EVO2011で小野Pが『スパIV AE』の調整版制作を発表!
ゲーム ニュース●『スパIV AE』調整版の制作を開始します(小野氏)
アメリカのラスベガスで開催中の世界最大規模の格闘ゲーム大会“EVO 2011 in Las Vegas”(日本時間2011年7月30日〜8月1日開催)にて、カプコンの小野義徳プロデューサーによるパネルディスカッションが開催され、『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション』(以下、『スパIV AE』)と『ストリートファイターX(クロス)鉄拳』(以下、『ストクロ』)についての新情報が明かされた。
まず、小野氏は「無事『スーパーストリーファイターIV アーケードエディション』を発売することができて感謝しています。」とあいさつ。さらに「途中からでしたが『スパIV AE』の試合をみなさんといっしょに観戦させていただきました。どの試合もすばらしく心に残る試合ばかりでした。」と大会初日に行われた『スパIV AE』の試合を観戦した感想を述べていた。
そして、続けざまに「『スパIV AE』の調整版の制作を開始します。」と、これまでツイッター上などでにおわせていた調整版の開発が正式に決定したことを発表。来場者からは大歓声があがっていた。
調整版の発売時期については「いまある問題をじっくり解決していきたいので、まずは日本のアーケードで、2011年夏が終わらないうちにロケテストを行いたい。ロケテストの場所については日本の主要都市を中心に選定する。」、「そのテストを反映して、家庭用版は2011年内に、かつファンのみなさんにはなるべく負担をかけない金額で手元に届けたい」と続けた。ちなみに、具体的なチューニング内容については随時公式サイトなどで公開していくとのこと。
●『ストクロ』はファンといっしょに作っていきたい(小野氏)
つぎに話題は、注目の最新作『ストリートファイターX(クロス)鉄拳』に。EVOで話すのは初めてで何から話そうか迷ったという小野氏は、通常技を連続して決める“クロスラッシュ”、空中コンボの始動技となる“ランチアタック”といった基本システムをひとつずつ説明していった。そして、先日のコミコンで明らかにされた“スーパーアーツ”にも触れた。スーパーアーツはゲージを消費することで発動できるいわゆる超必殺技のこと。しかし、「『ストリートファイターX(クロス)鉄拳』では“溜め”を駆使することでゲージを使わなくて発動できる」と説明。
ちなみに、パネルディスカッションは、小野氏が日本語で話しそれをカプコンアメリカのセスキリアン氏が英語に通訳するという形で進められていたのだが、淡々と通訳するセス氏に対して小野氏は「合間にギャグをかましていかないと、お客さんが必死になって聞いてしまうから、疲れてしまうよ」とツッコミを入れる場面も。
そして一通りのシステム解説を終えると、「ファンのみなさんには、ここはこう変えたほうがいいんじゃないか?など、ぜひたくさんの声をあげていただきたい」、「お祭りゲームなので、みんなで『ストクロ』を作っていただけたらいい」と本作に対する思いを語った。
つぎに登場キャラクターについて、ダルシム、スティーブ、吉光、ポイズンの参戦を紹介し、「吉光は『鉄拳3』の姿を持ってきたのですが、もしかしたら発売までに姿が変わっているかもしれません」と現在のデザインに賛否両論あることを明かした。
ここで、まだネットにもリークされていない新情報を持ってきたと新キャラクターのティザームービーを公開。さらに映像だけではわからなかった来場者のために「このキャラクターの“鳴き真似”をしましょう」と小野氏みずからが獣のような鳴き声を披露して笑いを誘っていた。
ティザームービーの公開で興奮冷めやらぬ会場にバンダイナムコゲームスの原田氏が登場。もはやおなじみとなった漫才のような両氏のやりとりに、会場は爆笑の渦に巻き込まれていた。
●アッパー調整もひとつの手だと考えています(小野氏)
そして最後は、来場者が小野氏に直接質問をぶつけるコーナーでは、コアな格闘ゲーマーならではの質問が飛び出していた。その中からいくつかを抜粋すると……。
――『ストクロ』はオンライン対戦時にラグを考慮した作りになっているのか?
小野氏 『ストリートファイターIV』とは異なる技術でシステムを組んでいます。そしてその技術は非常に優秀なので、「世界中のプレイヤーどうしで何かができるんじゃないか?」というのが見えてきている段階です。
――『スパIV AE』はどういった調整がされるのか?
小野氏 強いと言われているユン&ヤンや、強力なコンボを修正するのがいちばん早いと思いますが、それを実行したからといってみんながハッピーになるとは思っていません。じゃあどうするのか? ということで、弱いと言われているキャラクターを強化するアッパー調整もひとつの手だと考えています。調整方法については、いま開発チームでさまざまなデータをチェックして方向性を見出している最中です。また、個人的に気になっているのは、相手が起き上がるところを攻める“起き攻め”です。『スパIV AE』ではセオリーができあがっているので、ここをいじってしまうとこれまでの流れを崩してしまう。かといってこのままでいいのか? という思いがあります。しかし、早くみなさんの手元に届けたいというのもあり、非常に迷っているところです。
――『ストクロ』の発売時期は?
