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レースゲームで幽体離脱! 『Driver: San Francisco』プレイリポート 【E3 2011】

ゲーム プレイステーション3 Xbox 360 海外ニュース
E3会場で、ユービーアイソフトがプレイステーション3とXbox 360で開発中の『Driver: San Francisco』を体験! その感触をお伝え。

●“シフト”を使ってほかのクルマをジャックせよ!

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 ……すみません! ぶっちゃけ、ノーマークでした!! 2010年のE3で発表された本作。じつはそのとき「へー、『ドライバー』シリーズの新作か〜」程度の認識でしかなかったが、今回試遊体験してみて大いに驚いた。このゲーム、ただのレースゲームじゃない!

 本作最大のポイントは、“シフト”と呼ばれるゲームシステムだ。シフトを発動すると、主人公がクルマから離れて意識だけの存在となり(!)、そこいらを走っている好きなクルマに乗り移って操作することが可能。……なんでそんなことができるかって? それはこのゲームの出来事が、主人公Tannerの頭の中の話だから。夢の中と言われたら、“なんでもあり”なのも頷ける。いや、頷くしかない。本作では、『Driver3』のラストで宿敵のJerichoに撃たれ、意識不明の重体となったTannerが、目を覚ますためにJerichoの痕跡をたどることになるという。この清々しいくらいに強引な世界設定が最高にイカしてる。

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 で。話をシフトに戻そう。このシステムをガンガン使ってスピーディーに乗り換えていくのが本作の醍醐味。レース中にちょっとくらいミスしても、シフトで近くのクルマに乗り換えればすぐに復帰可能。この「ミスしてもオーケー」という気軽な気持ちでレースに臨めるゆるい感じがイイ。それにシフトをした直後に新しいクルマを操作できる感覚が気持ちよくてクセになる。ちょっと技術的な話になるが、常時60fps(※)を維持しつつ、シームレスでクルマを切り替えられるのだから驚いた! 「オープンワールドでほかのクルマに乗り移れたらおもしろくね?」という一見ハチャメチャな発想を、驚異的なテクノロジーで真面目に作り込み、ゲームに落とし込んじゃっているのが本作のすごいところだ。「シフトおもしれー!」などと感動しながらシングルプレイを試遊していると、近くにいたユービーアイソフトのスタッフが「マルチプレイハモットオモシロイヨ」などと言うものだから、続けてマルチプレイにチャレンジ!

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 今回は、全部で19種類あるというゲームモードから“TAG”を遊ぶことに。このモードでは、4人のプレイヤーでコースにひとつしかないトロフィーを奪い合い、制限時間終了までに、もっとも長い間保持していたプレイヤーの勝利となり。トロフィーを保持している相手に自分のクルマをぶつければ、トロフィーを自分のものにすることができる。そうやって4人でクルマをガンガンぶつけ合う、じつに熱いモードだ。しかし、ただふつうに走行して相手にぶつけるんじゃおもしろくない。マルチプレイでもシフトを使った本作ならではの駆け引きが熱い! トロフィーを持っているクルマの少し前を走る一般車にシフトで乗り移り、体当たりを仕掛けるのだ。このようにほかのクルマを武器にしてターゲットを狙う、シューティングゲームのような感覚がおもしろい。4人がシフトを駆使してぶつかり合う様子は圧巻のひと言だ。このときは思わず自分がプレイしているのがレースゲームだということを忘れそうになってまった。どこから誰が突っ込んでくるかわからないスリリングなバトルが楽しめ『Driver: San Francisco』は、刺激を求めるレースゲームファンにオススメの1本だ。……でも、じつは日本でのリリースは未定だったりする。ユービーアイソフトさん、日本語版お待ちしてます! (text by ヘイ昇平)

※一秒間に画面を書き換える回数のこと。60fpsの場合一秒間に60回画面を描画する。数値が多いほど画面の動きはスムーズに見えるようになる。ちなみに、60fpsは最高クラスの水準だ。

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