HOME > ニュース > id Softwareが新機軸に挑む『Rage』【PAX East 2011】
id Softwareが新機軸に挑む『Rage』【PAX East 2011】
ゲーム Xbox 360 プレイステーション3 海外ニュース●大きな新情報はなかったものの、仕上がり順調
米時間の2011年3月11日から13日にかけて、アメリカのボストン・コンベンション・センターで、ゲームイベント“PAX East 2011”が行われた。PAX Eastは、シアトルで有名なゲームイベント“Penny Arcade Expo(ペニー・アーケード・エクスポ。通称PAX)”の西海岸版。今年は6万を超えるハードコアゲーマーが全米から集まった。ちょっと時間が経ってしまったが、その熱狂の模様をお伝えしよう。
ベセスダ・ソフトワークスは、PAX Eastでグループ傘下のデベロッパー、id Softwareの新作FPS(一人称視点シューティング)『Rage』の最新デモを披露した。このセッションは、シニア・プロデューサーのジェイソン・キム氏が360版の開発機で時間を目いっぱい使ってプレイしながら、デザイン・ディレクターのマット・クーパー氏が解説を行う形で行われた。
本作のベースは『Doom』や『Quake』といったid Softwareらしいシュータースタイルだが、これまでにない壮大さと、『Fallout 3』や『ボーダーランズ』のようなストーリー性を兼ね備えている。
では、クエストをはじめとするRPG的な要素を取り込み、本作はどうidのクラシックな様式から逸脱していくのか?
「『Rage』は、一種のオープンワールドゲームと言えます。ただし、一定の方向性を持ったオープンワールドです」とクーパー氏。そう、本作は、これまでのidのタイトルのようにレベル(ステージ)を順にクリアーして進んでいくわけではなく、プレイヤーには一定の自由度が与えられている。コンピューター操作のNPCが世界に点在しており、彼らと会い、会話することで、ストーリーやクエストが進行していく。ただし、ストーリー上重要なことは順序だてて進行し、『Fallout 3』のように、何もかも自由な順番にプレイできるわけではないことは気に留めておいてほしい。
デモはGhost Clan(ゴースト・クラン)と呼ばれる連中が占拠する隠れ家からスタートした。このグールのような外見をした敵は、壁をよじ登ったり、鉄骨にぶらさがったり戦闘を優位に進めるべく周囲の環境を活用してくる。ここはサブ武器の“ウィングスティック”を披露するいい機会だった。これは一種のブーメランで、回転する刃となって敵を切り刻む。あるセクシーな女性キャラクターがくれるのだが、銃を持った状態で切り替えることなく投げることができるという優れモノ。ほかの武器と同じように、ウィングスティックを使えば使うほど、より新たな機能が開放されていくようになっている。
40分ものデモでは、そのほかにも、スナイパーライフル、ピストル、クロスボウ、ロケットランチャー、そして自作武器がふたつ披露された。すでに何度かお伝えしている、クモ型のタレット(自動機銃)とラジコン爆弾は、会場の反応も上々。クーパー氏によると、武器はマガジンの弾数を増やしたり、安定性を高めるなどのアップグレードが可能で、同時に4つを携帯できる模様。また、乗り物も本作の重要な要素だ。銃を装備した4輪のサンドバギーはカスタマイズ可能で、ストーリーの進行上でもキーとなっている。岩場をブッ飛ばすドライブはめちゃくちゃ楽しく、とくに大ジャンプを決めると最高だ(キム氏は歩哨のうえに着陸して倒していた)。個人的意見では、昨年9月のPAXで見たときよりも格段によくなっていたように見える。
ゲームを通じてプレイヤーはさまざまなエリアを探索することになるが、いずれも核戦争後のテイストを活かしていい感じにしあがっている。ウェイストランド、ダム、“Wellspring(ストーリーが展開する大きな街)”、そして“Dead City” を見たのだが、ダムのなかにある“The Chamber of Laughs”と“Jungle Gym”なるふたつのミニエリアはなかなかイッてる内容だった。歪んだカーニバルかサーカスといった体で、巨大スロットマシーンからミュータントたちが飛び出てくる始末。ラストはすでに出ている“Dead City”だが、崩壊した巨大ビルが立ち並ぶ中、超巨大ボスが出てくるシーンはやはり迫力があり、観衆から歓声があがった。ここ北米では2011年9月13日(日本では2011年中)の発売を予定している。(取材、写真: ジェイソン・ブルックス、翻訳: 編集部)
ソーシャルブックマーク |
評価の高いゲームソフト(みんなのクロスレビュー) |
※ ブログ・レビューの投稿はこちら!(ブログの使い方) |
この記事の個別URL
その他のニュース
【ザラキと月のほのぼのひとコマ】『チェイサーゲーム』シーズン2 外伝 レディのたしなみ編
アニメ業界の闇に切り込む内容となったシーズン2の『チェイサーゲーム』は、実在のゲーム制作会社サイバーコネクトツーを舞台にしたゲーム業界お仕事マンガ。シーズン2の外伝 レディのたしなみ編を掲載。
『ヴァガンテ』Switch版・PS4版が4月25日に発売。最大4人で財宝が眠る危険なダンジョンに挑むローグライクアクション
ローグライト・プラットフォームアクション『ヴァガンテ』のSwitch版/プレイステーション4版が4月25日に発売。
漫画家・ぱげらった制作のホラーアドベンチャー『妄想凶ザナトリウム』家庭用ゲーム機/Steam版が4月26日発売。海水浴エピソードを新たに収録
ケムコは、ホラーアドベンチャー『妄想凶ザナトリウム』Nintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam)版を2024年4月26日(金)に配信開始する。
【ゲームソフト販売本数ランキング TOP30】集計期間:2024年04月08日〜2024年04月14日
新作『泡沫のユークロニア』が首位を獲得
ギャグ漫画『ELDEN RING 黄金樹への道』第42話公開。ラダーンとの激闘がついに決着を迎える!
アクションRPG『エルデンリング』をもとにしたギャグ漫画作品『ELDEN RING 黄金樹への道』が、“COMIC Hu(コミックヒュー)”にて2024年4月19日に更新され、新たに第42話が公開となった。
『スイカゲーム』スイカのクッションとぬいぐるみポーチ、ゲーム画面みたいなフロートポーチが登場。公式アイテム付きブック3種が4月24日に発売
宝島社は、『スイカゲーム』の公式アイテム付きブック3種を2024年4月24日(水)に発売する。
スシローで『【推しの子】』コラボが4月24日より開催。B小町の3人が公式アンバサダーに就任。限定シール付き監修スイーツや寿司が登場
テレビアニメ『【推しの子】』と回転寿司チェーン店・スシローのコラボキャンペーンが2024年4月24日より開催。作中に登場するアイドルグループ・B小町のメンバーが公式アンバサダーに就任。
MMORPG『HIT : The World』本日(4/17)正式サービス開始。1000万円山分けイベントや最強ボス最速討伐イベントなど、3つの記念企画を同時開催
ネクソンは、スマートフォン、PC(Windows)向けMMORPG『HIT : The World』をサービス開始した。
『龍が如く』真島吾朗のスタチューフィギュアが本日(4/17)より予約開始。おなじみ“般若”の刺青が目を引く嶋野の狂犬
『龍が如く』シリーズより、真島吾朗のスタチューフィギュアの予約販売がスタート。価格は9460円[税込]。発売予定は2024年10月。