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今度こそ本当に復活だぜ! 『Duke Nukem Forever(デューク ニューケム フォーエバー)』最新デモプレイ&インタビュー

ゲーム Xbox 360 プレイステーション3
日本でも発売が決定した『Duke Nukem Forever(デューク ニューケム フォーエバー)』。プレス向け体験会でのプレイの模様と、ショートインタビューをまとめてお届けする。

●最重要人物Randy Pitchford氏へのショートインタビューもお届け!

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 米時間の2011年2月7日、2K gamesはネバダ州ラスベガスにて新作FPS(一人称視点シューティング)『DUKE NUKEM FOREVER(デューク ニューケム フォーエバー)』のプレス向け体験会を行った。日本でもプレイステーション3とXbox 360を対象に2011年夏の発売が決定した本作の姿をお届けする。

 一日限りの“Duke Nukem's Titty City(Dukeのおっぱいシティ)”に改造された会場のナイトクラブには、壁に貼られたポスターやトイレにいたるまで、Dukeの俺様大好きぶりが伺える小ネタが仕込まれまくっていた。オープニングでは、本作の開発を手掛けるGearbox SoftwareのRandy Pitchford氏があいさつ。自身が本作を開発していた3D Realmsを離れたのちも名残り惜しく思っていたと振り返り、10年以上の時を経て自分が開発を引き継ぐことになって、なんとしてでも発売を実現しようと決意したとを語った。

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▲DukeハマーでDukeのナイトクラブに直行!

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▲トイレにもDukeネタ。

▲夜の部はおねえさんがポールダンス!

 あいさつが終わったら、あとはもうひたすら遊ぶだけ! 序盤から結構なボリュームをプレイすることができ、記者を含めて最後まで辿り着けない人がほとんど。トイレでおしっこをするところで始まり、作戦表にいたずら書きをして(なにを書いても「こりゃあ思いつかなかった、超スゲェぜ!」というコメントをもらえる)、エイリアンをぶん殴って進み、強力な武器Devastatorを巨大エイリアンのCycloidにブチ込み、トドメでCycloidの目玉を蹴っ飛ばしてアメフトのゴールに蹴り込む……というオープニングから、ナンセンスの嵐。

 だが、これぞDukeなのだ。今時、わざわざボタンを押しておしっこできるゲームがどれだけあるだろうか? FPSはいまや右を向いても左を向いてもシリアスなテーマのタイトルが主流。しかし、本来FPSには結構な割合でおバカな要素があったのだ。『Doom II』には開発者のジョン・ロメロが出てくるし、『Blood』では生首を蹴り飛ばしてボウリングでき、『Redneck Rampage』でビールを飲んではゲップと吐瀉をくり返し、『Postal II』ではそれこそ通行人におしっこをひっかけることができた。そのなかでも『Duke Nukem 3D』は、そこまでやるかというほど技術を凝らしてネタ(監視カメラやビリヤードや鏡やビル爆破……リストアップするとキリがない)を詰め込んだタイトルだった。もちろん人気の理由はそれだけでなく、ハイスピードな戦闘やマルチプレイの凶悪なおもしろさにもあったが。

 というわけで、本作は大ネタ小ネタにセルフパロディまで詰め込まれ、隙間がないほどの仕込みネタのオンパレード。難易度選択に“Piece of Cake”と書いてあったりするので面食らうかもしれないが、別に前作を知らなくても、“世界中のお姉ちゃんはオレのものと真剣に考える、脳ミソ筋肉な世界一のオレ様大好き男”が主人公というのを覚えておけば気楽に楽しめると思う。ちなみに“Piece of Cake”は“イージー”を意味しており、イージー、ノーマル、ハードと毎回わかりきったことを書くのをなんとなく避けたかった時代の名残りと考えてもらいたい。

 オープニングでタイトルがドーンと出ると画面が引いて、どうやらこれまでの展開はDukeが自分の最高な活躍を描いたゲームを遊んでいただけらしいという驚愕のオチに。ちなみにCycloidとアメフトの競技場で戦うのは前作からのシーン。そしてガサゴソ音がしていた股間から、双子のお姉さんが登場。ナニをしていたかはともかく、Dukeはテレビのトークショー番組に出ることになり、「Duke抱いて!」とばかりの黄色い声を振り切りスタジオ入りをすればスタッフのお姉さんに「収録が終わったら秘密のイイ所にサインしてね」と迫られ「オレ様、今日もサイコー!」と絶好調。しかしエイリアンの出現により番組はキャンセル。Duke博物館(前作にも出てきたピンボール『Balls of Steel(鉄のタマ)』もアリ。もちろんプレイ可能)を通って自宅に戻ると、先程の双子がエイリアンに連れ去られてしまう。かくてオレ様を邪魔するエイリアンどもとの戦いが始まるわけである!

