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『DARK SOULS(ダークソウル)』試遊版(『DARK SOULS Review EDITION』)プレイ・インプレッション【E3 2011】

ゲーム プレイステーション3 インプレッション
アメリカ、ロサンゼルスで開催中のE3 2011の会場で試遊できる、話題のアクションRPG『DARK SOULS(ダークソウル)』。バンダイナムコゲームスのブースで体験できる試遊版とまったく同じ内容のサンプルROMを、ひと足先にメーカーより借りることができた。そのプレイでの体験をまとめ、プレイ・インプレションとしていち早く掲載する。

●『DARK SOULS(ダークソウル)』ゲーム概要

DARK SOULS(ダークソウル)』(以下、『ダークソウル』)は、2009年2月5日に発売され、大ヒットとなった『Demon's Souls(デモンズソウル)』(以下、『デモンズソウル』)のスタッフが新たに手がけているアクションRPG。ダンジョンを探索する緊張感、敵と遭遇したときの恐怖、新しい発見による喜びなど、RPGが本来持っている根本的なおもしろさと、高い達成感につながるゲームデザインを徹底して追求した作品。剣戟(けんげき)アクションによる戦闘や、ひとつの広大なマップの中にある、各エリアを探索する楽しみを存分に味わえる。フィールドでは、回復や復活が可能な地点の篝火(かがりび)が足がかり。うまく活用して先へ先へと旅を進めていくのだ。

 試遊版に収録されている内容は、クリアーを目指すだけなら、ノーミスで約15分程度。だが、マップが存在せず、トラップや敵と戦い、頻繁にゲームオーバーが訪れる『ダークソウル』の本来の性質上、初プレイ時は1時間、もしくは腕前により4、5時間以上もありうる幅のある長さになる。また、完成版はキャクターメイキングからスタートの予定で、あらかじめ用意されたキャラクターセレクトからの開始は今回だけの仕様。キャラクターのステータスやマップにいたるまで、今後大きく変更される予定。あくまで雰囲気のみを味わうための仕様となっている。

●キャラクターを選択してスタート!

 タイトル画面は、『ダークソウル』の広告でおなじみの、ブラックナイトが大きく描かれているメインビジュアルを背景として、試遊版のタイトル『DARK SOULS Review EDITION』のロゴと文字。そこに重々しい音楽が流れている。『デモンズソウル』体験者なら、それだけで期待が高まってくる感じだ。スタートボタンを押すと、キャラクターセレクト画面になる。選択できるキャラクターは6体。縦長のイラストがあり、その下のほうに英語で名称が表示されている。左から、いわゆる職業別に、戦士、騎士、魔女、紅蓮術士の4種類で、その右端が、太陽の騎士とブラックナイトという順番。とくに区分けはないが、太陽の騎士とブラックナイトのイラストの右上には、小さく★印が付いているので、この2体はスペシャルキャラクターのような扱いらしい。後にわかったが、事実、能力も装備も高めになっていた。自分は、『デモンズソウル』のプレイ時に貴族を選んでいたが、ここには見当たらないので、左端の戦士を選んでみた。 

●試遊版のスタート地点は"Undead Parish"

