喜多村英梨やLiaがVOCALOIDの中の人に! VOCALOID3発表記念パーティ開催

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 2011年6月8日、ヤマハが“VOCALOID3発表記念パーティ”を開催。新たなVOCALOID製品のラインアップが発表された。

●新プロジェクトが続々明らかに

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▲入口でコスプレイヤーさんがお出迎え。

 2011年6月8日、東京・秋葉原のイベントスペース“AKIHABARA 85(アキハバラ ハコ)”ヤマハが“VOCALOID(ボーカロイド)3発表記念パーティ”を開催。新たなVOCALOID製品のラインアップが発表された。

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▲左から、クリプトン・フューチャー・メディア社のKAITO(カイト)、AHS社の猫村いろは、同じくAHS社のmiki(ミキ)。

▲インターネット社のMegpoid(メグッポイド)、通称GUMI。笑顔がキュートです。

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▲司会を務めたのは、初音ミクに扮したコスプレイヤーの“たた”と、ビデオブロガーのジェット☆ダイスケ氏。

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▲自らの顔のイラストがプリントされたオリジナルTシャツを着た剣持氏が登場。

 最初に登場したのはヤマハの剣持秀紀氏。ボーカロイドの父としておなじみの剣持氏は、今回ついに発表されたVOCALOID3(インターフェース部分のVOCALOID Editorは2011年9月末発売予定、歌声ライブラリは2011年9月末より順次発売予定)の特徴を説明した。

 と、その特徴を語る前に、そもそもVOCALOIDとは何か? ということを解説しておこう。VOCALOIDとは、ヤマハが開発した歌声合成システムを指し、2004年にVOCALOID、2007年に改良を加えたVOCALOID2が発売された。『初音ミク』や『鏡音リン・レン』といったソフトは、ヤマハのVOCALOID2に、クリプトン・フューチャー・メディアや他のメーカーが、声優の声などを使った歌声ライブラリ(データベース)を乗せて発売したものなのだ。

 では、VOCALOID3は、VOCALOID2からどのように進化したのか? 端的にまとめると、1.歌声がさらに自然で高品質に、2.インターフェースを改良、3.合成エンジンのAPIを公開、4.エディターと歌声ライブラリを分離販売(いままではいっしょに販売していた)、5.VOCALOID2の歌声ライブラリを移植可能、6.対応言語を追加(日本語、英語に加え、中国語、韓国語、スペイン語に対応)の6点が挙げられるという。

 また、ヤマハは3つの歌声ライブラリを開発中。VOCALOID2製品だった『VY1(ブイワイワン)』と『VY2(ブイワイツー)』をVOCALOID3に対応させたもの、そしてアーティストの坂本美雨さんの声をベースにしたものということだ。

 続いて、VOCALOID2製品を出していた3社の、VOCALOID3への取り組みが紹介された。『初音ミク』でおなじみのクリプトン・フューチャー・メディアは、現在VOCALOID3の検証を進めている途中。VOCALOID2製品の3への対応は現状考えていないが、2から3への歌声ライブラリの移植ツールは無償で提供するという。『Megpoid(メグッポイド)』などで知られるインターネットは、現在発売しているVOCALOID2製品をすべてVOCALOID3に対応させるほか、開発中の『Megpoid EXTEND』も対応させる予定だという。『猫村いろは』などを発売しているAHSは、さまざまな歌い手の声のライブラリを製作予定であることや、ボカロP(VOCALOIDで曲を作る人のこと)を集めて音楽制作チームを作ったこと、人間の声以外のデータベースを作成する意欲もあることなどを発表した。また、海外でVOCALOID製品を販売しているZERO-G社、PowerFX社からも、VOCALOID3での開発への意欲を見せるメッセージが届いた。

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▲クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之代表取締役はビデオメッセージで登場。

▲インターネットの村上昇代表取締役。

▲AHSの尾形友秀代表取締役。

 おつぎはVOCALOID3を機に製品開発を始める企業の紹介。最初に登場したのは共同テレビジョンの出雲裕之氏。ボーカロイドの特別番組“ボカロレボリューション”のオリジナルキャラクター“CUL”をVOCALOID化することを発表。声を担当するのは、声優の喜多村英梨であることも明らかにされた。

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▲発表からやや遅れて登場した喜多村。VOCALOIDの声を担当することになり、本当に驚いたという。

 続いて登場したのは1st PLACEの村山久美子氏。村山氏が新たに開発中のVOCALOIDの声担当として紹介したのは……アーティストのLia(リア)! 『鳥の詩』(アドベンチャーゲーム『AIR』の主題歌)などで知られるLiaの透明な声がデータベースになるとは、いまから楽しみだ。

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▲すでに収録を終えたというLia。歌の収録とはまったく異なる経験だったと語った。

 新規参入の企業はまだまだ続く! サーファーズパラダイスの野口氏は、“i-style project”というVOCALOID3製品のプロジェクトを発表。イメージキャラクターは、イラストレーターのCARNELIAN氏の手によるもの。青、透明感、可憐さがテーマという彼女はどんな歌を歌うのか?

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 モエ・ジャパンの福嶋氏は、モエ・ジャパンに所属するアイドルに声を担当させるという“ボーカロイドル”プロジェクトを発表。2次元のボーカロイドと3次元アイドルの融合を目指すという。ボーカロイドフェスタ代表の鈴木龍道氏は、一般ユーザーとともに作り上げたVOCALOID“リング・スズネ”と“ヒビキ・ルイ”を紹介。韓国のメーカーSBS ARTECHは、デビュー前のアイドルであるキム・タヒの声を使用したVOCALOIDの曲を披露した。

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▲いずれはボーカロイドでアイドルユニットを組ませたいという福嶋氏。

▲会場にはリング・スズネの声を担当する、アーティスト“Daisy×Daisy(デイジーデイジー)”のMiKA(ミカ)も駆けつけた。

▲デビュー前で人前に立つのに慣れていないのか、緊張気味だったタヒ。

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 また、これまで日本で発売されたVOCALOIDすべての楽曲が入ったCDアルバムの発売の告知も! 2011年9月発売予定で、各楽曲は再チューニングされて収録されるほか、各種ボーカロイドキャラクターの設定をまとめたブックレットも付属するという。これはファンなら見逃せない!

 とにかく、新プロジェクトの発表の連続で驚かされた今回の発表パーティ。VOCALOIDはこれからどんな発展を遂げるのか、第2の『初音ミク』のようなブームは生まれるのか、今後の展開に期待したい!

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▲最後はVOCALOID3の開発スタッフ11名が登壇。

▲コスプレイヤーさんたちも勢ぞろい。VOCALOID3のキャラクターもそのうち仲間入りするかも?

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