スマートフォンの用途はますます広がる、ゲームやボールの操作に活用【2011 International CES】

Android iPhone
今回のCESを席巻した感のあるスマートフォン。いまやスマートフォンはいろいろな使われかたをしているようで……。会場で見つけた新たな活用方法についてリポート。

●スマートフォンの新たな活用術

 2011年1月6日〜9日(現地時間)の4日間、アメリカ・ラスベガスにて2011 International CESが開催。ファミ通.comでは、世界中から2700以上の出展社が集まる、この世界最大規模の家電見本市の模様をリポートする。

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▲今回のCESでも出展していたAR.Drone。

 2011年のCESを席巻したのはスマートフォンというのは、衆目の一致するところ。各社自慢のスマートフォンを投入し、会場を賑わせていたわけだが、一方で、スマートフォンの多機能ぶりに着目して、電話やブラウジング以外の用途に活用しようという動きも出てきている。その代表例がフランスParrot社による“AR.Drone”。“AR.Drone”に関しては、日本でも発売されたからご存じの方も多いと思うが、iPhoneをリモコンに見立ててラジコンヘリを飛ばすという製品だ。Parrot社は、今回のCESにも出展し、大きな注目を集めていたが、それに追いつき追い越せ!とばかりにスマートフォンを活用した新しい製品がちらほらとお披露目されている。

 そのひとつがOrbotix社による“Sphero”だ。こちらは、iPhoneやAndroid端末などにアプリをダウンロードし、“Sphero”と呼ばれるボールを操作できるというもの。まずは“Sphero”自体は100ドル程度で2011年内に発売予定。ゴロゴロ転がすだけでも楽しいが、いずれは何らかのゲーム性を加味させたものを発売する予定なのだとか。どんな内容になるのか気になるところ。

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▲Orbotix社による“Sphero”はiPhoneやAndroidで球体を操作。iPadにも対応している。右端は実際に販売される商品。

 一方で、スマートフォンをゲームコントローラとして活用しようという大胆な発想の製品を出展していたのが、台湾のAIWIだ。デモンストレーションで披露していたのは、カプコンのPC版『ストリートファイターIV』で、iPhoneを縦にもって上か下に振るとパンチ、左か右に振るとキックとなる。しかも、ちょっとだけ振ると少パンチ、たくさん振ると大パンチとなる。必殺技に関しては、たとえばリュウならば、斜め上に持ち上げると波動拳、垂直に持ち上げると昇龍拳となる。まさに直感的に楽しめる仕様になっているのだ。もちろん、ふたりでの対戦も楽しめる。こちらの製品は、iPhoneもAndroid端末もサポートしているが、まずは2011年2月にiPhone版が発売予定でパッケージには、AIWIソフトウェアインストールディスクにソフト2本などが付いて35ドルとなる。で、じつはこの製品は日本でも2011年2月に発売予定とのこと。お値段は5900円[税込]で、日本だけの仕様としてセガの『バーチャテニス2009』(PC版)がプラスされるという。スマートフォンがゲームのコントローラになるなんて、一度試してみる価値はある。

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▲スマートフォンがゲームのコントローラに。会場ではPC版『ストリートファイターIV』を使ってデモンストレーションしていた。直感的な操作を実現。右写真はインターフェース。

 さらに、上記ふたつのスマートフォン活用術とは趣きを異にするが、カシオではと連動した時計“Bluetooth Low Energy Watch”が公開されていた。こちらはBluetoothによりスマートフォンと時計をつなげ、スマートフォンに届いたメールを時計が知らせてくれたり、「スマートフォンがどこにあるかわからない」というときに、時計で操作して警告音を発するといったことができるようになっている。しかも、商品の紹介を見ると、ゲームコントローラとしての用途も可能性があるようで……。
こちらの商品は年内にも発売の見通しとのことで、カシオの時計に順次搭載されていく模様。G-SHOCKならば、100ドル程度から買えるようになるのでは、とのことだ。スマートフォンといい時計といい、どんどんいろんなことができるようになっていくんだな……と思った記者でした。

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▲スマートフォンと時計が連携。用途の可能性はさまざまに広がる。将来的には時計がゲームのコントローラにも?

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