 キャラクターを選択すると、いよいよゲームスタート。広い庭のようなエリアに石畳。背中を向けたプレイヤーキャラが、かがんだ状態から起ち上がるグラフィックが目に飛び込む。『デモンズソウル』を踏襲しているモーションで、個人的には懐かしさと安心が入り交じり、愛着と喜びの感情が湧く。そこにエリアの名前らしい"Undead Parish"の大きな文字が重なり、さらに、その下にも小さく英語の文字がいっぱい。……すぐ消えたので読み切れなかったが。ちなみに今回の試遊版は完成版とは異なるオリジナルマップになっている。草の生えた小庭に立ち、正面には、石の短い階段が下に向かっている。大きな段差ではない。周囲は小城のような白い石の壁に囲まれ、振り向くと広く明るい世界が見渡せる。ここにBGMは流れていない。小鳥のさえずりが聞こえる。『デモンズソウル』のときにはほとんどない明るい形式。『ダークソウル』には、さらに豊富なエリアが登場予定なので、なかにはこのようのどかな風景も見られるのかもしれない。新鮮な印象だ。のどか? ……足音ととうめき声も聞こえる! 
 階段を下ると、この区画の高い城壁と、先ほどいた小庭の段差で挟まれるようにしてできているコの字型の庭につく。階段を降りた正面には、不死院の敷地内に続く入り口がふたつ。そして、少し離れるようにして、武器を持っていない裸で赤い体をした不死人が3体いる。ペタリと座って拝んでいるヤツ。泣いているヤツ、そして壁にむかって立って貼り付いているヤツだ。足下には、メッセージがあり、操作方法が書かれていた。
 さっそく試しに、3体の不死人を装備した剣で攻撃。最初はパリィでのけぞせてからの、通常攻撃! ……すぐ倒してしまった。つぎは強攻撃。……これも、すぐ倒してしまった。……両手持ちに持ち替えてドサッと切り下ろす。……また倒してしまった。無抵抗な不死人だから当然であるが。壁のそばには、樽や長椅子などが配置されている。こうした配置物はすべて壊せるようだ。よく見ると、死体があって、調べたらファイヤーボムが入手できた。その場でいろいろ装備を換えてみたり、ひと通り操作を試してから、さらに画内の奥へ続く入り口を潜ってみる。入り口はふたつだが、さて、どっちから入る? オレ、キンチョーしてる? イチかバチか左から入ってみる! 小部屋になっていた。右から入っると? ……同じ部屋だった。なあんだ。

●初めての"篝火(かがりび)"と、ヘルカイトは危険! のメッセージ

 部屋に入ると、女神の像が目に入る。その麓には焚き火の跡らしきものがある。操作方法が書かれたメッセージもあった。それは、さて置き、周囲を見渡すと、出口は4つある。まず、さっきの庭へ続くのがふたつ。入って正面には、格子で閉ざされているアーチ型の大きな門。入って左は、橋に続いているようだ。格子で塞がれている出口は最後にして、橋のほうを覗いてみる。入り口付近の地面にメッセージがあって"ヘルカイトは危険"という意味の英語が書かれている。たしかに橋の奥には巨大で屈強そうな、真紅のヘルカイトが居座っている。その周囲には、兵士らしき姿も、「いち、に、さん……」。『デモンズソウル』の記憶が甦った。橋の上の死体の側には、「ここにアイテムがありますよ」と、言わんばかりに、何かが煌めいている。「コレ……つりエサだろ?」。 取りにいくと、まんまとワイバーンの餌食に……。その手はもう知ってるので、一旦引き返し、気になっていた焚き火の跡のような場所に戻り、メッセージにしたがってボタンを押してみた。"篝火"が登場した。
 篝火は旅の小拠点となる場所だ。倒されても、つぎはここから復活できる。体力も全回復し、HPを少し回復できる回復アイテムの"エスト瓶"も補充できる。スタート時に持っていたのは5個だが、減ってもここで補充できるらしい。これでひと安心。安心したら、さっきのヘルカイトがムラムラと気になり出した。そういう性分だからしょうがない。さっきのヘルカイトのいた橋の煌めきからアイテムを回収してこよう。ヘルカイトは現時点で倒せる相手とは到底思えないので、一気に走って近付き、回収して篝火まで戻ればオーケー。……という作戦。突撃! アイテム回収! 投げて囮として使えるドクロのアイコンのアイテムだ。ルアーと書いてある。ヘルカイトが炎を吐いた。それを盾で防いだ。しかし炎は防ぎきれず、一気に瀕死。逃げ込める場所もあるのだが、走っても間に合わなそうだ。もうパニック! すかさずエスト瓶で回復! しかし回復のモーション中は無防備! ヘルカイトの炎を続けざまに食らう。……死亡! ……初のゲームオーバーだ! 

