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スマートフォン7機種がテザリングに対応！　NTTドコモ夏モデル発表会

ケータイ
Android
docomo

●Android端末は8機種

　2011年5月16日、NTTドコモが2011年夏モデルのラインナップを発表した。お披露目されたのは、スマートフォン9機種、iモードケータイ12機種、Xi（クロッシー）Wi-Fiルーター2機種、FOMAデータ通信1機種の計24機種となる。

　発表会の中心となったのは、やはりスマートフォン。8機種がAndroid端末で、1機種はBlackBerryとなる。Android端末はすべての機種にAndroid OS 2.3を搭載し、XPEIRA acro以外の7端末はテザリングに対応している。テザリングとは、端末をWi-Fiルーターの代わりとして利用できる機能のこと。ノートPCや携帯ゲーム機などを、端末を介してネットに接続できる。回線はFOMA回線を使用するため、spモードへの加入が必要だ。

　展示されていた機種はすべてWi-Fi通信だったため、回線速度は実感できなかったが、端末の動作は非常に快適。タッチ後、すぐにアプリやメニューが起動し、どの機種もストレスなく操作できた。また、いずれの端末も超軽量で驚くほど軽い。ひと昔前の手の平にズッシリくるような感覚は、まったくない。

●GALAXY SII
スマートフォンブームの火付け役となったGALAXY Sの後継機。ワンセグが実装され、日本人に、より馴染みやすい機種へと進化している。4.3インチの大画面液晶にはSUPER AMOLED Plusを搭載し、テキストや画像などがさらに見やすくなっている。また、1.2GHzのデュアルコアCPUを装備し、アプリの起動や動画の再生もスムーズ。8.1メガピクセルのカメラを備え、フルHDによる動画撮影も可能だ。また、PCメールやSNSのアップデートのプッシュ通知、アドレス帳など、コミュニケーション機能を一括管理する“Social Hub”と、Mobageのソーシャルゲームへ簡単にアクセスできる“game Hub”をプリインスールし、複数の機能をひとつのアプリで管理できるようになった。2011年6月上旬からスタートする14MbpsのFOMAハイスピードにも対応する。6月下旬発売予定。6月10日より事前予約がスタート。

●MEDIAS WP
春に発表されたMEDIASの後継機が早くも登場。最薄7.9ミリメートル、重さ113グラムという超軽量・超薄ボディに多彩な機能を備えたハイエンド機となっている。FOMAハイスピード、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、防水、テザリングの機能を持つほか、本機オリジナルのアプリを搭載。Twitterを使って世間一般や知人・友人から旬な情報を収集する“Topics”、ユーザーの利用履歴を自動でダイアリー化する“Days”、森理世とエリカ・アンギャルがトレーナーとして参加する健康管理ツール“MEDIAS WELLNESS”など、使うほどに楽しくなるアプリが搭載されている。6～7月発売予定。

●XPERIA acro
ソニー・エリクソンのXPERIA arcを日本向けにカスタマイズしたような端末。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、FOMAハイスピードを搭載し、海外製の端末ながら、かゆいところに手が届いた仕様になっている。さらに、ソニー・エリクソンが独自に開発した日本語・英語予測変換アシスト機能“POBox Touch4.1”を搭載。キー配列やデザイン、プラグリンアプリなど、文字入力のカスタマイズ性が向上し、海外製端末にありがちな日本語入力のしにくさを解消した作りになっている。また、エンターテイメント機としての機能も充実しており、モバイルブラビアエンジンとクリアブラックパネルによる高精細な映像はもちろん、イコライザ機能を搭載したミュージックプレイヤーや、雑音の中でもクリアーな音声で通話できるノイズキャンセラーなど、映像、音の両面において、高いポテンシャルを備えている。なお、今回発表されたスマートフォンでは、本機のみテザリングに対応していない。6～7月発売予定。

●AQUOS PHONE
シャープの薄型テレビのブランド名を冠したモデル。800メガピクセルのツインカメラを装備し、簡単に3D写真や映像を撮影可能。AQUOS製品とワイヤレスに連携が可能で、端末で撮影した映像や写真をテレビに映し出したり、レコーダーで録画した番組を端末に転送することができる。もちろん、3D対応AQUOSなら、大画面で3D映像を楽しむことができる。また、“TapFlow UI”という独自のインターフェースを装備。Twitterやmixiのコミュニケーション履歴を表示する電話帳、いつ、どこで、誰を撮影したのかを自動的に分類するピクチャーなど、使うほどに自分の色が出せるインターフェースになっている。FOMAハイスピード、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、テザリングに対応。5月20日発売予定。

