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MAGES.のスマホ戦略を志倉千代丸氏に直撃 『Ever17』『ロボティクス・ノーツ』も移植される!?

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●うちのゲームで語り合ってもらいたい

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 iOS版『シュタインズ・ゲート』の今夏配信を発表したMAGES.。同社の代表取締役社長 志倉千代丸氏に、『シュタインズ・ゲート』のことはもちろん、MAGES.の今後のスマートフォン戦略についても話を聞くことができた。

※本インタビューは週刊ファミ1177号のファミ通App出張版に掲載されたものの完全版です。

――移植を決定したのはいつですか?

志倉 スマートフォンでアドベンチャーゲームをやるためのエンジンは随分前から動いていて、これまでにも『メモリーズオフ』シリーズ、『カオスヘッド』などをリリースしていました。じつはその段階からすでに『シュタインズ・ゲート』も着手はしていました。ただ360版の『シュタゲ』をそのままiPhoneに移植しても画面サイズ的に不都合が出てしまうので、その部分の修正で悩んでいたところはありました。今回ようやくお見せできる形になったのは、その辺の問題がクリアーできたということですね。

――ズバリ、配信時期はいつごろになりますか?

志倉 まだはっきりと確定はしていないんですが、いまちょうどアニメが放送しているので、そのなかで告知ができればいいなと考えています。少し悩んでいる点は、PSP版の発売時期との兼ね合いですね。PSP版は初めての“持ち出せる”『シュタインズ・ゲート』というのが魅力になっていますので、混乱しないようにと少し気を遣う必要があると思います。ただ、実際は僕のTwitterなどで「iPhone版もあるかも!」とずいぶん前から匂わせるツイート(※1)なんかもしてますので、まぁ大抵のユーザーさんはそんなに驚く事はないと思います。
(※1)志倉氏のツイートではiOS版の画像も公開されている。

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――iPhone版のターゲットはどの層を意識していますか?

志倉 “ゲームファンだけではないユーザー”をどこまで取り込めるかなというのはあります。最近はiPhoneやiPadで本を読む人たちも増えているので、そういう人たちにもプレイしてもらえたら嬉しいですね。iBooksもそうですけど、そのほかにも雑誌アプリや小説アプリなど、たくさんのビューワーアプリが出ているなか、やっぱり僕らの作品もひとつの本のように楽しんで頂きたいと思っているんです。アドベンチャーゲームはビジュアル、音楽、セリフ、効果音までが付加されたリッチな読み物と言えるジャンルなので、今まで抵抗のあった皆さんにも手にとって頂けたら嬉しいですね。

――たしかに、PSPのような携帯ゲーム機でアドベンチャーをプレイすると、ゲームというよりも新しい形の“本”だなと感じることがあります。

志倉 アドベンチャーゲームにはゲーム性がないのではないか? と否定的に言われることもありますけど、逆に言うとゲーム性が多すぎる事で先に進めなくなるなど、そのゲーム性自体がジレンマになってくる場合もありますよね。たとえば、すごく話は盛り上がってきているのに、ここで何かの鍵を解かないとページがめくれない……なんて本、ちょっとイライラすると思うんです(笑)。

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――ベースになっているのはPSP版ですか?

志倉 いや、360版ですね。これは、いまMAGES.で打ち出している“ワンスクリプト・セブンプラットフォーム”という戦略がカギになっています。スクリプトというのは演出も含めたプログラムの塊のようなものです。このひとつのスクリプトが7つのプラットフォーム(ハード)で動くように受け皿を準備しておくというものです。7つに関してはその時代ごとのトレンドやスペックによって変わってくると思いますが、いまはiOS、Android、PSP、プレイステーション3、 Xbox 360、PC、ニコベンチャー(仮称)※という構成です。さらにPC、iOS、Android、ニコベンチャー(仮称)の4つはセーブデータを共有できるように開発しています。やっぱり外ではスマートフォン端末で遊んで、うちに帰ってきたらそのままPCやニコベンチャーで続きが遊べるという形がいちばんベストですよね。すでにテストは進んでいて、iOSやPCではある程度、基準をクリアーできました。
※ニコニコ動画と親和性の高いADVエンジン

――これまでに無い大きな取り組みで、まだ具体的にイメージできないのですが、それは仮想のマイページのようなものを構築されるのでしょうか?