02大橋のヘルカイト
03篝火

●篝火で復活。作戦変更! 基本に戻って先を急ぐ

 篝火で復活した。拾ってきたアイテムも持っているので、ある意味作戦は成功。思えば『デモンズソウル』のときは、コレはコレでヘコんだものだったが、すでに経験済みで覚悟もできているいまは、なぜか嬉しくもある。回復中はまったくの無防備になることも学べたことだし……。
 さて、どうせ倒せない(であろう)ヘルカイトは放っておき、おそらく正しいルートであると思われる、格子で塞がれている門くぐることにする。麓にはレバーがある。これを操作すれば、ホラ、開いた。戻したら……閉じた。これは、まあお約束。ひとつひとつ確かめるのがクセになっている。また、開けて、さあ出発! 中に入ると右上方向へ曲がって上る長い階段になっている。曲がっているので先が見えない恐怖が襲う。敵と戦っているときより、こうしたときが怖い。ここをテクテクと上がっていく……。でも、チョット待てよ、角から急に何かが飛び出してくるに違いな……まで、考えたらホラやっぱり! 右の視界の外から、槍と盾を持った兵士が飛び込んできた! もっとも、瞬間的には"何かか"が飛び込んできたとしかわからなかったが……。攻撃を盾で防ぎ、剣で切り返す。2発食らった。でも押せる! 倒せる! 「エイ! ヤー! トーッ!」と倒した。その先にも1体いる。HPはまだ大丈夫だ。こいつも倒そう。剣が外れ壁に当たってカキン! と音を立て火花が散る。ゲッ! また2発食らった。攻撃が外れた。後ろから斬られた。よろけた。後ろに回避。今度は慎重に、相手が攻撃したあとを斬り込んで……倒した! これがザコ戦だからこのゲームは侮れない。武器が壁に当たって弾かれることにも注意しなくては。この先、狭い通路もあるだろうし……。HPが減ってしまった。エスト瓶を使うか? いや、もったいない。まだ、篝火の付近なのだから、一度篝火に戻って回復すればいい。もしかしてコレをくり返せば、周囲のザコを一掃できるんじゃないか? と考えたのだが……。 

01城下B

●篝火の知られざる秘密と大イノシシと……

 ところが、そうは甘くない! 篝火に当って、意気揚々と階段を上っていくと、さっきの角からグサリッ! 倒した敵が復活しているのだ。おいおい聞いてないよ! 後で調べてわかったが、篝火に当たると、敵は一部を除いて、ほぼすべて復活するらしい。まあ、またひとつ学んだからよしとするか。……敵を倒して階段を上ると、直線の道の奥に、大きな姿! あれは、大イノシシだ。その近くいた槍の兵士が、こちらに来たので戦っていると、さらに遠くから矢が飛んでくる。「イテ、イテッ!」。大イノシシのいる地点には橋があり、そこから狙われているらしい。しかし、まずは、目前の兵士を倒さねば。そのとき、大イノシシがこちらに気づいて突進してきた。跳ね飛ばされて……そのまま昇天!

04イノシシ
05はねとばされ

●何度かやり直したが……、橋の上の弩兵士を倒す

 大イノシシの頭は硬い。弱点はお尻だと見抜いた。「ヤツが突進してきたら、角の階段に隠れて……」と作戦を考える。こうしたときがおもしろい。何というか……子どもがいたずらを考えているときの感覚だ。大イノシシがこちらを見失って、戻って行くとき背中からザクリと斬りかかる。これを何度かくり返してまんまと仕留めた。そのあと、右の階段を上って兵士を倒す。まあ、橋の上からの矢の攻撃には多少閉口したが、うまくやれた。橋の上に向かい、こちらも弩に持ち替えて、弩を持った兵士を倒す。さて、大イノシシのいた場所の先、すなわち橋の下の先に、また格子で塞がれている大きな門がある。どうやら今度はこちら側からは開かないようだ。開閉レバーは向う側にあるらしい。周辺を調べると、通路の隅に地下へ続く階段を発見。そこに入ってみよう……。

●ふたつめの篝火発見! 

 暗い地下通路を進む。左に直角に曲がっている。うーん暗い。きっと、その角に敵がいるはず……。案の定、いたっ! 角の先の暗い小部屋に剣を持った不死人がふたり。おいおい、上の方からも、1体降ってきたぞ。上のほうにいたヤツが、音や気配で気づいたらしい。このへんがリアルだよな。などと考えつつ、小部屋からはしごを上り、また不死人を倒して、はしごを上る……。やがて、上の小部屋にたどり着いた。そこでふたつ目の篝火ポイントを発見した! 