●Optimus bright
日差しが強くなる夏に向けて最も活躍しそうな、世界最高輝度ディスプレイを持つ端末。太陽の下など、明るい場所でも液晶がしっかり見えるのが最大の特徴。テザリングのみ対応で、おサイフケータイやワンセグなどは付いていないが、3色のリアカバーを同梱しており、オシャレな女子向けの端末。薄さ9.5ミリメートル、重さ112グラムとスリムボディで、カバンやポッケに入れても邪魔にならない。発売は6月中旬予定。

●AQUOS PHONE f
世界初のワイヤレス充電に対応したスマートフォン。既存の機種のように、わざわざコネクタを抜かなくても、ワイヤレスチャージャーに端末を置くだけで充電可能。面倒くさくて3日に1回しか充電しないという人にオススメ。FOMAハイスピード、おサイフケータイ、赤外線通信、防水、テザリングと機能も充実。覗き見防止の“カラーベールビュー”や、おもしろ写真を取れる“モシモカメラ”、バーコードリーダー、名刺リーダー、シャープの独自インターフェーズ“TapFlow UI”など、買ったその日から役立つ機能を多数備えている。7～8月発売予定。

●F-12C
今回発表された端末のなかで、もっともコンパクトな端末。重さはなんと110グラム。会場で手にしたときは、これが実機だと思えないくらい軽かった。“F-12C”は、イギリスの世界的なスーツケースブランド“GLOBE-TROTTER”とのコラボレーションモデル。トラベルケースをモチーフにしたデザインが採用されている。オリジナルのホーム画面“NX！Comfort UI”を搭載しておりほか、音声によるアプリ呼び出し機能を搭載。FOMAハイスピード、おサイフケータイ、赤外線通信、防水、テザリングに対応している。7～8月発売予定。

●P-07C
パナソニック初のスマートフォン。Android端末はホーム画面のアプリの配列が似通っているが本機は違う。丸いホイール上にアプリがならぶ、タッチスピードセレクターという独自のユーザーインターフェースを採用。スピーディーにメニュー操作ができるようになっている。また、ホーム画面、キーパッド、写真を自由にデコレーションできる機能を標準搭載。キーパッドのサイズや位置を使いやすく変更できるフィットキー機能も備えている。さらに、mixiやTwitter、FacebookなどのSNS、電車案内、占い、グルメ、天気など、あらゆる情報サービスをひとつに集約したアプリ“Future Plus”をプリインストール。発表会では、スマートフォンの入門モデルと紹介されたが、実際にはカスタマイズ要素が多いハイエンド機種で、スマホ初心者ならずとも魅力的な1台となっている。ワンセグ、赤外線、テザリングに対応。7～8月発売予定。

●ほかにもこんな機種が発表に


▲Windows 7ケータイの“F-07C”。Windows 7モード、iモードが利用できるケータイモードをボタンひとつで変更可能。おサイフケータイ、iモード、iモードメール、iチャネル、iコンシェルなど、各種iモード向けサービスが利用できる。	▲“BlackBerry Bold 9780”。タブブラウザに対応しWebページの再現性が高い、最新OSのBlackBerry 6を搭載。インターフェースのデザインが刷新され、設定項目のアイコン化やメディアプレビュー機能が搭載された。

　発表会ではスマートフォン向けサービスについての情報も。まずは、iモード系サービスのスマートフォン化。2011年夏までに、iチャネル、メロディコール、Gガイド番組表、緊急速報のエリアメールが、冬以降にはiコンシェル、コンテンツ課金・認証、マイメニューの引継ぎがスマートフォンで利用可能になる。また、ドコモが開発したアプリ管理ツール“docomo Palette UI”の搭載や、スマートフォンと情報家電を連携する“Twonky Mobile スペシャル”アプリの配信など、新しいサービスもスタートする。さらに、フィーチャーフォン向けの新サービスも発表。これまで最大10メガバイトまでだったiモーションが50メガバイトまで配信可能に。また、さまざまなコンテンツをひとつのパッケージにして配信するコンテンツパッケージサービスが提供される。