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PSP後継機“NGP”詳報その3 「長年の夢が実現できる」(小島監督)

ゲーム PSP
PlayStation Meeting 2011で発表されたPSPの後継機“NPG”(コードネーム)。その発表の模様をお伝えする。(その3)

●ダウンロード版『MHP 3rd』も発表

 PlayStation Meeting 2011詳報第3弾をお届け。

 ステージでは、カプコン、セガ、コーエーテクモゲームス、KONAMI、エピックゲームス、アクティビジョンの代表者が登壇し、NGPに関するプレゼンテーションを行った。

●カプコン

 最初にステージに登場したのは、カプコンの竹内潤氏。「今日はふたつ、この場でお話したいと思います。……ふたつというと、今日発売の雑誌に載ってる話題かと思われるかもしれませんが、そうじゃありません(笑)」と週刊ファミ通2月10・17日合併号での巻頭インタビューの内容を示唆しつつもこれとは関係ないらしく、「テクニカルな話をふたつ用意しています」という。

 まず発表されたのが、昨年末に発売されて以来、すでに400万本を超える販売本数を記録している『モンスターハンターポータブル 3rd』に関すること。カプコンには「『3rd』のダウンロード版を発売してほしい」という要望が多く届いているとのことで、この声に応えるべく「ダウンロード版を鋭意準備している」というのだ。しかも「今日はNGPの発表会ですので……」と言って、NGP上で実際に動いている『3rd』を公開したのである!

 そしてNGPの実機で動く『3rd』の画面が公開された。これを指して竹内氏は、「5インチの有機ELディスプレイで見ると、見慣れた『3rd』の画面とはひと味違う迫力」と発言。さらにNGPには右アナログスティックがあることから、カメラ操作などはこちらでも行えるとのこと。もちろん“モンハン持ち”でのプレイもできる。ちなみに竹内氏がNGPの実機に触るのはこの日が初めてとのことだったが、「従来のPSPと違う、倒れ込むタイプのアナログスティックはアクションゲームに適していると思う」と、そのファーストインプレッションを語った。

 もうひとつ、竹内氏はカプコンが誇るゲーム開発エンジン“MTフレームワーク”がNGPに対応していることを公言し、NGP上で動く『ロストプラネット2』のリアルタイムデモを公開した。「PS3版と比べても遜色のない出来」と竹内氏が自信を持って公開した映像はなるほどたいそう美しく、これが携帯ゲーム機で動いているものなのかと疑ってしまうほど。「NGPで使う“MTフレームワークモバイル”では、フルスペックのMTフレームワークが動いています。ですのでここで処理されている映像は、すべてPS3と同じ処理がかかっています」と竹内氏。

「NGPは、非常にゲーム開発者の幅が広がるハードです。しかも開発の現場からは、とても開発しやすいものだと報告が届いています。このデモも、2週間程度で完成したものですし。今日は具体的なタイトルの報告はできませんが、近々、皆さんに私たちのNGPタイトルを発表させていただけると思います」(竹内)

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●セガ

 続いて登場したのは、セガの名越稔洋氏。新しいハードが出るとき、ゲーム開発者がまず注目するのは“ボディー”、“インターフェース”、そして“通信環境”とのことで、なかでも通信についてはNGPが家庭用ゲーム機としては初となる3G対応になったことを評価。「これだけのものを前にしたら“できない”なんて言い訳ができなくなった(笑)」と笑った。

 そんな名越氏が公開したのは、「時間がなくて、約10日間で作ったものですが(苦笑)」と言う、NGP上で動く『龍が如く OF THE END』(プレイステーション3)の映像。「リアルタイムムービーですけど、それがそのまま乗ってしまうことが重要。つまりPS3で作ったゲームシステムのベースの部分が丸ごとNGPに乗ったということですから」と名越氏。「PS3で動いていたものがそのまま乗ったということは、非常に意義深い」と、NGPのハードとしての性能を絶賛した。

