これぞまさに芸人魂(?)、小野氏と原田氏が『ストリートファイター X 鉄拳』出場権を巡っての爆笑のバトルを展開【Comic‐Con International 2011】

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開催初日にあたる2011年7月21日には、“Street Fighter X Tekken”が行われた。カプコン、小野義徳氏登壇のもと、『ストリートファイター X 鉄拳』の数々の新情報が明らかになったこちらのプログラムセッションだが、バンダイナムコゲームスの原田勝弘氏が乱入してきて事態は思わぬ方向へと……。

●原田氏、ポイズンにムチ打ちされるの巻

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▲コミコンではすっかりとおなじみになりつつあるカプコンの小野義徳氏。ファンの人の熱気を目の当たりにするのが本当にうれしそうな様子。

 キャラクターを中心とするコンテンツのイベントComic‐Con International 2011(以下コミコン 2011)が2011年7月21日〜24日の4日間、アメリカ・サンディエゴにて開催。開催初日にあたる2011年7月21日には、カプコンによるプログラムセッション“Street Fighter X Tekken”が行われた。『ストリートファイター X 鉄拳』が昨年のコミコンで衝撃発表されたのはファミ通.comでもお伝えした通りだが(→記事はこちら)、今回のプログラムは、気になる同作のその後の進捗をお伝えするというもの。カプコンの小野義徳プロデューサー登壇のもと、数々の新情報が明らかにされた。

 と、その前にまず紹介されたのが、カプコンの格闘ゲームの新情報。北米にて『ストリートファイターIII 3rd Online Edition』のPlayStation Network版が2011年8月24日に、Xbox LIVE アーケード版が8月24日に、それぞれ配信されることや『ストリートファイター IV VOLT for iPhone/iPod touch』に豪鬼が登場することなどが明らかにされた。また、発売されたばかりの『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション』に関しては、小野氏は「たいへん好評で喜んでいます」としながらも、「不満を抱いている方も多いのではないでしょうか?」とコメント。「ぜひとも声をください。私たちは皆さんのためのツール作りを続けていきたいと思っています。皆さんの声が皆さんの『ストリートファイター』を作っていきます」と明言した。「『アーケードエディション』は長いあいだ遊んでもらうための施策、計画を考えています」(小野氏)とのことで、今後さらなるバランス調整なチューンアップなどが図られそうだ。さらに、どこかで見たことがあるような春麗風のキャラのイラストを紹介し、「会社に何も言ってはいけないと言われたのですが、ビジュアルだけ盗んできました!」と説明。まったく詳細は明かされなかったが、「こういうこともカプコンではやっていきます」(小野氏)と、新たな展開があることを示唆した。

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▲昨年来場者の1ドルを手にした写真を撮影し、『ヴァンパイア(DARKSTALKERS)』シリーズの復活を会社に訴えた小野氏。その願いはいまだ会社に聞き入れられておらず、今年は10ドル札を手にしてもらっての撮影となった。来年は朗報が聞けるかな?

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▲『ストリートファイター IV VOLT for iPhone/iPod touch』に豪鬼が登場することなどが明らかに。

▲末永く遊んでもらうためにも、『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション』ではバランス調整を行う意向のようだ。

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▲どこかで見たことがあるような春麗。今後いったいどのような展開が?

 さて、おつぎはいよいよメインイベントの『ストリートファイター X 鉄拳』の話題へ。同作のシステムとして、“クロスラッシュ”などが採用されることはすでに明らかにされていたが、コミコンの新情報として、さらに“スーパーコンボ”が搭載されることがアナウンス。「カプコンと言えば大掛かりな技ですが、もちろん『ストリートファイター X 鉄拳』でも大きな技を入れようとしています」と小野氏。さらにゲージを使わなくても、溜めを使うことによって新たに強力な技が出るようにしているとのこと。ただ、チャージを使うという形になるので、いろいろと戦略が必要になってくるらしい。さらに、タッグらしいシステムとして“クロスアサルト”というシステムを導入。こちらは『アルファ』シリーズの“ドラマティックモード”を「あれよりもさらに戦略的、戦術的に使えるモードを今回“クロスアサルト”という形で取り入れました」と小野氏。「新しいタッグのゲームシステムを体験できますよ」と自信深げだった。一方で、E3バージョンからの見直しも発表。E3でプレイアブル出展したところ、いわゆるモニターの表示周り“HUD”が見難かったとの意見がすごく多く寄せられたのだとか。そこでコミコン出展バージョンからは、“HUD”の修正も施されているという。

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▲『ストリートファイター X 鉄拳』の新情報として、“スーパーコンボ”の採用や表示まわりの改良などが明らかにされた。