●この篝火に入り浸ることになるとは……。

 ふたつめの篝火で回復。この篝火でエスト瓶も補給できた。さて、周囲を見渡すと、先に霧がかかったような光る入り口がある。それをくぐると橋の上に出た。橋を渡っていると矢が飛んできた。まえに倒したはずのヤツらが篝火を使ったことで復活したらしい。かまってられないので、とっとと橋を渡りきって建物の中の狭い通路に入る。左に上りの階段があり、右にも曲がれる。うーん。マップがないゲームなので迷うところだ。まずは、右へ進もうと角を曲がると、その奥に不死人騎士の背中が見える。初対決なので相手の強さがわからない。ちょっと強いかも知れないが……。突撃したら、やぱり強い! 死亡! 篝火。再挑戦。後ろを向いているのだから、ゆっくり近付けば気づかれないかも……。という作戦が図に当たり、今度は、強打を背中から浴びせることができた。これで、HPをかなり削れたので勝てるかもしれない。おいおい! HPが減ったからって、敵がエスト瓶を飲んで回復するのかよ! でも、無防備になるその一瞬を見逃さず。連撃! 勝った! 騎士のいた通路の奥でアイテムを回収し、戻ってさっきの上り階段へ。階段を上ると、今度は騎士がこっち向きで待っていた。死亡! 篝火へ戻る。篝火に戻されると、さっき倒した不死人騎士も復活するので、そこからやり直し! 背中からグサッ! こいつを倒して、戻って階段を上り、今度は慎重に2体目の騎士を倒す。その先は、下り階段。高低差のあるマップは魅力的だ。怖いし、少し迷うがそれもまたおもしろい。階段を下りると右に槍と盾を持った兵士がいた。こいつを倒して……と思ったら、後ろから強襲された。ゲームオーバーの画面はモノクロになって、その後の風景がしばらく表示される。そこには騎士が立っていた。つまり、下り階段の右に槍の兵士、左の奥に騎士がいたということ? また、篝火に戻されて……。最初の騎士を背中からグサッ! ……とくり返して、下り階段の先の左右の敵を、今度は挟まれないように、1体ずつおびき寄せて倒した。まあ、じつは何度か失敗したのだが、ここでは省略して……。その先を左に曲がって階段を下りていくと、さっき閉まっていた門の裏側に出た。門の下には兵士が向こうを向いて立っている。こっそり近づいて背中から一撃で倒す。背中からの攻撃は大ダメージを与えられるのだ。そして側にあるスイッチを入れて門を開ける。……ところで、この門を開ける意味は何だろう? ふつうは、ショートカットになるのがセオリーなのだが……。

06不死人軽騎士

●いよいよ聖堂の内部に

 門を開けて振り返ると、そこには聖堂らしき大きな建物の入り口があった。中に入ると、"Undead Church"の表示が出た。ふたつめの区画だろう。大聖堂の奥にある女神像が見える。その前に、黒い大きな影も見える。像がふたつ? いや……、動いているぞ。あ、こちらに向かって歩いて……、いや走ってきた! やばい。近づくとかなりでかいぞコイツ! この黒い巨体の騎士は、大きなメイスをドカンと振り下ろしてくる。攻撃は大きな盾でガードする。一撃食らった! ……そこで突然、「イテっ、イテテテ!」。どこからか"何か"が飛んでくる。振り返ると教会の上のほう、2階の空間から大きな敵が青白い魔法を放っている。それを見ていたらメイスがドカン。ぶっ飛んだ。もう、瀕死だ。逃げろ! しかし、逃げても追ってくる。どんどん追ってくる。教会を出て、さっきの通路を戻ってようやく逃げ切った。遠くで足音が聞こえる。どうやら捜しているらしい。様子を見に戻ると、通路の崖っぷちの側をウロウロしていた。崖っぷちで強襲! 勝った! いや、まあ、崖に落としただけだが。

07女神像前の戦い

●不死院の2階はもっとヤバイ

 黒い巨体の騎士を倒して教会の左の階段を上って2階へ。ちょっと進むと広間があって、さっきいた大きな魔法使いが踊っている。踊って呪文を唱えたあと攻撃してくるようだ。この攻撃は、通路の柱の影に隠れて避けることができる。しかし、事件はその後に起こる。広間には武器を持った不死人がいたのだ。その数6〜7体。囲まれてあっけなく死亡。……篝火に戻って、最初の騎士を背中からグサッ! からやり直す……。泣きたくなってきた。……ちょっと、ここで休憩だ! 休憩っ! ……でも、何度も通ったので道には迷わなくなった。 

●2階で篝火……そして、ついにボス戦突入!

