『アーマード・コアV』クローズドベータテストリポート

ゲーム プレイステーション3 Xbox 360
2011年7月8日からスタートしたプレイステーション3版『アーマード・コアV』のクローズドベータテストのゲーム内容をリポート。

●ついにプレイできた! 『アーマード・コアV』クローズドベータテストリポート

 本作は、自分だけの人型兵器・AC(アーマード・コア)を組み上げ、超ボリュームのストーリーミッションや、チーム戦などの多彩なオンラインプレイが楽しめるメカアクションゲームだ。そんな本作のクローズドベータテストは、プレイステーション3版では2011年7月8日から7月22日まで開催され、Xbox 360版では2011年7月29日から開催となる。ここでは、プレイステーション3版のクローズドベータテストへ参加した様子をリポートしていくぞ。

※クローズドベータテストのゲーム内容は、製品版とは異なる場合があります。

●奥深いアセンブル。でもこれもほんの一部!

アーマード・コア』シリーズの重要なファクターである、ACのアセンブル(組み立て)。クローズドデータテストで使用できたパーツは下記の通りだ。なお、前作までの武器には実弾系、エネルギー系の属性しかなかったが、本作ではKE(Kinetic Energy:物理的な衝撃を利用した武器)、CE(Chemical Energy:化学反応によって生じるエネルギーを利用した武器)、TE(Thermal Energy:光学弾による熱エネルギーを利用した武器)の3種類が登場する。これにより、各パーツの防御力も3種類になって、どの攻撃属性に対して防御力が高いパーツを使うのか、といった選択が必要になっているぞ。

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■クローズドベータテストで使用できる武器一覧

○手持ち武器(攻撃属性)
SHOTGUN(KE):散弾を発射し、近距離で威力を発揮
RIFLE(KE):中距離戦向きの標準的なライフル
SNIPER RIFLE(KE):移動しながら発射可能な軽量なスナイパーライフル
GUTLING GUN(KE):連射性と装弾数に秀でたガトリングガン
HEAT HOWITZER(CE):放物線弾道で複数の榴弾をばら撒く
BATTLE RIFLE(CE):HEAT弾を発射するバトルライフル
PULSE GUN(TE):着弾時に爆発が発生する電磁弾を発射
PULSE MACHINEGUN(TE):電磁弾を高速連射可能なパルスマシンガン
LASER RIFLE(TE):発射ボタン長押しで威力が上がるチャージショットが行なえるレーザーライフル
CANNON(KE):高速で高威力の弾を射出する大口径砲。使用時には構えが必要
SNIPER CANNON(KE):狙撃型大口径砲で、使用時には構えが必要
HEAT CANNON(KE):高威力のHEAT弾を発射する大口径砲で、使用時には構えが必要
LASER BLADE(TE):自機体の周囲をエネルギーの刃でなぎ払う近距離戦用レーザーブレード

○肩部武器(攻撃属性)
ROCKET(KE):多数の弾を一斉に発射し、着弾時に爆発が生じるロケット弾。ロックオン不可能
SHORT RANGE MISSILE(CE):HEAT弾頭の小型ミサイル。連射向き
MIDDLE MISSILE(CE):長射程を持つ中型ミサイル
HIGH SPEED MISSILE(KE):高速で発射され、着弾時に大きな衝撃を相手に与えるミサイル
VERTICAL MISSILE(KE):自機から垂直に射出され、高高度から敵に襲いかかるミサイル

■AC本体のパーツカテゴリー一覧

HEAD:頭部パーツ4種 索敵距離やスキャン性能に影響
CORE:コアパーツ3種 EN伝達率やRECON積載数に影響
ARMS:椀部パーツ5種 ショルダー格納数、射撃安定性能に影響
LEGS:脚部パーツ7種
FCS:火器管制装置パーツ3種 ロックオンサイトの広さ、ロックオンできる距離に影響
GENERATOR:ジェネレータパーツ4種 エネルギー生産と容量に影響
BOOSTER:ブースタパーツ3種 ブースト時の加速度、最高速度などに影響
RECON UNIT:索敵用レコンユニット2種 設置型、浮遊型の小型偵察装置がある

