HOME> ニュース> 榊原ゆいが贈るエンターテイメント“Happy☆LOVE×ライブ2010”

榊原ゆいが贈るエンターテイメント“Happy☆LOVE×ライブ2010”

アニメ

毎年恒例となっている、声優・榊原ゆいのバースデーライブ“Happy☆LOVE×ライブ2010”が2010年10月10日（日）に、川口総合文化センターリリアにて開催された。

●歌にトークにPVにファンと誕生日を全力で楽しんだ！

　毎年恒例となっている、声優・榊原ゆいのバースデーライブ“Happy☆LOVE×ライブ2010”が2010年10月10日（日）に、川口総合文化センターリリアにて開催された。会場には、女性席なども用意されており、多数の女性ファンやコスプレをして会場に訪れるファンが見られ、ファンどうし交流を深めるなど、開場前から熱気が漂う。また、ライブ特設ページで振付講座ムービーが流されるなど、イベント初参加の人もそうでない人もいっしょになって楽しめる趣向がそこかしこに巡らされ、ただ見て、聴いて、楽しむだけでなく、参加して楽しむというスタンスが随所に見られた。

　ライブが始まる前に、まずは恒例の前ナレーションが流される。今回、榊原自身が収録時に感極まって泣いてしまったというナレーションを担当したのは、三石琴乃。『美少女戦士セーラームーン』の月野うさぎ役や、『新世紀エヴァンゲリオン』の葛城ミサト役でおなじみの彼女。榊原が声優を目指すきっかけにもなった人でもあるということで、ライブ中のMCでも「涙ボロボロ出して泣いちゃって、私変態みたいだった（笑）」と榊原は収録時のことを振り返っていた。

　前ナレでひとしきり盛り上がると、いよいよライブ開始！　オープニングムービーが流れると会場からは「おおおおおおおお！」という歓声が上がる。オープニングムービーは、ダンサー、榊原の紹介VTRとなっているのだが、カウボーイ姿の榊原が登場したあとに現れたのは、テレビ番組『あらびき団』などでおなじみの芸人・ふとっちょ☆カウボーイ。これは、榊原たっての希望で実現した共演であり、会場のテンションもさらに上がる。そして1曲目の『jewelry days』からものすごい一体感で盛り上がりを見せると、2曲目『Imitation』でも勢いを加速させていく。『FairChild』、『Let’s start now』とさわやかなナンバーが続くと、『リフレイン』ではしっとりとした曲で、やさしい歌声を響かせた。『リフレイン』終了後に、パイプオルガンの荘厳の音色が響き渡ると、ヴァンパイアとハンターのダンサーがステージ上に登場。そして『Gregorio（L×Tmix）』では、ハンター姿の榊原が登場し、圧倒的にカッコイイ出で立ちで会場を魅了した。

　そして会場では、『BLOODY TUNE』のPVが流れる。ここで流されたのは、アルバム『BLOODY TUNE』には収録されていないヴァンパイアバージョンのPV。会場からどよめきと歓声が起こる中、まるまる1曲分のPVが流されると、そのままヴァンパイアに扮した榊原が登場し、『BLOODY TUNE』へ！　続けて『混沌のオラトリオ』を披露すると今度は、『Again』のPVがスクリーンで流され、ドレス衣装に着替えた榊原が、ステージ上に現れた四重奏（カルテット）とともに『Again』を歌い上げる。榊原のライブで生演奏を行うというのは、初めてのことだということで、四重奏による『此の花咲ク頃』、『片翼のイカロス』を続けざまに披露。四重奏の音色が耳に心地よく響き、各曲の広がりや清々しさが増し、四重奏と榊原の歌声が作り出す世界に、うっとりと身をゆだねていた。

