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【WWDCまとめ】“iOS5”は秋リリース！ “iCloud”は無料！ Lionは29.99ドル！新型iPhoneの発表はあったの！？

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●“One more thing......”はありました！

　2011年6月6日よりカリフォルニア州クパティーノで開催されている、アップル恒例のワールドワイドデベロッパカンファレンス（以下WWDC）。本イベントの基調講演でCEOのスティーブ・ジョブズらが、事前告知どおりにiOS5、Mac OS X Lion、iCloudを発表した。

●“iOS5”は2011年秋にリリース

・Notification Center
プッシュ通知を強化及び簡略化。通知を小さなアニメーションにし、通知が表示されるたびに動作がとまらないようになる。また、ロック中に溜まったプッシュ通知はひとつのウインドーにまとまり、スワイプ操作で一気にまとめて閲覧できるようにもなる。

・News Stand
雑誌、新聞専門のiBook Storeのようなもの。新聞社と出版社と提携し、多くの新聞、雑誌の電子書籍版が閲覧できるようになる。一度雑誌をダウンロードすれば、バックグラウンドで最新号をダウンロードする機能も搭載。

・Twitter
TwitterのアカウントをiOSで管理できるようになる。カメラで撮影したものをそのままTwitterに投稿したり、Safari、Youtube等で見ているものを簡単にTwitter投稿したりできるように。マルチアカウントへの対応は不明。

・Safariの機能強化
複数ページにわかれているページを統合してまとめて閲覧する機能や、広告シャットアウト機能を搭載。オフライン閲覧用にWebデータを保存する“あとで読む機能”が標準搭載。タブブラウジングにも対応。

・Reminders
ToDoリストやスケジュールをiPhoneが統括してくれるというもの。GPSと連携し、アラートの条件を時間ではなくロケーション情報（その場所に行ったらアラームが鳴る）にすることも可能。

・カメラアプリ機能の強化
起動速度を改善し、ロック状態から直接カメラアプリを起動することが可能に。その際、端末のボリュームコントローラーがシャッターになる。また、カメラの追加機能として、グリッド表示の追加、ピンチ操作でズームが可能になり、さらに露出とフォーカスをロックしたまま被写体を変更できるようになる。赤目補正、クロップ、回転など、撮影した写真を編集するツールも追加される。

・メール機能の改善・強化
テキストフォーマットをリッチ化し、太字、斜体などを選べるようになり、インデントにも対応。さらにはフラッグ機能や、メッセージ内の文字検索も実現。また、入力インターフェースも変更され、キーボードの位置を変更したり左右に分割させることもできる。ユーザー辞書機能も新たに搭載。

・PC Free
OTA（Over The Air）を実現し、パソコンと接続しなくとも、iPhone、iPadのデバイス認証（アクティベート）が可能になる。また、OSアップデートもワイヤレス環境でできるようになる。

・Game Center
アバター機能、実績機能、友だちにゲームを紹介、友だちをゲームに招待など、多くの新機能を搭載。App Storeを介さず、ゲームセンターからゲームタイトルを購入できるようにもなる。

・iMessage
SMS/MMSにインスタントメッセージングを追加したようなもの。テキスト、写真、ビデオを送信したり、指定したグループに一斉送信することができる。iPadでも使用可能。

　このほか、Wi-Fi接続でiTunesと同期可能になる機能など大小あわせて約200もの新機能が追加されている。デベロッパー版の配布は本日から、一般ユーザーは今秋から利用可能となっている。サポートしている端末は、iPhone 3GS、iPhone 4、iPad、iPad 2、第3世代以降のiPod touch。

●“iCloud”は利用料ゼロの驚異のクラウドサービス

・Mobile Meが刷新
アドレス帳、メール、カレンダーをクラウドに保存し、自身がアクティベートしたほかの端末でもデータを共有できる。自身がアクティベートした端末でなくとも、紐付けを許可した端末であれば、データを共有できる。
また、Mobile Meはこれまで年間99ドルで提供されてきたが、新しいiCloudは無料でのサービス提供となる。

・iCloud Store
AppStoreもクラウド化。購入履歴や各種データをクラウドに保存し、iTunesを使わなくともアクティベート端末と情報を共有できる。iBookも同じように、購入したものはもちろん、栞の位置までクラウドに保存可能。

・自動バックアップ機能
電話帳など、重要なデータのバックアップをクラウド上に自動で作成し、1日ごとに更新。これにより、機種変更をした場合でも、クラウドに接続するパスワードさえ入力すれば、簡単に以前使っていた端末の情報をダウンロードできるようになる。

・ドキュメント作成・保存
iPhoneに対応した文書作成アプリ『Pages』、表計算アプリ『Numbers』、プレゼンテーションアプリ『 Keynote』（各1200円）で作成したデータもクラウドにアップロード可能。

・写真データも制限付きで共有
カメラロールアウトに保存されている画像をクラウドで共有できる。しかし、最大1000枚、1枚につき30日までという制限あり。

・iTunesのクラウド化
ワイヤレスで音楽データも同期可能に。iTunesで購入した音楽データは、無料でほかのアクティベート端末に再ダウンロードさせられる。音楽データを共有できる端末は最大10台まで。

●One More Thing......は“iTunes Match Service”

・iTunes Match
iCloudの追加サービスという位置づけ。iTunesで購入せず、自身で購入したCDからリッピングされた音楽データは、iTunesが自動でスキャニングをし、最大256kbpsでアップロードしてくれる。iTunesのライブラリにマッチしなかった音楽データに関しては、手動でアップロード可能。年間24.99ドルで利用可能。

●LionはMac App Storeで29.99ドルで販売

　“Mac OS X Lion”（ライオン）では、250を超える新機能を搭載したが、このうち代表的な10の機能が紹介された。

・マルチタッチジェスチャー
ラップトップ型に搭載されているトラックパッドで、iPhone、iPadのようなジェスチャー操作が可能に。スワイプ操作でページスクロールが可能になったので、スクロールバーなどは廃止される。

・Mission Control
ExposeとSpacesを統合し、Mission Controlひとつで操作可能に。

・Mac App Storeを標準搭載
2011年1月に開始された、Mac OS専用のアプリケーションマーケット“Mac App Store”がデフォルトで搭載。In App Purchase（アプリ内課金）も可能に。

・LaunchPad
簡単な指のジェスチャーでアプリケーションを起動させるインターフェイス。『Mac App Store』で購入したものすべては、ここで管理される。

・Autosave
作成中のドキュメントを、バックグラウンドで自動的にセーブ。これにより、アプリケーション終了時に「保存しますか？」という表示で煩わされることがなくなる。

・Versions
オートセーブされるドキュメントにバージョン情報を付加。過去バージョンのファイルをさかのぼれば、以前の状態のままのファイルを閲覧、編集できるように。変更履歴等もすべて保存している。

・AirDrop
同じWi-Fiネットワーク上にいる人を検索し、対象となる相手のアイコンにファイルをドロップするだけで、ファイルのやり取りが可能になる。

・メール機能の強化
インターフェイスをiPadのようなものに変更。検索機能も強化され、検索ワードの候補表示も可能になった。さらに、iPhoneのSMSのような使い方ができる、カンバセーションビューを搭載。

　『Mac OS Lion』は、“Mac App Store”のみでの販売になる。サイズは4GB、価格は29.99ドル。一度購入すれば、アクティベートされた端末を複数台所持していても、すべての端末に導入できる。デベロッパー版は本日から販売、一般ユーザー向けには7月にリリースする予定。