本の中身を一部をお届け!

 カプコンは、本日(2013年3月25日)「バイオハザード6 ストーリーガイド」を発売した。価格は1575円[税込]。本作は、プレイステーション3、Xbox 360、PC用ソフト『バイオハザード6』の巨大な闇に挑んだ者たちの交差(クロスオーバー)する物語を、全272ページの大ボリュームで完全収録した1冊。レオン、クリス、ジェイク、エイダの4つのストーリーを、秘蔵の絵コンテを交えて、時系列順にエンディングまで収めている。本書を読み進めることで、『バイオハザード6』の壮大なストーリーの中に新たな発見も見つけられるかも?

■「バイオハザード6 ストーリーガイド」
発売日:2013年3月25日
定価:1575円[税込]
仕様:A5版/272ページ
販売元:カプコン

■ストーリーの一部を公開。
また、今回はストーリーの一部も、原稿の形のまま公開しよう。

<繁華街の悪魔>
エイダ編 CHAPTER3

エイダは、半壊していたバスを乗り越えて繁華街にたどり着く。そこにはBSAA とジュアヴォとの戦闘の痕跡が残っていた。
その繁華街に不気味に佇むサナギが、エイダを待ち構えていたかのように孵化する。現れたのは、チェーンソーの腕を持つ極めて凶悪な完全変異種、ウビストヴォ。
危険を感じて、上の足場に退避するエイダ。ウビストヴォはチェーンソーで、足場の支柱を簡単に切り裂いた。
エイダ 「 チェーンソー…? 荒っぽいわね」
フックショットを巧みに使って屋根や看板を飛び回るエイダ。
エイダは裏路地に逃げ込み、裏路地の扉をカンヌキで閉める。裏路地には徘徊するゾンビがいた。そのすぐ近くにはレポティッツァの死体がある。
エイダ 「 かわいそうな死にぞこない…この国にもいたのね」
哀れみを言葉にしてゾンビを仕留めていくエイダ。その後、付近を探索して裏路地へのカギを手に入れる。
エイダがカギを使ってバス通りに出る扉を開けようとした瞬間、ウビストヴォが襲いかかってくる。
間一髪でウビストヴォのチェーンソーを避けるエイダ。しかし、ウビストヴォにカギを奪い取られてしまった。
エイダ 「 悪い子ね…人の物を取っちゃダメじゃない」
付近のゾンビを倒しながら、ウビストヴォに応戦するエイダ。
激戦の末、カギを取り戻す。
裏路地の扉を開け、バス通りに出るエイダ。そこを通りかかったバスの屋根に乗る。直後、ウビストヴォがエイダを追いかけてバスの屋根に現れる。
エイダ 「 あなたと遊ぶために地球を半周してきたわけじゃないのよ」
フックショットを操り、ウビストヴォの攻撃を避けるエイダ。
ウビストヴォに攻撃を加えながら、バスの屋根からフックショットで移動して、戦場を線路上に移す。
エイダ 「 少しだけ相手してあげる…捕まえてごらんなさい」
クリス 「 アルファより HQ ! エイダを視認! 追跡する!」
HQ 「こちらHQ。エイダ・ウォンは運河を南下して逃亡した模様。チャーリー、デルタの隊員はクーチェ ン周辺をかためろ。繰り返す…」
ウビストヴォとの戦闘中、傍受していたBSAA の通信を聞くエイダ。
エイダ 「…運河ね」
エイダはつぶやいて、線路を走ってくる電車を視認する。
エイダ 「鬼ごっこはもう終わりよ」
強烈な回し蹴りで、ウビストヴォを線路上に足止めするエイダ。そこへやってきた電車が線路上にいた
ウビストヴォをひき飛ばす。
その電車にフックショットを撃ち込み、内部へと入り込むエイダ。BSAA の通信内容から、自分の偽物がいるであろう港湾エリアを目指す。
エイダ 「そろそろね…」
目的地を間近にして座っていた椅子から立ち上がる。
エイダ 「 私そっくりのお人形…会うのが楽しみね…」
電車の内部から屋根へ出て、先頭車両に向かう。飛行機がその上を通過して、市街地に墜落する。
エイダ 「本気で世界を滅ぼすつもりなのね…」
そうつぶやいたエイダはフックショットをビルに撃ち込み、電車から飛び降りた。