 巨体の魔法使いは、意外と弱かった。攻撃を避け、数撃を与えたら倒せたが、問題なのは、不死人の群れ! ザコのくせに集団になるとかなり手強くなる。1体ずつ誘き出して……と思うが、みんないっしょについてくるのだ。しかも、こいつは延々と遠く真までついてくる。狭い階段の上の上からザクザクと切り倒すとか、はしごに上って、追いかけて上ってきたところから倒すとか……。とにかくコイツがいちばん苦労した。1対1ならまだしも、1対集団はシャレにならない。こいつをなんとか片付けたので、もう一安心。少し2階を探索してみよう。いくつかの部屋と通路があり……。「おや? 長い通路がある」。進んでいくと、おくから、また、不死人騎士が走って向かってきた。油断大敵! これを倒して奥に進むと、木の板の壁があった。これ何? 剣で切ってみたら、……あったぞ。篝火。ここで回復すると……。やっぱり、2階の敵が全部復活。不死人騎士も! マジかよ。ここを拠点にして2階の敵を一掃することに。いや、1階の巨大な騎士も上がってきた。痛し痒しだな。何回か死んで、ようやく一掃。2階奥を探索し、見つけた階段を上ると、目の前にはしごがあった。それを上るとまたはしご。これを上って左を見ると、また、霧のかかった入り口が。こっちが正解だったのか。その中に飛び込むと、屋根の上に出る。中程に進むと、屋根の上のガーゴイルの石像が動き出すムービーが流れた。プレッシャーを与えてくれるぜ! 「間違いない、これはボス戦だ!」

08ガーゴイル

●対ガーゴイル戦の苦行の巧妙! ショートカットコース発見!

 ガーゴイルは、ひときわ大きな体で、羽があり、シッポがある。長いハルバートのような武器を持ち、それを振り回したり、叩きつけて攻撃してくる。また、長いシッポを振り回したり、空を飛んで移動したりと、さすが、いかにもボスといった相手だ。ボス戦では、ボスのHPゲージが大きく表示されるので、それが減るのを見れば少し心の救いにはなるが……。やはり、初戦は相手の出かたがわからず翻弄されて敗退。ここにくるまで、エスト瓶を使いすぎ、残りがひとつだけになっていたのも敗退の原因だが……。2階の篝火に戻され、2階の敵を倒す。これは、たいへんだな。ボスにたどり着くまで、かなり消耗してしまう。うーん。それから2度目のボス戦まで、なかなかたどり着けなくなってきた。集中力も切れ出したらしい……。5回ほどくり返して、ようやく屋根にたどり着いた。2度目のガーゴイルへの挑戦は、エスト瓶も5個あり、HPも満タンで来られた。条件は1度目よりいい。今度こそ……と、慎重に攻撃を避けていたら、屋根の上から滑り落ちて即死! そんなバカなことが……あるんだよ。途方に暮れて、篝火からボス戦までのルートをまた、やり直していたとき、たまたまだが、ふと「橋の手前の篝火のほうの様子を見てみたい」と思った。正直、少し同じパターンに飽きていたわけだ……。そのとき、篝火の側の最初の橋に崩れた切れ目があることに気が付いた。「これ、ここからもしかして、飛び降りられるじゃないか?」と、試したら、見事に着地した。そこは、2度目に開けた門の手前だ。あ、もしかして、このために、この門を開けておいたのか? ……ようやく、気が付いた。ショートカットになっていたのだ。つまり、篝火から橋に出たら、聖堂手前に飛び降りて、聖堂内に走り込み、巨大な騎士と戦わないで逃げ切り、2階に上がり、また逃げて、はしごをふたつ登り切れば、ボスのいる屋根にたどり着けるではないか! 不死院の2階の篝火だと、通路を不死人騎士が塞いでいるので戦いは避けられない。逃げ切れないわけだし、ここからのほうがウマくいく。さっそく実践。これが、よくしたものでウマくいった。橋の手前の篝火からなら、1戦もせずに逃げ切って、そのままボス戦ができる。これならめんどうがない。自分流のコースを見つけ、鼻高々!