■使用できた脚部パーツ一覧

軽量二脚 高い機動力が特徴
中量二脚 標準的なバランス。構え射撃時に防御力向上
重量二脚 高いAPと防御力を持つ。構え射撃時に防御力向上
軽量逆間接 機動力とジャンプ力に優れる
重量逆間接 高い安定性と優れたジャンプ力を誇る
四脚 構え射撃時に高い安定性を持ち、射撃の反動を吸収可能
タンク 構えモーションが必要な武器を通常武器として使用できる


 クローズドデータテストでは、7種類のそれぞれ異なる脚部が用意されていた。ACは、脚部パーツの種類によって挙動が大きく変化する。ミッションや相対する敵に応じて使いわけていくことが必要だ。ちなみに、積載量の限界内でも、装備重量によって旋回性能などが変化するらしく、あれもこれもと欲張って武器を搭載していくと動きが鈍くなってしまうことにもある。移動速度を重視するか、武装を重視するか。ベータテストの段階から頭を悩ませることになるとは!

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●複数のミッションでゲームを楽しむ!

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 クローズドベータテストでプレイ可能なミッションは3種類。ワールド画面からミッション出撃を選択すると、それぞれプレイ可能なミッションが表示される仕組みだ。

チュートリアル
基本アクションが学べるチュートリアル。まずは、ここで操作方法を覚えることができた。ちなみに、クリアーするとわずかだがチームポイントも手に入る。

ストーリーミッション
本作のストーリーミッションでは、シティ統治者の"代表"とその配下の"警備部隊"と、それに対抗する"レジスタンス"勢力に所属する主人公の戦いが描かれていく。クローズドベータテストでは、そんな戦いの中から、ミッションのひとつをプレイできた。

今回プレイできたストーリーミッションは大きく分けて3つのパートに分かれている。まずは、シティ全域への配備が進められている"警備システム"を破壊するためにレジスタンスが高層区へ送り込んだ工作部隊の援護が目的だ。プレイヤーはACで陽動のために指定エリアで警備部隊と戦闘を行うことになる。初期配置の敵を殲滅すると、警備部隊の増援が登場するので、これも殲滅することになる。増援部隊はスナイパータイプの支援型なので、建物などの遮蔽物を盾にしながら接近し、一気に倒す作戦が効果的だった。増援部隊を倒すと、今度は、工作部隊の脱出を援護するために、高層区へ向かうトンネルへ侵入! 入り口へ向かうルートには、敵の増援が配備されている。余力があれば倒して進めばいいが、敵を避けてトンネルへ向かうこともできた。トンネルへ入ると、装甲列車が待ち受けている。倒さなくてもミッションクリアーできるが、倒すとボーナスが手に入る。ストーリーミッション内には、こういったサブミッションが多数用意されている。作成目的を迅速に遂行するか、寄り道をしてより多くの報酬を狙うべきか、迷うところだ。トンネルをある程度進むと、警備部隊の敵ACが登場! このミッション最大の山場だ。足を止めて撃ち合うと危険なので、ブースターで後退しながら戦うと楽に倒すことができる。重量二脚やタンクなら、防御力に任せてブーストチャージで短期決戦を挑むのも効果的だった。

