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クリフ・ブレジンスキ氏を直撃、「『ギアーズ オブ ウォー 3』の最後のシーンは涙が出てくるよ」【E3 2011】
ゲーム Xbox 360●三部作がいよいよ完結
2011年6月7日〜9日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスにて開催中の世界最大のゲーム見本市E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2011。2011年のXbox 360でもっとも期待されるソフトの1本と言えば、何といっても『ギアーズ オブ ウォー 3』だが、会場で開発元であるエピック・ゲームズのリードデザイナー、クリフ・ブレジンスキ氏による同作のプレゼンに出席する機会があった。クリフがまず披露してくれたのは、ストーリーモードにあたる“キャンペーン”の序盤。先日行われた“Xbox 360 E311 Media Briefing”でも披露された、マーカス・フェニックス率いるデルタ部隊がベイエリアで巨大なクリーチャー、リバイアサンと対峙するというシーンだ。リバイアサンといえば前作にも出ていたクリーチャーだが、『3』では感染されたことでより凶暴化、手強さも増している印象だ。対するマーカスたちは新武器で応戦。デモで紹介されたのは、“シルバーバック”と“ボルカン”だ。“シルバーバッグ”というのは、パワードスーツといった趣きで、駆使することで強力な攻撃力を誇る。『ギアーズ オブ ウォー』シリーズにさらなる広がりを与えそうだ。もうひとつの新武器“ボルカン”は、ふたりで協力して使用する。こちらも強力な武器で、シールド越しにでも敵を倒せるほどの威力を持つ。クリフみずからによるデモでは、そのへんの新武器も交えて、迫力満点に展開された。「『ギアーズ オブ ウォー 3』は“クリフハンガー”的なハラハラドキドキな展開の連続だよ」とクリフ。
デモが終わったあとは質疑応答へ。三部作の完結編として知られる『ギアーズ オブ ウォー 3』だが、感慨を聞いてみたところ、「ファンのみんなが満足してくれるようなエンディングにしたいと思っているよ。“三部作を遊んで報われた”と思ってもらえるような作品にしたい。最後のシーンは、涙が出てくるよ」とのこと。
一方で、E3を賑わせたKinectも話題に。マイクロソフトのプレスカンファレンスでは『Fable』シリーズや『フォルツァモータースポーツ』シリーズなど、人気ブランドが軒並みKinectに対応しているが、『ギアーズ オブ ウォー』シリーズでその可能性を聞いてみたところ、「Kinectには本当に興味があるので、『ギアーズ オブ ウォー 3』でも対応できればよかったなと思っているんだけど、リリースのタイミングを考えると難しくて対応できなかったんだ」(クリフ)とのこと。さらに、つぎの作品でKinect対応のゲームを作る予定があるか聞いてみると、「明日からでも作れるのであれば、きっとKinect対応にすると思う。でも、すべてのゲームがKinect対応になるとは思わない。まずはゲームをデザインして、それがKinectを使うことがベストということであれば、Kinectを使いたいと思っている。たとえば、『Fable The Journey』や『The Gunstringer』などはKinectにぴったりのゲームなんじゃないかな」とクリフ。その発言の根底にあるのは、Kinectには興味があるが、まずはゲームありきというクリエイターならではの発想と言えるだろう。
最後に、日本のファンに向けてのメッセージをお願いしたところ、「まず、みなさんゲームをやる気になってくれてありがとうと言いたい。この暑い夏をがんばって乗り越えてください(笑)。秋になれば、木の葉が散るのと同じようにローカストも散っていくよ」(クリフ)。
さて、限定版として“エピックエディション”のリリースが明らかにされている『ギアーズ オブ ウォー3』だが(→記事はこちら)、E3の会期にあわせて『ギアーズ オブ ウォー3』リミテッドエディションのハードがリリースされることが発表された。320GBのハードディスクを搭載したこちらのハードは399.99ドルとのこと。ダウンロードコンテンツの特典として、マーカス・フェニックスの父親であるアダム・フェニックスの若き日のキャラがついてくるとのことなので、ファンに向けての何よりの贈り物と言えるだろう。ちなみにこちらのダウンロードコンテンツは、“エピックエディション”の特典でもあるようだ。限定版のハードと“エピックエディション”の日本における展開は未定だ。
●協力プレイ“Horde 2.0” がプレイ可能に
一方で、E3開催初日にあたる2011年6月7日の夜には、関係者を招いてのパーティー“Gears of War 3 Horde World Premiere”が開催。いままで謎に包まれていた『ギアーズ オブ ウォー3』の“Horde”がプレイアブル出展された。ご存じの通り“Horde”は、迫りくるローカストの大群を、デルタ部隊の戦士が最大5人で協力して凌いでいくという協力プレイのゲームモード。前作に収録され大人気を博したこちらのモードが、さまざまな新機能を加え“Horde 2.0”として進化しているのだ。もっとも大きな追加点は、“拠点を守る”という要素。記者が実際に試してみたところ、5人の仲間で基地を守るという気分が盛り上がり、“仲間意識”がふつふつと湧いてくる。また、敵を倒すとお金が入ってきて、拠点に設置できるアイテムの増強やアップグレードなどができるというのも楽しい。“Horde 2.0”では、より連帯意識が高まるようだ。“Horde 2.0”に用意されているWAVE(ウエーブ)は50。ソフトが発売されたあとは、しばらく眠れない日々が続きそうだ。
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