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第14回文化庁メディア芸術祭の受賞作品が決定、『無限回廊 光と影の箱』がエンターテインメント部門の優秀賞に

ゲーム
メディアの多様化やテクノロジーの進化、社会環境などを反映したさまざまな作品を顕彰する、第14回文化庁メディア芸術祭の受賞作品を決定。2010年12月8日に、そのプレス向け受賞説明会が行われた。気になる受賞作品は……?

●過去最多となる2645作品が応募

 メディアの多様化やテクノロジーの進化、社会環境などを反映したさまざまな作品を顕彰する文化庁メディア芸術祭。その第14回文化庁メディア芸術祭の受賞作品が決定。2010年12月8日には、そのプレス向け受賞説明会が、文化庁メディア芸術祭実行委員会(文化庁・国立新美術館・CG‐ARTS協会)主催により行われた。

 アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門に対して、世界49カ国・地域から、過去最多となる2645作品の応募があった本年度の文化庁メディア芸術祭。各部門の大賞に選ばれたのは、以下の4作品となる。

■アート部門 大賞
Cyclod-E
ミシェル・デコステール/アンドレ・デコステール(コッドアクト)
水平方向に連結した5本の筒を回転させながら、先端のスピーカーから音を発する彫刻作品。圧倒的な存在感とダイナミックな動きが評価された。

Cycloid-E

■エンターテインメント部門 大賞
IS Parade
林智彦氏/千房けん輔氏/小山智彦氏
TwitterのIDを登録するとフォロワーがキャラクターになってパレードするWebサービス。auスマートフォンのプロモーション用アイテムとして公開された。コミュニティーの有様を絶妙に表現したことが評価された。

IS+Parade

■アニメーション部門 大賞
四畳半神話大系
湯浅政明氏(監督)
森見登美彦の人気同名小説を、湯浅政明監督がアニメ化。“薔薇色のキャンパスライフ”を夢見る誇り高き大学3回生の“私”の顛末を描く。湯浅監督のめくるめく映像マジックが評価された。

The+Tatami+Galaxy

■マンガ部門 大賞
ヒストリエ
岩明均氏
紀元前を舞台に、後にアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの波乱に満ちた生涯を描く歴史物語。手に汗を握る波乱の展開が評価された。

historie
SON_1353a
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SON_1460a

▲アート部門の審査委員を務めたメディアアート・キュレーターの四方幸子氏。「現代は情報技術の日常化が進んでいる、それがどのようにアートに反映されるかが問われる。クリエイターは社会の可能性をいち早く切り取る存在」とのこと。

▲アニメーション部門の審査委員を務めるアニメーション作家の古川タク氏。充実ぶりの目立つ応募作品に感慨深げ。充実の作品ゆえか、審査はけっこう時間がかかったとか。

▲運営委員を務める、東京大学教授、浜野保樹氏。「みたこともない作品がたくさん集まりました」と手応えを感じているようだ。

echochrome+ii

 なお、気になるゲーム関連では、ソニー・コンピュータエンタテインメントの『無限回廊 光と影の箱』がエンターテインメント部門の優秀賞を受賞。PlayStation Moveに対応した本作は、モーションコントローラを懐中電灯に見立てて遊ぶ新感覚のパズルゲーム。影の上を歩く主人公をゴールへ導くという懐かしくも新しい感覚の影絵遊びが評価されたようだ。

 さらに、エンターテインメント部門の審査委員会推薦作品としては、既報のマーベラスエンターテイメントのWii用ソフト『ノーモア★ヒーローズ2 デスパレート・ストラグル』(→こちら)のほかに、以下のそうそうたるタイトルが選出されている(→こちら)。

【エンターテインメント部門の審査委員会推薦作品】
100万トンのバラバラ』(ソニー・コンピュータエンタテインメント)
メタルギア ソリッド ピースウォーカー』(KONAMI)
New スーパーマリオブラザーズ Wii』(任天堂)
PixelJunk シューター』(キュー・ゲームス)
影の塔』(ハドソン)
ゴースト トリック』(カプコン)
戦国BASARA3』(カプコン)
ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2』(スクウェア・エニックス)
ノーモア★ヒーローズ2 デスパレート・ストラグル』(マーベラスエンターテイメント)
ファイナルファンタジー XIII』(スクウェア・エニックス)
ポケットモンスターブラック・ホワイト』(ポケモン)
メタルマックス3』(角川ゲームス)
龍が如く4 伝説を継ぐもの』(セガ)
ロスト プラネット 2』(カプコン)

 ちなみに、第14回文化メディア芸術祭の審査委員の主査を務めるゲームデザイナーの堀井雄二氏は、当日は残念ながら欠席だったものの「ゲーム、遊具、映像、キャラクター、Webなど多岐に渡る作品を同一線上で評価することに非常に苦労しました。コンピューター創世期と異なり、デジタルなメディアやインタラクティブなメディアが当たり前になってしまった現代において、すごいCG映像やちょっとしたインタラクティブ作品だけでは人々は驚きません。やはり必要なのは人間のセンス。このことを改めて感じさせてくれたのが、今回のメディア芸術祭の審査でした」とのコメントを寄せている。

 今回の発表を受けての、“平成22年度[第14回]文化庁メディア芸術祭 受賞作品展”が、2011年2月2日〜2月13日のあいだ、東京・六本木の国立新美術館にて開催される。会期中は、受賞24作品と功労賞に、審査員推薦作品を加えた170作品を展示。映像の上映会や受賞者を招いてのシンポジウムなども予定しているとのことだ。時代の最先端を行くコンテンツが集うこちらの催し。すぐれたコンテンツに興味がある人やクリエイターを志している人にとっては、極めて貴重な機会と言えるだろう。

SON_2038

▲当日は受賞者の皆さんも駆けつけた。前列左から湯浅政明監督、『IS Parade』の企画とクリエイティブディレクションを担当した千房けん輔氏、プロデューサーの林智彦氏、制作を担当した小山智彦氏。

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(C)岩明 均/講談社
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