HOME> ニュース> 『戦場のヴァルキュリア3』プレミアム先行体験会で体験版配信日が発表

『戦場のヴァルキュリア3』プレミアム先行体験会で体験版配信日が発表

ゲーム PSP

セガが『戦場のヴァルキュリア3』のプレミアム先行体験会を開催。PlayStation Storeと公式サイトで体験版が配信されることも発表された。

●体験版が近日配信決定

　セガは2010年11月3日、2011年1月27日発売予定のPSP（プレイステーション・ポータブル）用ソフト『戦場のヴァルキュリア3』のプレミアム先行体験会を開催した。

　今回プレイできたのは、東京ゲームショウ2010で試遊可能だったバージョンに、それに続くミッションを追加したもの。プロデューサーの本山真二氏とディレクターの小澤武氏いわく、東京ゲームショウ2010版は15分ほどのプレイ時間ということで爽快感を重視しているのに対して、今回のバージョンではやりごたえを重視したものになっているそうで、なんと小澤氏がプレゼン中にクリアー失敗してしまったこともあるとか。

　実際にプレイしてみると、初見ながら主人公とヒロインふたりの特殊能力を試してみる余裕があった前半に対し、後半は強力なトーチカによって守られた山中の要塞を進軍しなくてはならず、あれこれ考えているうちにタイムアップ。特殊能力や巨大な盾を持った技甲兵などをうまく運用していく戦術がプレイヤーに求められそうだ。

　クリアーできたプレイヤーはほとんどいなかったようで、戦術シミュレーションゲームとしての手応えをアップしたいと考えていた開発チームとしては「してやったりという部分もある」（小澤氏）と、確かな感触を掴んでいるのがうかがえた。

　後半部分では勝利条件がふたつあり、じつはクリアー方法によって展開が変わっていくらしい。同様の体験版が11月9日よりPlayStation Storeで、11月11日より公式サイトにて配信されるそうなので、東京ゲームショウでプレイした人も、ぜひそのあたりをチェックしてみてほしい。体験版をクリアーしたセーブデータを本編に持ち込むことで「序盤ではなかなか優秀な武器」（本山氏）が手に入るという連動要素もあるぞ。

　体験プレイ終了後には、参加者からの質疑応答とプレス関係者への囲み取材も行われた。気になるところとしては、本作ではふたりいるヒロインキャラクターとストーリー展開について、マルチエンディングになるのかという質問に対して「恋愛シミュレーションゲームを作りたいわけでなく、あくまで戦場のドラマを描きたい」としながらも、「それぞれの終わりかたはある」と回答していた。また、武器強化のための素材収集がなくなった（ストーリーへの没入感が第一で、それを阻害する要素は外したとのこと）一方、やり込み要素は本作からのものも含めて用意しているという。過去のシリーズタイトルとの繋がりだが、初代『戦場のヴァルキュリア』のキャラクターたちと共同で戦うことや、『戦場のヴァルキュリア2』のガッセナール家の面々の過去の姿を見ることもできるようだ。なお、DLC（ダウンロードコンテンツ）は、システムとしては対応可能なものの、どう使っていくかはこれからになるらしい。

　本山氏に体験版の見所を聞いたところ、新規プレイヤーにはシリーズの戦闘システムである“BLiTZ”を体験して、戦術シミュレーションだからといって必ずしもハードルが高いわけではないことを感じてもらいたいと、シリーズのファンにはBLiTZを中心とするシステムのどういう部分が変わっているかを見つけてみてほしいと語っていた。