームならではの体験が堪能できる。

 さて、ここからは気になっている人も多いであろう、アクション性の高いバトルについて触れていく。全4種のクラスをレベル10までプレイしてきたので、クラスごとの特徴をお伝えするぞ。

◆攻守バランス取れたウォーリアはアクションが苦手な人にもオススメ
 剣での素早い連撃後に、左右にステップして敵の攻撃を回避したりと、なかなか身軽に動けるというのがウォーリアの印象。力強い薙ぎ払いやスピーディーな連続攻撃など、剣による攻撃はかなりのバリエーションが用意されている。

 ほかのクラスにはないウォーリアだけの強みとして、盾で敵の攻撃をブロックできる点が挙げられる。ステップの操作に失敗したら盾を構えて敵の攻撃をやり過ごすといった感じで、安定した戦いができるのが強みだ。

 アクションが苦手な人にとっては、盾での防御は心強い存在。アクションが得意な人にも、『黒い砂漠』のバトルに慣れるという意味でオススメできるクラスだと感じられた。

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▲デフォルトではQキーを押せば盾を構える。この状態で敵の攻撃をブロックできれば、ダメージを受けずにやり過ごせるのだ。

◆スタイリッシュに移動しながら弓を射るレンジャー
 レンジャーは縦横無尽に動き回りながら戦えるのが、とにかく爽快なクラスだった。走りながら矢を放ち、攻撃していない隙までカバーするように左右のステップで軽やかに舞う。

 遠距離から矢を放ち続けて敵を倒せるのはもちろん、短剣での接近戦もこなせるため、敵に近づかれても問題なく対処可能。ときには敵に接近して短剣で攻撃し、その後は後退しながら矢を放ちつつ連続攻撃にもつなげられる。俊敏な動きに秀でたクラスだが、そのぶん操作は複雑に感じられたので、使いこなすにはある程度の慣れが必要かも?

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▲本作はノンターゲティングの戦闘システムを採用しており、自分が向いている方向に矢を放つ。そのため、照準が合っていないと狙いとは異なる敵を攻撃してしまい、多数の敵に囲まれるといった状況になることも。

◆闇のような黒いエフェクトがかっこいいソーサレス
 ソーサレスという名前を聞くと、多くの人は“遠距離から範囲攻撃を駆使するキャラクター”を連想するだろう。だが、『黒い砂漠』のソーサレスは、遠距離からの攻撃に加え、格闘攻撃に闇の魔力をミックスさせることで、接近戦タイプにもなれるようだった。

 とにかく動きが俊敏で、敵を翻弄しながら戦うことができる。ときには魔力を圧縮したような爪で敵を引き裂き、ときには中・遠距離から魔法弾を放つ。テクニカルなアクションが楽しめると感じられた。闇のように広がるエフェクトも印象的だ。

 いくつか試したスキルのなかで気になったのは、前方の敵を気絶させるスキル。これを攻撃の起点やコンボのつなぎに使えば、連続攻撃の幅が広がること間違いなし。ほかのクラスに比べても、使い手の腕しだいで大化けしそう、というのがプレイしてみての感想だ。

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▲もしかしたらMMORPG史上最高に打撃感を味わえる魔法使いキャラクターかもしれない。とにかくダークなスキル演出がかっこよくて、ダークファンタジー感満載。

◆見た目どおり力強いアクションが特徴のジャイアント
 強靭な肉体を持つジャイアントは、その巨体を活かしたド迫力なアクションが魅力。大きな斧を振り回し、タックルで敵を怯ませ、敵をつかんで地面に豪快に叩きつける。何をしても力強さが感じられるのだ。外見どおり攻撃範囲はやや広めのようで、敵をまとめて攻撃しやすい。敵に囲まれた状況も難なく打破できるのがジャイアントの強み。

 一撃一撃が重く、軟弱な敵をあっという間に屠るその姿は、まさに猛獣。本作でもっとも打撃感を感じられるクラスだろう。ほかのクラスと比べてスピーディーな戦闘は苦手で、攻撃時の隙も大きかったので、強敵と対峙するときはプレイヤースキルが問われそうという印象だ。

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▲ドスンドスンと敵を踏みつけるアクションがとにかく快感。重量感がクセになり、意外にもストレスには感じられなかった。

 どのクラスもそれぞれに魅力があって、操作感もかなり異なるため、プレイするときはすべてのクラスを遊んでみてほしい。すべてのクラスを遊んだうえで、自分のお気に入りに力を入れる、という遊びかたをぜひオススメしたい。

 もちろん、全クラスを並行して遊ぶというのもあり。とはいえ、生活系のコンテンツも奥深く、いくらあっても時間が足りなさそうな……! 個人的には、サービスインをしたらライター業をおろそかにして『黒い砂漠』にどっぷりハマりそうで非常に怖いところです。もちろんいい意味でね!