小野氏 2012年の1月ころのイベントではなにかいい報告ができたらというくらいの進行状況です。
――『ストクロ』では、トレーニングモードでヒットボックス(キャラクターの判定)が見られるようにしてほしい。
小野氏 さまざまな事情により、そういったモードはつけられません。ただ、その代わりとなる、何かじっくりと研究が行えるモードの搭載を考えています。
と、どれもかなり踏み込んだ内容の質疑応答となっていた。今回のパネルディスカッションでは、小野氏のファンといっしょにゲームを育てていきたいというアツい想いが感じられた。ファンのみなさんは、小野氏のツイッターや公式サイトにどんどん自分の声をあげていってはいかがだろうか?きっとそれが格闘ゲームの明るい未来につながるはずです。
この記事の関連URL
ソーシャルブックマーク |
評価の高いゲームソフト(みんなのクロスレビュー) |
※ ブログ・レビューの投稿はこちら!(ブログの使い方) |
この記事の個別URL
その他のニュース
『オメガクラフター』早期アクセス版が本日(3/29)発売。プログラミング可能な相棒・グラミーと共にゲームを完成に導くオープンワールドサバイバルクラフトゲーム
PC(Steam)用オープンワールドサバイバルクラフトゲーム『Omega Crafter』(オメガクラフター)の早期アクセス版が2024年3月29日に発売された。
映画『ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』研磨、黒尾の幼少期と成長したふたりの姿を描いたイラストが公開。興行収入81.9(ハイキュー)億円を突破した記念ビジュアル
2024年2月16日より公開中の映画『ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』が興行収入81.9(ハイキュー!!)億円、観客動員数577万人を突破。記念ビジュアルを公開した。
きさらぎ駅が舞台のアドベンチャー『嵐と山の彼方』がSteamで配信開始。怪奇探偵の主人公がさまざまな超常現象の謎を解き明かすホラー&サスペンスタイトル
2P Gamesは、本日2024年3月29日(金)、サスペンスアドベンチャーゲーム『嵐と山の彼方』を、Steamで配信開始した。
『パックマン』ファミコンカセット型のカードホルダーが2024年5月に発売。『ロックマン』『ゼビウス』『マッピー』が今後シリーズとして展開予定
ゲームソフト型カードホルダー“ファミリーカセットケース”が2024年5月に発売、3月29日より予約開始。第1弾は『パックマン』、第2弾は『ロックマン』、NAMCOTシリーズより『ゼビウス』、『マッピー』が展開される。
怪異判定アドベンチャー『奇天烈相談ダイヤル』Steamで4月26日21時に無料配信。“ENDLESSモード”、20体の新怪異などを追加した大型アプデ版
怪異判定アドベンチャー『奇天烈相談ダイヤル』のSteamストアページが公開された。
『ドラゴンズドグマ2』PS5/Steam版でアプデ配信。プレイ途中で「最初から始める」が選択可能に。ポーンギルドでの“転身の秘術”の販売上限が99個に変更
プレイステーション5(PS5)、PC(Steam)版『ドラゴンズドグマ2』のアップデートが2024年3月29日に配信された。
【アニポケ】ユニクロでキッズサイズの新作が本日(3/29)より発売。キャプテンピカチュウやリザードン柄のTシャツ、ステテコが新登場
ユニクロは、グラフィックTシャツブランド“UT”において、『ポケットモンスター』とコラボしたキッズサイズの新作を2024年3月29日より販売する。
『オーバーウォッチ 2』新DPS・ベンチャーの先行体験がすべてのプラットフォームで実施。先行体験期間は3月31日まで【OW2】
2024年3月29日(金)より、オンライン対戦FPS『オーバーウォッチ2』(OW2)にて、シーズン10で登場する新ダメージヒーロー・ベンチャーの先行体験が各プラットフォームで実施中。期間は3月31日(日)まで。
新生活セールFINAL50%オフ以上まとめ。『エースコンバット7』や『機動戦士ガンダムF91』、Echo Buds、アレジオンが大特価!
Amazonにて2024年3月29日〜4月1日23:59の期間、新生活セールFINALが開催中。
難病を抱えるeスポーツプレイヤー・畠山駿也が格闘ゲーム大会EVOへ参加を目指すためのクラファンを3月29日14時よりスタート。目標金額は200万円
デュシェンヌ型筋ジストロフィー症のeスポーツプレイヤー・畠山駿也さんが、格闘ゲーム大会“EVO2024”への参加を目指すためのクラウドファンディングを、2024年3月29日(金)14時より開始する。