<悪魔に襲われる二人>
ジェイク編 CHAPTER4

繁華街にたどり着いたジェイクとシェリー。
ビルから出るなりジュアヴォが待ち構えている。
ジェイク 「追っかけどもが待ってるぜ。俺たちの人気も相当なもんだ」
シェリー 「 見つからずに行くのは…無理でしょうね」
繁華街を見渡すと、チェーンソーか何かで切り裂かれたかのように、周囲のものが切断されていた。
裏路地に続く扉を開けようとするジェイク。しかし扉にはカンヌキが掛かっていて開かない。
ジェイク 「カンヌキがかかってやがる! どこのバカだ、くそったれが。シェリー、どうにかしてカンヌキ外すぞ」
考え抜いた末、ジェイクは屋根から扉の反対側へ飛び降りる。
ジェイク 「開けたぞ、シェリー!」
カンヌキを抜いて、シェリーを呼ぶジェイク。二人は裏路地へと進む。
そこにはゾンビの死体があった。
ジェイク 「ひでぇ死臭だ。イドニアを思い出すぜ」
裏路地からビルに入るジェイクとシェリー。
ビルとビルの間をつなぐ足場から反対のビルに渡ろうとするジェイク。しかし、その足場が崩れて落ちてしまう。
シェリー 「ジェイク! 大丈夫!?」
ジェイク 「 体の頑丈さが自慢でね。スーパーガールほどじゃないが」
シェリー 「それだけ軽口が言えるなら大丈夫ね」
ジェイクの無事に一安心するシェリー。
シェリーと合流を図るジェイク。ジェイクが下の道路を、シェリーが上の足場を移動して裏路地に向かう。
だが、合流地点の裏路地に続く扉にもカンヌキがかかっていた。
シェリー 「ジェイク! 入って!」
上の足場から回り込んだシェリーが裏路地のカンヌキを外して叫ぶ。
二人は合流して裏路地を抜ける。そのとき、高架を走る電車にひかれたウビストヴォが吹っ飛んでくる。
ジェイクとシェリーの目の前に叩きつけられるウビストヴォ。
しかし、すぐに立ち上がったウビストヴォは、腕のチェーンソーを地面に当てて火花を散らす。火花が地面にこぼれていたガソリンに引火し、辺りが炎に包まれる。
シェリー 「ジェイク、近づいちゃダメよ! バラバラにされるわ!」
ウビストヴォのチェーンソーを見て念を押すシェリー。
ジェイク 「言われなくてもあんな物騒なモンに近づくか!」
距離を取ってウビストヴォに応戦する二人。銃撃を浴びて崩れ落ちるウビストヴォ。
シェリー 「 ジェイク! チャンスよ!」
その隙を逃さず、華麗な体術を繰り返すジェイク。
ジェイク 「今だ! やっちまえ、シェリー!」
シェリーも体術でウビストヴォを攻撃。
ジェイク 「…くたばったな」
シェリー 「 …もう、動かないわよね?」
ウビストヴォの死体を確認してから二人は先に進む。
そのとき、上空から飛行機が落ちてくる。
シェリー 「あれはアメリカの…!」

<飛行機墜落>
レオン編 CHAPTER4

偉葉(ワイイプ)の市街地へと低空飛行を続ける飛行機。懸命に操縦するレオン。
その向かい側から走ってくる電車。その上にはエイダの姿があった。お互いの存在に気づかないまま、レオンの飛行機とエイダの乗る電車がすれ違う。
わずかな邂逅のあと、飛行機は体勢を崩しながら胴体着陸し、そのまま市街地へと突っ込んでいく。
機体や翼で建物を破壊しながら地面を滑りつづけ、いずれ停止した。

<レオンとシェリーの再会>
[CROSS OVER]レオン編 CHAPTER4 & ジェイク編 CHAPTER4

飛行機から脱出したレオンとヘレナ。飛行機の墜落によって炎上する繁華街を歩いていく。
その近くには、一足先に飛行機の墜落現場にたどり着いたジェイクとシェリーがいた。
シェリー 「 あれは…!?」
飛行機の側に見知った顔を見つけ、駆け寄るシェリー。
シェリー 「 レオン!」
その声に振り向くレオン。
レオン 「シェリー! ?  どうしてここに?」
レオンはシェリーとの思いもよらぬ再会に驚いて、尋ねる。
シェリー 「上司の命令で彼を保護したの」
ジェイクを見るレオン。
レオン 「エージェントになったとは聞いていたが…」
シェリー 「レオンこそ、どうしてここへ?」
次にシェリーがレオンに尋ねる。
レオン 「テロの首謀者を追って来た。大統領補佐官ディレック・C・シモンズだ」
シェリー 「そんな…何かの間違いよ。シモンズは私の直属の上司よ」
シェリーは動揺しながらも、レオンにそう告げる。
レオン 「 何! ? 」
予想だにしないことの連続に驚くレオン。
シェリー 「 今から彼に会うわ」
レオン 「ヤツはどこにいる?」
レオンが強い口調で問い詰める。シェリーは戸惑うばかりで何も答えない。
レオン 「 シェリー!」
答えないシェリーにじれたレオン。シェリーに近づく。
ジェイク 「 おいっ!」
レオンを突き飛ばして、シェリーとの距離を広げるジェイク。
シェリーに危害が及ぶかもしれないと、過剰に反応してしまう。
シェリー 「ジェイク!」
シェリーは、ジェイクの手を抑えて止める。
ジェイクを警戒してハンドガンに手をかけるヘレナ。
シェリー 「 私に任せて」
レオンに向けて言い放つシェリー。その言葉には強い意志を感じる。
ジェイク 「 接触も禁じられてんだろ?」
シェリーを引き寄せてささやくジェイク。その手を振りほどくシェリー。
シェリー 「レオンは別。彼が私をラクーンシティから助け出してくれたの」
ジェイク 「 だろうと思ったよ」
不遜な態度でレオンを見つめるジェイク。
ヘレナ 「危ない!」
シェリーの後ろから迫る飛行機の破片に気づいたヘレナ。
シェリーに手を差し伸べて助けようとするレオン。それよりも早くシェリーを抱きしめて飛び退くジェイク。間一髪、避ける四人。
シェリーの腕を取って、起き上がらせるジェイク。シェリーを守るジェイクの様子を見つめるレオン。
ヘレナ 「レオン! あれは!?」
ヘレナが指を差し示す方向、飛行機の上にはウスタナクの姿。飛行機の破片を投げてきたのはウスタナクだった。
ジェイク 「また、あいつかよ! ? 」
レオン 「 知り合いか?」
ジェイク 「元カノみてぇなモンさ。どうも引き際がわかってねぇんだよな」
レオン 「わかるよ」
ジェイクの軽口に同意するレオン。その答えにジェイクは思わずレオンを見る。
レオン 「そのうち慣れるさ」
動じていないレオンを見たジェイクは、レオンがこれまでに自分とは比べものにならないほどの困難を乗り越えてきたのだと悟る。ジェイクは、シェリーがレオンを信頼している理由がわかったような気がした。
そのとき、飛行機から飛び降りたウスタナクが襲ってくる。

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