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「僕自身、ソーシャルゲームに注目せざるを得ない」　グリー、インデックス、comcept共同記者会見で稲船氏がソーシャルゲームに参入表明

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●稲船敬二氏がソーシャルゲーム業界に進出！

　グリー、インデックス、そして人気ゲームクリエイターである稲船敬二氏率いるcomceptの強力タッグによる、スマートフォン向けソーシャルゲームがGREEで提供されることが発表されたのは既報のとおり。

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　今回の発表に併せて、3社による共同記者会見が都内で開催された。会見にはグリーの小竹讃久氏（執行役員マーケティング事業本部長）、インデックスの小川善美氏（代表取締役社長）、comceptの稲船敬二氏（代表取締役）が出席し、それぞれつぎのように挨拶。

｢グリーにとって、とてもうれしいニュースになりました。日本屈指のクリエイターである稲船さんが、ソーシャルゲーム業界に入り、まったく新しいゲームをGREEに提供していただける。我々としても稲船さんがどのようなゲームを作り出すのか非常に楽しみですし、そのゲームが1億人のユーザーに届けられることをうれしく思っています｣（小竹）

｢稲船さんがカプコンを退社された際、“もしかしたらソーシャルゲームを作ってくれるかもしれない”とお声がけさせていただきました。すると、思っていた以上にスマートフォン、ソーシャルゲームに興味をもたれていたこともあって、そこからお互いに話し合い、今回の発表にいたりました｣（小川）

｢僕らはこれまでコンソールゲームを作り続けてきて、その中でゲームというものを自分の中で理解してきました。しかし最近では、グリーさんを始め、ソーシャルゲームがものすごい盛り上がりを見せ、力をつけていると感じていました。だから僕自身、注目せざるを得なくなり、今回ソーシャルゲームに挑戦することとなりました｣（稲船）

　続いて、稲船氏は“いままでのソーシャルゲーム”、稲船氏がアプローチする“これからのソーシャルゲーム”について、自身の考えを披露した。

【いままでのソーシャルゲーム】

・気軽さ～いつでもどこでも
・ソーシャル性～ユルいつながり
・バイラル性～情報の広がり

【これからの（稲船氏がアプローチする）ソーシャルゲーム】

・エンターテインメント性
・魅力的なキャラクター性
・背景になるストーリー性
・ならではの操作感、体感性
（＋いままでのソーシャルゲームの3つの要素）

　稲船氏曰く、｢これらの要素をうまく融合していくことで、いままでとは違うソーシャルゲームが生まれる｣と語った。

●稲船氏ソーシャルゲーム第1弾は『Dr★モモの島（仮）』

　まず稲船氏がプロデュースするのは、スマートフォン向けGREEで今秋配信予定のソーシャルアプリ『Dr★モモの島（仮）』だ。スクリーンに映し出されたロゴやメインビジュアルを見ると、かわいい女の子と不思議な生物が登場する、どちらかと言うと子どもや女性向けの雰囲気。本作について、｢稲船らしくない作品と思うかもしれませんが（笑）、かつて家庭用で子ども向けのゲームも作ってきたし、ゾンビや武者が出てくる大人向けのゲームも作ってきました。僕は多面性があるので、こういった雰囲気を表現しました｣と稲船氏。

　具体的にどんなゲームなのかについては、“不思議な世界”、“不思議な生物”、“不思議な島を舞台に”、“天才少女Drモモが活躍する”、“まったく新しいソーシャルアプリ”というキーワードが挙げられ、そのほかの詳細については｢まだ開発中なので詳しいことは言えません｣（稲船）とのことだ。

　そのほか、今回の『Dr★モモの島（仮）』から3作連続でソーシャルゲームをリリースする件について、稲船氏は｢ソーシャルゲームは制作期間が短いので、ユーザーの反応を見ながらどんどん新しいものを提供していきたい。そして、1作では終わらない展開をしていきます｣とコメント。3作連続の2、3作目については、｢『Dr★モモの島（仮）』のユーザーの反応を見てどういうものにしていくのか考えます……もし1作目がダメだったら、2作目、3作目はなくなるかもしれませんけど（笑）｣（稲船）と語った。