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▲コントローラーを操作して作戦図にいたずら書きしたり、少年が差し出した本にサインすることができる。

 ここまでもいくつか触れてきたが、さまざまなオブジェクトに干渉できるインタラクティブ要素は本作の特徴のひとつ。少年にサインを書いてやったり、スロットマシーンをプレイしたりといった本筋に関係の無いお遊び要素も多いのだが、ラジコンや巨大なDuke像などを使ったパズル要素も「これだけたくさん作ってればそりゃあ完成しないよ……」と思うほど、かなりの数が含まれている。

 戦闘は中レベルの難度でもところどころ厳しく、序盤はともかく、確実に敵を察知しつつ、リロードのタイミングをちゃんと見計らって戦わないと死んでしまう場面も。異様に強いショットガンや、投げてから任意のタイミングで起爆するパイプ爆弾、レーザー感知式の地雷といったおなじみの武器のほか、猛スピードで弾丸を撃ち尽くすミニガン的な銃“Ripper”、暗視ゴーグル代わりのDukeVision、そしてデモプレイでは確認できなかったが、自分のダミーを出して敵の攻撃を誘うことができるHoloDukeといったユニークなガジェットも登場する模様。もちろん、ビールやステロイドといった能力を一時的に強化するアイテムも用意されている。敵はおなじみのPigCop(警官の格好をしたブタ型エイリアン)も出てくるし、エイリアンの罠によってアクションフィギュアサイズに小さくなって、ラジコンに乗ったりネズミと戦うハメになったり、かと思えば案の定巨大なボスと戦わなければいけなかったりとシチュエーションも多彩。テロリストとの深刻な戦いはヨソに任せておいて、ゲラゲラ笑って「イェー!」と叫びながら、ストレスゼロで撃ちまくることができそうだ。

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▲砲台に搭乗してエイリアンの母船をバカスカ攻撃するシーンも。

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▲強い敵はデカい敵! わかりやすすぎるルール。

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 また、多忙を極めるRandy Pitchford氏にショートインタビューを行う機会も得たので、その内容をお届けする。

――ずっと待ってましたよ!
Randy Pitchford ああ、その通り! 僕も待ってたんだよ!
――あなたは3D Realmsでキャリアをスタートして、一時は開発停止に陥ったDukeのピンチを助けたわけですが、その気分はどうですか。
Randy そう、僕は3D RealmsでDukeとともにキャリアをスタートしたわけで、たとえるのはとても難しい。車を運転していて、目の前で事故っている車に人が取り残されていたらどう思う?
――助けますね。
Randy そうだろ? しかも僕にとって、そこに取り残されていたのはDukeだったんだ。全力で助けざるをえないよな。救急車を持ってきて、必要な人(開発スタッフ)を乗せて緊急出動して参上したってわけだ。それは大都市から離れて誰も周囲にいない場所だったが、それでも僕たちがやるしかないんだ。
――3D RealmsからGearboxに引き渡された時点でゲームはどれぐらい仕上がっていたんですか?
Randy なにが自分たちにとっていいことなのかを考えて、結局ゲームの権利まるごと購入することにした。それにあたってプログラムがどれぐらい完成していたかは説明しにくいけど、彼らが作っていたものからいい部分を抽出して、それをベースにGearboxでストーリーを書き足したり、要素を加えている。確かプロジェクトがスタートしてから3D Realmsが閉鎖されるまで3500人月がかかっていたと思うが、Gearboxでの作業がスタートしてから発売するまでに2500人月をかける予定だ。
――さっきプレイしていたら前作にもあった“Balls of Steel”が入っているのを見つけました。ファンがニヤリとする要素がいっぱい入っていますね。
Randy いっぱいあるよ! それにはふたつの理由がある。まずは自分たちが好きな『Duke Nukem』シリーズへのオマージュやトリビュートとして。もうひとつはゲームを単調にしないためだ。単に撃つだけじゃなくて、ミニゲームで遊んだり、パズルを解かせたり、ゲームの世界に干渉してより深く関わったりできるようにしたかったんだ。
――さんざん聞かれた質問だと思いますが、マルチプレイモードは?
Randy (即答で)イエス! マルチプレイ対戦がないなんてありえないよ! 詳細はもうちょっと先になると思う。
――ではまたトイレに隠れたり、パイプ爆弾でハメたりして遊べそうですね。
Randy (通訳を待たずに)イェア! パイプ爆弾は最高だ!
――ではDukeに仕込まれている山ほどのネタのなかで、一番笑ったシーンはなんですか?
Randy 困った、すごいいっぱいあるんだよ。どうやって訳すかわからないけど……“覗き穴”だな! それが一番笑った。最高だったろ?(別のスタッフと大爆笑)
――Dukeの帰還まで本当に長い時間が経ちました。最近のFPSはシリアスですが、今年は本作や『バレットストーム』など、楽しさを強調したタイトルがあって新鮮だと思います。自分がDukeだとして本作をアピールしてみてください。
Randy Duke本人にしてみれば、彼が最重要で最高で世界の中心なんだからアピールする必要はないさ(笑)。『バレットストーム』は確かに似たようなゆるいユーモアの雰囲気があるね。最近のFPSは暗かったり主人公に複雑なバックグラウンドがあって感情的になるように作られているけど、Dukeは違う。もっと気楽に楽しんでもらえると思っているよ。
――では最後に読者にメッセージを!
Randy そのまえに聞きたいんだが、Dukeは日本で知られているか?
――ハードコアなPCゲーマーは大好きですが、遊べば好きになりそうだけどまだ知らないという人も多いと思います。
Randy オーケー! Dukeをまだ知らないキミ、いままでなかったようなことを体験できるのをお約束しよう。日本よ、待っていてくれ!

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