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領地ミッション
本作では、プレイヤーは必ずチームに所属しており(ひとりだけのチームも含む)、領地ミッションと決戦ミッションがプレイできる。領地ミッションはそれぞれ侵攻側と防衛側のふたつに分かれており、最大でACパイロット4人とオペレータ役の1人の参加が可能だ。チームメンバーがログインしていないときなどは、戦力不足を補うために傭兵を雇うこともできる。傭兵は、傭兵登録で傭兵参加希望のプレイヤーがリストで表示されるので、プロフィールを参照しながら契約を結ぶことができる。クローズドベータテストでは、侵攻ミッションを行った部隊が、防衛ミッションでプレイヤーが待機している領地とマッチングしたときのみプレイヤー対プレイヤーの戦闘が発生する。侵攻した領地に防衛側のプレイヤーがいなかった場合は、指定時間内に作戦目標を達成できれば侵攻側の勝利となるぞ。なお、領地には耐久力が設定されており、侵攻ミッションを成功させられるたびに耐久度が減っていく。これがゼロになると領地の所有権を賭けた決戦ミッションをシーズン内に行わなければならないのだが……。決戦ミッションを挑む側にはチームレベルが一定以上必要なので、クローズドベータテストではまだ頻繁には行われていない。製品版での攻防戦の盛り上がりに期待したい。

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●ベータテスト版ながら製品版の魅力を感じるには十分な内容!!

 随所にイベントムービーが入り、声優陣が熱演するストーリーミンションも、続きが気になって早く製品版で遊んでみたいと思ったが、やはり今回のクローズドベータテストで盛り上がったのは、領地ミッションだろう。いままでの『アーマード・コア』シリーズでも4対4の対戦が可能なものがあったが、4対4(オペレータも含めると5対5!)で本格的に連携を取ったチーム戦闘が行なえるのは本作が初となる。『アーマード・コア』の対戦といえば、1対1の試合的なものがあったが、本作では集団戦での立ち回りが重要になるため、乱戦の中でどう戦っていくのか? と考えるおもしろさがある。ひとりで突出してしまうとあっという間に撃墜されてしまうこともしばしば。逆に、慎重になりすぎて出遅れてしまっても、味方の援護ができずに戦闘が終わってしまうこともある。敵味方が入り乱れる戦場で、敵の動きを読み、味方どうしでどれだけ連繋して攻められるのかが重要になりそうだ。こう書くと、ずいぶん敷居が高いようにも感じられるだろうが、チームで戦うということは、ひとりで戦うよりも役割を分担できるということでもある。自分が敵を引きつけ、その間に回りこんだ味方に攻撃してもらうといった作戦も可能だし、攻撃目標のターゲットもひとりで壊してまわるのは骨が折れるが、チームで総攻撃すれば楽に破壊できる。筆者も、チームメンバーや傭兵契約で雇ったプレイヤーと、侵攻ミッション、防衛ミッションにくり出して、チーム戦の醍醐味を堪能できた。製品版では、領地ミッション以外でもチームメンバーと協力プレイが可能になるらしく、パーツなどの譲渡やACのアセンブル設計図の受け渡しが可能になるとのことなので、より仲間との絆が活きてくるだろう。もう、2011年10月20日の発売日が待ち遠しくてたまらない!!

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次回予告
プレイステーション3版のクローズドベータテストを終えた鍋島プロデューサーを直撃インタビュー。テストで得た感触や、製品版に向けての意気込みなどを聞いてみたぞ。また、同時にもっと濃いクローズドベターテストのインプレッションもお届け! 2011年7月27日アップ予定なので、乞うご期待!!

■筆者紹介 アーミー小川
週刊ファミ通編集者。メカもの、とくにロボットものアクションゲームが大好物。最年長者ということで、クローズドベータテスト【チームファミ通】リーダーになってしまい、戸惑う古参レイヴン。既存シリーズでは軽量二脚愛好者だったが、本作では中量二脚に浮気中。

アーマード・コアV
メーカー フロム・ソフトウェア
対応機種 プレイステーション3 / Xbox 360
発売日 2011年10月20日発売予定
価格 7800円[税込]
ジャンル アクション / SF・ロボット
備考
(C)2011 NBGI (C)1997-2011 FromSoftware, Inc. All rights reserved.

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