　続いて、会場のスクリーンにはラブトラちゃんが登場し、ファンに『Happy Birthday！』の振付指導を行う。かわいいムービーに癒されたと思いきや、なんと今度はステージ上に実際のラブトラちゃん（着ぐるみ）が登場。観客の大歓声の中『Happy Birthday！』の曲が流れ始めると、なんと着ぐるみの中から榊原が登場！　曲中に着ぐるみから出てから髪型をチェックするなど、歌いながらコミカルなパフォーマンスを披露すると、さらにステージから客席へと下りていって、ファンとハイタッチしながら、楽しそうに曲を歌う。曲が終わると「おめでとうーーーーーー！」というファンからの祝福を全身に浴びる榊原。「今年もきました、19歳です！」と挨拶すると、物販でラブトラちゃんの耳（型カチューシャ）を販売していることに触れ、「来年は尻尾とかにして、何年か越しでラブトラちゃんになれるようにするとか（笑）」と壮大な妄想をくり広げた。

　『Love☆Jet！』、『Hollow～暁のそらに～』、『summer day』で盛り上がると、今度はオリジナルビデオアニメーション『迷elleオトコノ娘』のPVが流される。同作に松風梅左ェ門役で出演する榊原は、主題歌とイメージソングも担当。ライブでは、イメージソングの『反対ノハンタイ』を披露し、会場のファンと盛り上がった。この『反対ノハンタイ』から衣装はナース服へ。榊原の事務所であるLOVE×TRAXに5年前ぐらいからあったというナース衣装についに袖を通したという榊原。次回以降のネタがもうないということで、会場のファンから募集してみると「スク水ーーーーーーー！」という声が。これに「スク水は嫌だ！（笑）」と即答する場面も。ファンとのトークをひとしきり楽しんだあとは、『アイドルレボリューション』、『=スキ』、『Shining Orange』、『My Dear HERO』、『chu chu×2』とカワイイ系の曲が続いていく。そしてステージはダンスパートへ。もともとダンス色の強い『Realythm』をさらにアレンジしてカッコよくし、激しいダンスをダンサー全員とともに魅せつけた。

　ここからは初めて披露する曲ということで、『熱情STORY』と『幻想の城』を披露。MCを挟んで連続3曲を歌い上げる『Miss.Brand-new day』、『STAR LEGEND』と歌うと終幕に向けてファンもボルテージを上げていく。そして最後は『ONENESS！』。会場との一体感と高揚感で熱気が渦巻く中、榊原の心からの「ありがと―――――――――――――――！」というシャウトが響き渡り、興奮の中、ライブは一旦幕を閉じる。しかし、当然ここでは終わらない。通常のライブなどでは、会場から“アンコール”が沸き起こるところだが、会場のスクリーンに映像が流れだすと、榊原のオフィシャルサイト『LOVE×TRAX』で毎月配信されているwebラジオ『裏VE×れでぃお』でおなじみの、榊原とアシスタントパーソナリティー・APとのトークが展開する“日曜アンコール劇場”が始まる。なんとトークだけで13分以上もしゃべくり倒したというこのアンコール劇場。あまりの長さに編集で早送りされている部分があったが、ライブの模様がDVD化される際には、ノーカットバージョンが収録されるとのことだ。あまりにも長い“日曜アンコール劇場”が終了すると、いよいよアンコールで榊原が登場。

　『マジカル★ジェネレーション』で大いに盛り上がり、『月天子』でしっとりとしたバラードを聴かせると、「何回もバースデーライブをやっているので言うことがなくなってくるよね」と語る榊原。しかし、「榊原ゆいは変わらないので、毎年変わっていないことを確かめに来ていただければと思います」とコメントし、「愛してるよ―――――――――――！」と思いを言葉にすると、「ぜひとも来年もまた来てください！　よろしくお願いしま――――す！」と力いっぱい叫び、『Eternal Destiny』へ。これまでにない熱気が会場に広がると、「ラスト―――――――！」という声とともに『message！』を披露。会場のファン全員が覚えてきた手振りをしながら、榊原とともにライブを楽しむ、最後まで一体感を感じさせるライブとなった。最後はWアンコールに応えて榊原ひとりで登場し、「私の宝物です！　みんなマジでありがとう!!」と挨拶すると、投げキッスをしてお別れ。「また来年―――！」とステージをあとにしたが、ライブ終了後にファンが始めた3本締めに反応して、またステージに出てきて挨拶をするなど、本当に名残惜しそうにライブの終幕を最後まで見届け、楽しむ榊原に、ファンもアツい声援と拍手を送った。