『ARゲームズ』プレイインプレッション――【ニンテンドー3DS体験会】

ゲームニンテンドー3DS

任天堂が、2011年1月8日から10日まで幕張メッセで開催中の“NINTENDO WORLD 2011 ニンテンドー3DS体験会”で、プレイできたソフトのインプレッションをお届け。

●自分の体を動かして現実の世界をカメラで写しながら遊ぶ、いままでにない体験

　あらかじめ多数のソフトが内蔵されているニンテンドー3DS。今回、私が体験してきた『ARゲームズ』は、近ごろ話題のAR技術を利用したソフトです。AR(Augmented Reality。“拡張現実”)とは、端的に言うと、コンピューターよる電子情報を現実の世界に負荷するというもの。その利用方法はさまざまですが、現在普及しているのは、PCやスマートフォンのカメラを通して特定の画像を見ると、そこに現実にはない情報や画像が表示される、という利用法ですね。最近は『ラブプラス』シリーズがこの技術を使ってプロモーション展開をしています。（text by ロマンシング★嵯峨）

　さて、それでは『ARゲームズ』ではどんな遊びが楽しめるのかというと……じつは、プレイするには本体のほかに、本体に同梱されている“ARカード”が必要になります。今回用意されていたのは、『マトあて』というゲームが楽しめるARカード。このカードをカメラで読み取ってゲームを始めると、現実には存在していない射的の的が画面上に出現。正面を向いている的もあれば、横を向いている的もあります。これらの的をすべて撃つには、いろんな角度からカードを写して弾を撃つ必要があるのです。自分の体を動かして、現実の世界をカメラで写しながら遊ぶというのが、いままでにはない新しい体験！　グラフィックも、3Dで映し出されることで、本当に現実に存在しているかのように見えます。

　カードの周りを右往左往しながら的をすべて撃つと、今度はうねうねと隆起する地面と的が出現。地面の動きに合わせて的の向きも変わるので、これまたカードの周りをうろうろしなければなりません。これらの的も撃ち終わると、画面の中央になんとドラゴンが出現！　今度は的ではなく、このドラゴンの体の部位を撃て、ということのようです。頭などは狙いやすいのですが、側面などは回り込まないと撃てないのでたいへん。あまりにもダイナミックに動きまわっていたらカードから離れすぎてしまい、カードを認識できなくなってしまったものの、再びカードを写したら何の問題もなくゲームの続きを楽しむことができました。これまたすごい！

　今回プレイアブルだったのは『マトあて』のみでしたが、同梱されるARカードは全部で6枚あり、それぞれ別の遊びが楽しめるとのこと。ステージイベントでは、芸人さんたちがARゲームズを使って、自分たちのMiiをカードの上に出現させている様子が見られました。ほかにはどんなゲームが遊べるのか、いまから発売が楽しみです！