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『Halo(ヘイロー)』と『Fable(フェイブル)』、2大シリーズの行く末は?【February Games Showcase】
ゲーム Xbox 360 インタビュー●追加ダウンロードコンテンツの詳細と、シリーズの今後をキーパーソンに聞く
マイクロソフトが自社プラットフォームのタイトルをお披露目するプレス向けイベント“February Games Showcase”が、2011年2月24日(現地時間)にアメリカ・サンフランシスコにて開催された。ここではその模様をリポートする。
“February Games Showcase”では、マイクロソフトが誇るXbox 360の2大シリーズ『Halo(ヘイロー): Reach』と『Fable III(フェイブルIII)』が仲よく出展。奇しくも、2011年3月に追加ダウンロードコンテンツの配信を控えた両作だが、会場ではひと足早く、追加ダウンロードコンテンツを遊ぶことができた。ここでは、シリーズのキーパーソンに、追加ダウンロードコンテンツの詳細と、シリーズの今後の行く末について聞いた。
●『Halo(ヘイロー): Reach』の追加コンテンツを開発するのは343 Industries
『Halo(ヘイロー): Reach』の話を聞いたのは、343 Industriesのフランク・オコナー氏。ご存じでない方のために説明しておくと、343 Industriesは、『Halo(ヘイロー)』フランチャイズのためにマイクロソフトが立ち上げたスタジオ。フランク・オコナー氏は『Halo(ヘイロー)』フランチャイズの責任者にあたる。
――3月15日に配信される追加マップ、“Defiant Map Pack (ディファイアント マップ パック)”について教えてください。
フランク “Defiant Map Pack (ディファイアント マップ パック)”には、Condemned (コンデムド)、Highlands (ハイランド)、Unearthed (アンアースド)という3つのマップが含まれています。Condemned (コンデムド)とHighlands (ハイランド)は通常のマルチプレイ用のマップで、Unearthed (アンアースド)は、ダウンロードコンテンツとしては初めて“ファイアファイト”のマップになっています。Condemned (コンデムド)は中程度の大きさで“Team Slayer”向きのマップ、Highlands (ハイランド)は大きなフィールドで“Big Team Battle”などに向いているマップになっています。これらはファンの皆さんからの要望に応えたものです。マップパックはいろいろな種類を取り揃えた盛り合わせ的なものが多いが、今回はキャンペーンモードの世界観と共通する外観になるように注意しました。
――マップパックの開発を手がけているのは?
フランク 343 IndustriesとCertain Affinityのコラボレーションになります。今回が初めてのことですが、バンジーはマップ開発には関わっていません。マッチメイキングは担当してくれていますが……。とはいえ、私自身の視点では、これまでいっしょに仕事をしてきた多くの人と、いまもいっしょにやっているという感覚です。ちなみに、Certain Affinityは、元バンジーのマルチプレイヤーリード、マックス・ホバーマンが設立した会社で、『コール オブ デューティ』シリーズのマップも作成している実力派集団です。
――これからも、Certain Affinityとのコラボで追加マップを開発していく?
フランク 彼らといっしょに開発することになります。ただ、今後は343 Industriesが直接ハンドリングする部分が増えていくと思います。いずれにせよ、今後も『Halo(ヘイロー): Reach』のコンテンツをサポートしていくことは確かです。343 Industriesが、Haloユニバースをコントロールしていくことになります。
▲“Defiant Map Pack (ディファイアント マップ パック)”に追加される、左から、Condemned (コンデムド)、Highlands (ハイランド)、Unearthed (アンアースド)。 |
――では、ダウンロードコンテンツはいつまでサポートを?
フランク 明確なスケジュールは考えているわけではありませんが、できるだけ長くエコシステムが健全に保たれるように、十分なコンテンツの提供やコミュニティー、マッチメイキングの管理は継続していきたいと思っています。ただ、将来新しいゲームを開発して、どこかの時点で“継続に意味がない”という決断を下すときがくるかもしれません。
――バンジーから343 Industriesに移ってきたクリエイターもいる?
フランク 『Halo(ヘイロー)』シリーズに関わりたいということで、バンジーから移籍してきた人もいますが、将来はもっと増えてほしいと思っています。また元バンジーでCertain Affinityの人もいて、その人たちは今回の新マップに関わっています。狭い業界なので、こういうこともよく起こるのではないかと。343 Industriesには生きの新人もいて、強力な開発チームができていますよ。
――343 IndustriesがHaloユニバースをコントロールするとのことですが、今後の道筋は?
