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ライトユーザーをゲームファンに転化させるiPhone版『ストIV』の工夫

ゲーム iPhone
 2010年10月10日から2010年10月17日までApple Store Ginzaにて連日開催中の“Game Nights at the Apple Store”。中日となる2010年10月14日はカプコンの手塚武氏が登壇し、同社のiPhone版『ストリートファイターIV』がどういったコンセプトで開発されたのかを語った。

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●アーケードゲームとモバイルゲームの共通点とは

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▲カプコンのモバイルコンテンツ開発部に所属する手塚武氏。

 2010年10月10日から2010年10月17日までApple Store Ginzaにて連日開催中の“Game Nights at the Apple Store”。中日となる2010年10月14日はカプコンの手塚武氏が登壇し、同社のiPhone版『ストリートファイターIV』がどういったコンセプトで開発されたのかを語った。

 まず手塚氏は、ゲームランキングにおけるトップ100の中に日本のコンシューマーゲームメーカーの人気タイトルがわずかしかないことに触れ、iPhoneアプリ市場においては日本での人気タイトルのブランド性というものがそれほど役に立たないという状況であると説明した。さらに、現在のゲームを取り巻く環境を解説。昔は、アーケードゲームでゲームファンとなった人たちが家庭用ゲーム機を購入するという流れがあったが、現在のソーシャルゲームのユーザーたちは、「複雑なゲームはプレイしたくない」などの理由から家庭用ゲーム機の購入には流れていかず、ユーザーが二極化してしまっている状況になっていると分析した。手塚氏は、そういった環境の中で、よいものを作ればいいというだけではなくユーザーの選択肢を増やして顧客の裾野を広げるようにし、“ライトユーザーをゲームファンに転化していく”ということを目標にゲームを制作していったそうだ。

 アーケードゲームのロケーションテストによって、ゲームセンターではうまいプレイヤーはひと握りしかおらず、説明書を読まない人たちが多いということが判明していた。そのため、もともとアーケードゲーム分野に携わっていた手塚氏は、アーケードゲームのユーザーに対して何かを伝える場合はわかりやすく提示することが必要であると理解していたのだ。そして、このアーケードゲームでのノウハウをiPhoneアプリのユーザーに対しても生かすことができると判断し、iPhone版『ストリートファイターIV』ではいくつもの工夫を盛り込んだという。

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▲ソーシャルゲームなどからのユーザーを獲得するために、アーケードゲームでのノウハウがアプリの開発に生かされている。

 まず、『ストリートファイターIV』では、ひと目でわかるようにした操作説明をアプリの初回起動時に必ず表示させることにし、ユーザーに操作方法を絶対見てもらうことができるようにした。さらに、詳細な操作解説モードを“道場”と称し、単純なチュートリアルという形ではなく“ゲームをプレイする中で操作を覚えることができる”という仕組みを作った。使用する用語もわかりやすいものにし、ゲーマーだけがわかるような文章ではなく、誰にでも理解できるように気を配ったのだという。そのほか、操作レバーに相当する“ビジュアルパッド”も、誰もが自由に操作しやすいように調整がなされている。これら数々の工夫が功を奏したのか、iPhone版『ストリートファイターIV』に対して、熱い賞賛のレビューを投稿するユーザーも現れたのだそうだ。

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▲iPhone版『ストリートファイターIV』には、誰もがプレイしやすいように数々の工夫が盛り込まれている。

 最後に、アップルのプレゼンテーションではお約束とも言える“One more thing”として、手塚氏は先日発表になったばかりの『CAPCOM ARCADE(カプコン アーケード)』を紹介。ゲームセンターをiPhone上で体験できるシステムと、『ストリートファイターII』など『CAPCOM ARCADE(カプコン アーケード)』内でプレイできるゲームを解説し、今回のプレゼンテーションの幕を閉じた。

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▲先日発表になった『CAPCOM ARCADE(カプコン アーケード)』。下記の関連記事内で動画を公開中だ。

※[関連記事]『CAPCOM ARCADE(カプコン アーケード)』ゲーセン感覚で楽しめる新作アプリの動画を初公開

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