 そして、誰もが気になる登場キャラについて言及。『ストリートファイター』側からはダルシムとポイズンが、『鉄拳』側からはスティーブと吉光が新たに参加することが発表された。いずれもファンからの要望が高かったという4人。ポイズンに関しては、ポイズンガールたちに混じってみずからもポイズンのコスチュームに扮して登場するなど、サービス精神溢れる紹介に会場は大いに湧いた! 「このキャラクター、去年の発表時からラブコールがありました。これからも要望をいただいたキャラが登場すると思いますので、もっともっとご期待ください」(小野氏)とのことだ。

[関連記事]
※『ストリートファイター X(クロス)鉄拳』最新動画をいち早く公開

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▲ダルシム、スティーブ、吉光、そしてポイズンの参戦が発表。さらに映像にはガイやコーディーの姿も。

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▲サービス精神溢れる小野さんは、ポイズンのコスチュームで登場。な、なんとも……。

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▲バンダイナムコゲームスの原田氏より、ゲームに参戦したいとの嘆願書が!

 さて……プログラムはここから怒涛のように爆笑の世界へと突入する。バンダイナムコゲームスの『鉄拳』プロジェクトディレクターの原田勝弘氏が、『ストリートファイター X 鉄拳』のキャラに「俺を登場させろ!」と申し出をしてきたのをきっかけに、小野氏と原田氏による出場権をめぐっての13番勝負が展開。その模様がビデオで上映されたのだ。13番勝負……というのがいかにも格闘ゲームらしいが、その中身はというと、お互い頭にストッキングを被ってどちらが先に剥がされるか勝負するものやコーラをどちらがたくさん飲めるか、熱いおでんをどちらかたくさん食べられるか……という何ともバカバカしい、もといユニークな内容に。その姿は何とも芸人(?)溢れるもので、会場は爆笑の渦に包まれた。勝負は期せずして同点のまま最終決戦に突入し、最後のチャンバラ勝負は、ゴリ押しで原田氏をしばきまくった小野氏の勝利と相成ったのだが、そこで何と原田氏が昨年に引き続き会場に乱入! 「納得がいかん!」とばかりに会場でリベンジマッチが行われることに。種目に選ばれたのは、『ストリートファイター X 鉄拳』で、お互いが当日発表された新キャラを使用しての勝負となった。まさに『ストリートファイター』と『鉄拳』の威信を賭けた戦いは、小野氏の勝利に終わった。小野氏いわく「(原田氏には)キャラの操作方法を教えていなかったので、勝つ自信があった」とのこと。操作方法も知らずに勝負を挑むなんて、原田氏もどんだけ無謀なんだ? といったところだが、負けは負け。最後に罰ゲームとしてポイズンガールたちにムチ打ちされることになった。そして、ムチ打ちどころか、馬乗りにされたり、足で踏みつけにされたりと、あまりにもあられもない姿に、会場は爆笑を通り越して興奮の極地に。クリエイターとして前代未聞のパフォーマンスに、「会社的に大丈夫なのか?」と一抹の心配を感じつつも、その体を張った“人を喜ばせる”という行為に本当のプロ根性を見た思いがした。「原田氏が『ストリートファイター X 鉄拳』に登場する姿もちょっぴり見たかったなあ〜」と思いつつも、『ストリートファイター X 鉄拳』がますます楽しみになるイベントとなった。

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▲13番勝負で披露された抱腹絶倒の動画を紹介。ふたりの身を粉にしてのエンターテイナーっぷりはお見事。ファンの皆さんの要望次第では、この映像も国内でも観られるのでは?

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▲ストリートファイター X 鉄拳』の勝負は小野氏の勝利に……。操作方法を知らない原田氏を相手に、けっこう薄氷の勝利だったような気もする。喜ぶ小野氏も、あられもない感じに……。

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▲罰ゲームとしてムチ打たれたり、馬乗りにされたり、足蹴にされる原田氏。クリエイターでここまで体を張る人もあまり見たことがない。会社的にOKなのか、微妙に心配になったりもするが……。

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▲番外編として、トークイベントのあとは、野外にて『ストリートファイター X 鉄拳』のミニゲーム大会が行われた。『ストリートファイター』チームと『鉄拳』チームに分かれて勝負が競われた。左は実施前にTシャツを配るおふたり。右は力士の格好をして二人三脚でゴールを目指す……というミニゲーム。

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▲おふたり仲よく撮影に応じていただきました。それにしてもおふたりの千両役者ぶりといったら。

[Comic‐Con International 2011の関連記事はこちら]
※コミコンの夏が今年もやってきました! ゲームも充実、北米最大のキャラコンテンツのイベントが開幕

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