フランク Haloユニバースはたくさんの商品を抱え、20億ドルの市場規模を持つ巨大な世界に育ちました。これは私の哲学ですが、Haloユニバースは大きくするより深く掘り下げたいと思っています。世界を拡大してコントロールしにくくするのではなくて、歴史や背景といった深さを追求していきたい。その一例がSF作家のグレッグ・ベアによるフォアランナーをテーマにした小説。これは、じつはほぼ私のアイデアで書かれたものだったりします。かねがねフォアランナーを掘り下げたいと思っていたんです。彼らの文明の内容や本当の歴史、その目的などを探り、「フォアランナーのことを知りたい」という人に提供したかった。フォアランナーは高貴で欠点のない完璧な人だと考えがちだが、じつはパーフェクトな人たちだったわけではないんです。
――フォアランナーのゲームも作ってみたい?
フランク どうでしょう。いずれにせよ、これまで語ってきたストーリー以外にまだ語れる部分がたくさんことは、間違いないです。同じように、マスターチーフの成り立ちについて知りたい方がたくさんいるようですが、これはやがてもっとも大きなチャレンジになる。
――昨年のコミコンでは、「マスターチーフが戻ってこないことはありえない」と発言されていましたが(→記事はこちら)。
フランク 「マスターチーフはどうなるの?」というのは本当によく聞かれます(笑)。いずれはお答えするときもくると思いますが、いまはコメントできないです。
●PC版ならではの要素も充実の『Fable III(フェイブルIII)』
おつぎは『Fable III(フェイブルIII)』。お話を聞いたのは、ライオンヘッドスタジオでリードデザイナーを務めるジョシュ・アトキンス氏。ダウンロードコンテンツ“Traitors Keep(反逆者の砦)”に加え、PC版についても聞いた。
――2011年3月1日に配信される追加コンテンツ“Traitors Keep(反逆者の砦)”について教えてください。
アトキンス 今回初めて、『Fable III(フェイブルIII)』に続く物語が展開されます。ストーリーは、王国でクーデターが起こり、暗殺者が主人公を殺そうとするところから始まります。それを阻止して……という話ですね。ストーリーのプレイ時間は、だいたい2時間半から3時間程度です。もちろん、ほかのコンテンツも充実しているので、遊び甲斐は相当ありますよ。
――コンシューマー版とPC版との違いは?
アトキンス Xbox 360版のコントローラ・コードを取ってキーボード用に作り直しました。また、ユーザーインターフェースもPC用に作り直したので、ターゲティングや基本コントロールが異なります。銃を使うとき、カメラアングルもいっしょに移動してFPS的な視点で楽しめるようにしました。さらに、PC版にはハードコアモードがあり、難易度を上げてプレイしたい人向けの選択肢を用意しています。これは、ファンの方の要望に応えたものですね。
――会場では、3D立体視でPC版を楽しむことができましたが、とてもよくできていますね。
アトキンス 反応はとてもいいです。じつは3D化する作業自体はそれほどたいへんではなかったんです。ゲーム自体は変えていません。カメラの位置とキャラが進むペースを若干落としたくらいなのですが、それがちょうどゲームとうまく噛み合ったようです。今回はとてもうまく行きましたが、私たちはいまも3D立体視を勉強中です。
――ずばり、『Fable(フェイブル)』シリーズの今後はどうなりますか?
アトキンス 『Fable(フェイブル)』のフランチャイズは、私たちの想像力が溢れる限り、続いていくものだと思う。いずれにせよ、ファンの方に絶大な支持をいただいて、『Fable(フェイブル)』フランチャイズはとても大きなものになった。私は、このようなフランチャイズに触れることができて、とてもラッキーです。
PC版『Fable III(フェイブルIII)』は、北米では2011年5月17日に発売予定。日本での発売日は現時点では未定だが、さほど北米の発売日から遠くない日に楽しめるのでは? そして、会場で試遊できた3D立体視は、まさに人形館に迷い込んだかのような立体感があり、その没入感は半端ではない。ちなみに、PC版とXbox 360版とで協力プレイは行うことができないが、実績などは別のものが用意されているという。Xbox 360版に親しんだユーザーも遊んでみる価値はある。最後に、ふんだんに入手したPC版の画面写真をお届けする。
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