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●コーエーテクモゲームス

 コーエーテクモゲームスからは、ω-forceのプロデューサー、鈴木亮浩が登壇。「NGPのさまざまな機能を使った、従来のものとは一線を画した新しいものを作るために現在研究とテストをくり返している」と言う鈴木氏は、「タッチパッドを使った一騎当千アクションのテクニカルデモをお見せします」として、実機上で動く『無双』シリーズの映像を公開した。

 鈴木氏は「『無双』シリーズには爽快感を表現するアクションとして“無双乱舞”というシステムがありますが、従来はボタンと方向キーを使って発動させていました。NGPではタッチパッドで直接敵を複数指定し、連続的にそれらをなぎ倒すという新しい表現を作り出そうとしています」として、実際にずらりと並んだ画面上の敵をタッチパッド越しにポンポンとタッチしていった。すると、この直感操作通りに技が発動し、敵はつぎつぎとなぎ倒される。さらに、ポンポンと触るのではなく、画面を横になぎ払うように触ることでまとめて複数の敵を指定することも可能だった。

「まだアイデアをどう形にしていくのかを研究している段階ですが、これからNGPの新しい機能を使って、たとえば背面のタッチパッドを使って遠くの敵を選択して突進する……といったアクションを実験する予定です。直感的なタッチパッドのインターフェースを活用してこれまでのシリーズにはなかったものを作るべく研究を進めていきます。従来のシリーズも、NGPに対応することで生まれ変わるんじゃないかと思います」(鈴木)

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●KONAMI

 続いて壇上に現れたのは、おなじみKONAMIの小島秀夫監督だ。冒頭、小島監督は「今日は新しいタイトルの発表はありません。ちょっとだけ未来のお話をさせてもらいます」と切り出し、NGPの実機上で動く『メタルギア ソリッド 4』の映像を公開した。

 この映像について小島監督は、「プレイステーション3で開発した『メタルギア ソリッド 4』のモデルデータと環境を、そのまま機械的にNGPのほうに持ってきてリアルタイムで再生した実機の映像になります」と説明。まだ処理的に追いついていない部分もあるが、NGP用に最適化すれば「ほぼPS3のクオリティーの映像、ゲームが作れると思う」とNGPの性能に太鼓判を押した。

 しかしここで小島監督は、「ここで僕が言いたいのは、“携帯ゲーム機でPS3と同じレベルのものができる”ということではない」と発言。続けてこんなことを語った。

「昨年、『ピースウォーカー』を出したときに言ったことなのですが、近い将来にクラウドコンピューティングの世界が来ます。そのとき、ゲームは家でも外でもあらゆる状況で、継続的に遊べるようになると思います。そういう時代を見越して、たとえば『メタルギア』を携帯したり、その続きを家でやったらどうなの? ということを実験したのが『ピースウォーカー』というタイトルだったんです。そしてNGPの誕生で、新しいゲーム世界が可能になると思います。僕はそこに、いちばん注目しているんです」(小島)

 小島監督は、さらに続ける。

「ゲームファンの夢とは、なんでしょうか? よりリアルな世界に没入すること? あるいはゲームを携帯していつでもどこでも遊べること? もしくはオンラインにつないで世界中の人と遊んだりすることでしょうか? ……それら、たくさんのゲームユーザーの夢を、我々はハードメーカーさんと協力して実現してきました。でもまだ、実現されていない夢があります。今回は、それを実現したい。それは、据え置き用に開発した最先端のソフトを携帯機でも持ち運べて、プラットフォームを超えて同じゲームを行き来して遊ぶことです。家にいるときはPS3の大画面で、外にいるときはNGPで。携帯機と据え置き機を超えて遊べるゲームという夢が、もうじき叶うかなと感じています。そしていま、そんな夢のプロジェクトの準備を進めています」(小島)

 そして最後に「今日はお見せできませんが、できればE3で発表したいと思っています」と注目の発言をし、プレゼンを終えた。

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 このあと、壇上では、エピックゲームスのアンリアルエンジン3がNGPに対応していること、さらにアクティビジョンの『コールオブデューティー』シリーズがNGPで開発が進んでいることが明らかに。サードパーティーも着々と準備を進めていることをうかがわせた。


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