●衝撃! ガーゴイル戦に仕掛けられた罠! 涙目の中に炎を見た!

 ガーゴイルとの対決、3度目。ガーゴイルのシッポも切り落としたりして調子がいい。ガーゴイルのHPも削り、いい調子だ。コレはイケるかも……いや、イケル! と、思ったそのとき! あれれ??? 一体瞬間、本作のディレクター、宮崎英高氏の笑顔が脳裏をよぎった。「そうは、簡単に終わりませんよ」と、空耳まで聞こえて……。結果、当然の敗退。あまりの出来事のショックで、しばらくボーゼン。「いや、まあね……、でもね、『デモンズソウル』でもあったけどね、だけどね……ここでねぇ……、やられましたよ!」。その後、篝火と屋根のあいだを何度も往復。やがて勝利を勝ち得た。終わらないのでないかと思ったが、いつか終わりは来る。最後は、やはりガッツポーズ! 

●屋根の先には鐘がある……このゲームに終わりはない。

 屋根の先には、入り口があった。そこをくぐるとはしごがある。今度は長いはしごだ。これを上って、また上る。ついに塔のてっぺん。すごく高くて見晴らしがいい。……足がすくむほどに。すぐそこに鐘を鳴らすスイッチがあった。レバーを倒すと、鐘が鳴るムービーに……。そしてコングラッチレーション、ナントカカントカの文字が……。英語なので一気に読めなかったけれど。これにて、試遊版はクリアー。タイトル画面に戻った。そして、すぐ、2度目の挑戦を始めた。ほかのキャラクターだと、まったく戦いかたが異なるわけだ。試したところ、戦士、騎士、魔女(女の魔法使い)あたりは『デモンズソウル』とほぼ同様の印象を受けた。あまり聞き慣れない Pyromancer (紅蓮術士)は、絵が浮かばないと思われるので説明するが、ボロボロのフードを被った魔法使いのような姿。右手に炎の玉を溜めて魔法のように放てるキャラクターだ。魔法女と同様に使用時には触媒を使わない。武器は、斧と弓を装備できたが完成版ではどうなるのだろう? ちなみに、スペシャルキャラクターである、太陽の騎士は、騎士をひと回り強くしたもの。持っている奇跡や魔法は騎士と同じだが、ひとランク高いものを装備していた。これでプレイしたときは約15分でクリアーできた。初めてのプレイだと約5時間以上もかかってしまったが……。これは、腕の差も関係すので個人差がある。いまでは、平均15分でクリアーできる。マップも頭の中に入っている。覚えてしまえば簡単になるのものだ。しかし、これは試遊版。完成版より、難度が低めに設定されていると思われる。篝火と篝火の間隔も広げてくるだろうし、あんなにわかりやすいところにあるとも限らない。完成版はキャラクターメイキングから始まるらしいので、今回の開幕のキャラクターセレクト自体が特別なものだ。大きな要素の育成やネットワークプレイも外されている。その状態で、しかも、この短い内容でこれだけ遊べるとは……。この試遊版は、これだけで楽しめる秀作だ。そしてすべてを備えた"あるべき姿"の完成版はいったい、どれだけ遊び込めることだろう。いまから楽しみで仕かたがない。すべての『ダークソウル』を待っているファンのみなさん。ヤバイくらい期待してヨシ!

09教会の塔
10鐘楼をのぼる

(Text by ノンマルト小林)

(C)2011 NBGI (C)2011 FromSoftware, Inc.

ダークソウル
メーカー フロム・ソフトウェア
対応機種 プレイステーション3
発売日 2011年09月15日
価格 7800円[税込]
ジャンル アクションRPG / 冒険
備考
(C)2011 NBGI (C)2011 FromSoftware, Inc.

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