志倉 Xbox 360の実績システムの魅力に近いです。単純にセーブデータだけではくて、いろんなゲームをたくさん遊ぶと、“アドベンチャーゲームをたくさん遊んだ”みたいな MAGES.のゲーム総合の実績解除ができるといったやり方をほかのハードをまたいで共有できるようにしたいんです。

 先ほどお話しした“ワンスクリプト・セブンプラットフォーム”に関しても、ニコベンチャー以外の6つに関してはすでにほぼ準備がそろいつつあります。実はこの方針の根底にあるのは、もっとたくさんのユーザーにうちの作品を遊んでもらい、語り合ってもらえる時間をつくってほしいというのがあります。映画とかって、2時間のものを観てそのあと何十時間も語り合えたり出来るじゃないですか。僕はその“語り合う”の部分も含めて作品だと思っているので、たくさんの人に遊んでもらうにはこの手法がベストなんじゃないかと思っています。移植するにしても、何年も経ってからの移植では楽しむ時期がズレてしまって語り合えないですよね。ですから、最低限僕らが意図すれば7つ同時リリースということもできるように準備だけはしておこうと思いました。

――7つのプラットフォームのうちにスマートフォンを含めたのはなぜですか?

志倉 いちばんは敷居の低さですね。いまお話ししたように僕らはたくさんの人にゲームを遊んでもらいたい。そのことを考えたときにゲーム専用機というのは、まずそのハードを買わなければいけない。でもスマートフォンなら機種は違ってもスマートフォンというくくりであれば遊ぶことができる。もっと幅広い人たちに楽しんでもらえます。

 しかもアドベンチャーゲームというジャンルは『移植のしやすさ』という点に優位性があります。アクションゲームなどはどうしても移植するのに調整や工夫、場合によっては1からつくり直す必要がありますが、アドベンチャーゲームではそれが限りなく少ない。

――たとえば、今後家庭用ゲーム機で発売される予定のタイトルも、近しい時期にスマートフォンで遊べるようになるということですか?

志倉 もちろんありえます。ただ、さっきの話と少し変わってきちゃうんですけど、直近の『Ever17』(※2)と『ロボティクス・ノーツ』(※3)はキャラクターのモデリングを3Dにしたことで、移植には少し時間がかかるかもしれません。もちろん最近のスマートフォンは3Dモデルをバリバリ使ったものも出てきているので、動くとは思いますが。
※2:KID製作のアドベンチャーゲーム。Xbox 360でMAGES.からリメイク作を発売予定。
※3:『シュタインズ・ゲート』に続く科学アドベンチャーシリーズ第3弾

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――逆にスマートフォン先行で出るタイトルの可能性は?

志倉 本当にスマートフォンがアドベンチャーゲームを遊ぶゲーム機としての市民権を取れたら、可能性はありますよね。ただ、今の段階ではなにも具体的なプランはありませんので、直近の予定ではありません。

――ではスマートフォンならではの機能を使ったタイトルなどはどうでしょう?

志倉 たとえば常時ネット回線につながっていることとかは携帯電話の特徴のひとつですよね。可能性としてなくはないんですけど、逆にセブン・プラットフォームのほかのハードの仕様が崩れてきてしまうので、そのあたりが少しネックかもしれません。基本的にセブン・プラットフォームのタイトルはすべて楽しみを共有してもらいたいので、あるハードで追加要素をつけて移植することになったら、最初に出したハードでも同様の要素を追加するというようにはしたいと思っています。

――価格についてですが、これまでの御社のラインアップを見ると他社さんにくらべて値段が少し高いような気がしますが……(笑)。

志倉 高いですね。リリースしている僕らもそれは理解しています(笑)。でもたとえばPSP版とiOS版をくらべたときに、解像度に多少の差はあるとはいえ、両方ともフルボイスですし、容量を見てもiOS版も2GBいっぱいまで詰め込まれているので、言ってしまえばフルスペックなわけですよ。この状況でApp Storeの市場に合わせて300円にするというのは逆に不自然な価格設定なんですよね。もちろんビジネスとしても、話題作りという意味でも、もう少し値段を安くした方がいいのでは? と会議などでも話題となりますが、なかなかスグには解決出来ない難しい問題なんです。ユーザーさんの反応やご意見を参考にしながら、慎重に検討を重ねていきたいと思います。

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――ハードカバーの本だと1600円くらいでも高いとは言われないのに、それよりも長く楽しめるゲームになると途端に「2000円は高い」とか言われてしまうのはツライですね。

志倉 アドベンチャーゲームのシナリオは小説10冊分以上の分量になるんですね。関わっているスタッフの数も、手間も多いし……色々大変なんですよ(笑)。がんばります。

――最後にiOS版『シュタインズ・ゲート』を待つユーザーに向けたメッセージをお願いします。

志倉 iPhoneやiPadはADVゲームのプレイスタイルと、とても親和性の高いハードです。操作性の点でもレスポンスでも、ほかのPSPや360とくらべてもまったく遜色が無いクオリティに仕上がっています。初めての人はもちろん、既にプレイ済みという方も今度は持ち出せるハードで、このシュタインズ・ゲートを改めて遊んでもらえたら、きっと新しい発見があると思います。iOSならではのアイデアや工夫も取り入れていますので、ぜひ遊んで下さい!よろしくお願いします。


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