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『Deus Ex』ついにわかった! 最新デモプレイで多彩な攻略法が判明

ゲーム プレイステーション3 Xbox 360
『Deus Ex(デウスエクス)』開発スタッフによる最新デモで、ついに本作のコアとなる部分が判明! そのすべてをお届けします!

2010-10-14

●好きな方法で目的にたどりつけ!

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 スクウェア・エニックスのプレイステーション3&Xbox 360用ソフト『Deus Ex(デウスエクス)』は、海外でいまだ高評価のPC版『Deus Ex』からの要素を継承し、アクションシューティングのスタイルを取りながらも、スニーキングやアドベンチャー、パズル、RPGといった多彩なゲームの要素が盛り込まれている。しかし、ゲーム中で目的を達成するための方法が複数あるのが本作のキーポイントとされながらも、これまで実際に特定のミッションを複数の角度からクリアーする様子は公開されてこなかった。今回ついに3パターンのクリアー方法を見せてもらったので、そのすべてをお伝えする。

 プレゼンテーションを行ったのは、スクウェア・エニックスのEidosモントリオールスタジオでチーフプロデューサーを務めるデイヴィッド・アンフォッシー氏とジャン・フランソワ・デュガ氏。デモプレイはゲームが進んで1時間半程度経過したところからスタート。舞台は未来のデトロイト。主人公アダムの目的は、警察署に侵入して事件の手掛かりを入手することだ。ではどうやって目的を達成するのか? ケース別に見ていこう。

●CASE1 COMBAT

Combat_01

 まずは“コンバット”(戦闘)で解くパターン。警察の正面から入り、奥の鑑識へ進もうとする。ここで警官に止められるのだが、静止を振り切り強行突破。一気に戦闘モードに入る。カバーアクションを駆使しながらオーグメンテーション(人体改造)で獲得した透視能力で敵の位置を把握し、姿を現したところを撃ち抜いていく。武器はリボルバーなのだが、着弾時に爆発する弾を込めているので当てれば強力。これまでE3や東京ゲームショウで行われたプレゼンテーションでは強力なボウガンなども登場しているように武器も個性的で、敵をスタンさせるものもあるようだ。ひたすら敵を倒していくと目的の遺体安置所に到着。しかしドアが閉まっている。ここでグレネードを壁に張り付けて爆破! 解剖医も倒して無事証拠品をゲットし、帰りもドンパチをくり返して脱出した。

 このパターンは、ひたすら力技でねじ伏せていくというもの。とにかく撃っていけばいいのでわかりやすいが、ちょっと無粋? それはともかく、オーグメンテーションや武器がそろっていなければ反撃がツラい局面もあるのは間違いない。

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▲遠距離にいる敵を狙いやすくするスコープを装備した武器もある。

●CASE2 SOCIAL

 お次は“ソーシャル”(社交)で解くパターンだ。最初、警備と話して止められるまでは以前と同じ。しかし今度は別の警官ウェインと話したところ、彼がお互いの前職で同僚だったことが判明する。しかしどうやら過去ふたりのあいだに起こったある事件を引きずっている様子。過去を振り返りながら何度も説得を試みるアダム。最終的に入館を認められ、オフィスを進んでいく。ゲスト入館は認められたものの、コンピュータのハッキングなどを目撃されるとアウトだ。だが、警官の会話を“立ち聞き”するのはオーケー。どうやらこの署には強力な試作武器が隠されているようだが……。遺体安置所に入ると解剖医とのカットシーンへ。証拠品をゲットできただけでなく、さらなる情報も教えてくれた。帰りは何事もなく離脱。

 ソーシャルが使えない局面もあるのだが、今回は会話で進めていくことができた。過去のストーリーや現在の状況の把握がさらに進んだのは言うまでもない。

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▲アダムの過去を知る男ウェイン。しかし会った瞬間顔を曇らせる彼とアダムのあいだにいったいなにがあったのか?

●CASE3 HACKING&STEALTH

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 最後に見せてもらったのは“ハッキング”と“ステルス”(潜入)を組み合わせた攻略。オーグメンテーションで腕力が強化された状態だったので、警察署外部のコンテナを運び、その上からジャンプでフェンスを越えた。周囲を探索すれば腕力のオーグメンテーションを使わなくていいルートもあるらしい。外の階段から建物内に侵入しようとするが、ハッキングスキルが足りず。ここでシステム画面でハッキングスキルを向上させて、あらためてハッキングへ。ハッキングはミニゲームになっており、複雑すぎる場合はウィルスを使って強引に解くこともできるようだ。

 建物内に侵入しても、監視カメラと警備を避けて進まなければいけない。ここで透視能力のオーグメンテーションを持っていれば、スニーキングが幾分か容易になる。さらに、光学迷彩を使って身を隠すことも可能。ただし光学迷彩は音を隠すことはできないし、大量にエネルギーを消費するので、使用はほどほどにしなければいけないだろう。特殊なセキュリティ装置を通過できるデバイスを身につけた警備員を昏倒させ、彼の体をひきずって扉を通り抜けるというシーンもあった。

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▲目的のノードまでラインをつなぐのが目的。ただし攻略までにメインフレームに察知されてしまうとアウト。

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▲ハイテク装置で鉄壁の防御が敷かれていることもある。

 見事遺体安置所に到着すると、ソーシャルの場合と同じカットシーンが表示された。帰りは電子機器を無効化するグレネードを投げて通路にしかけられたセキュリティセンサーを無効化して離脱……するはずだったのだが、ここでデュガス氏が失敗。それはご愛嬌として、オーグメンテーションの強化しだいで別の道が拓けるという好例になっていた。

●本作に隠されたテーマ

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 プレゼンテーションとデモに加えて、アートディレクターのジョナサン・ジャック・ベレテット氏にビジュアルコンセプトを説明してもらった。本作を印象的なものとするためにキーワードとして選ばれたのは“サイバー・ルネッサンス”。ルネッサンス期のスケッチなどを交えつつ説明してもらったのだが、興味深いのは本作もルネッサンスも人体の認識が大きく変わる時代だという点だ。

 本作の舞台は2027年、サイバネティック技術による人体改造が進化しながらも、その益を享受できるものとできないものという新たな格差が生まれる時代と設定されている。ライティングは金色と黒が映えるよう考慮されており、サイバネティック派のセレブは超然としたサイバールネッサンスの衣装を身にまとっており、どこか非人間的な印象を受ける。人間とは何なのか、サイバネティック技術は人類の進化なのか? というテーマが潜んでいるのだ。

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▲光のブレンドが印象的なアートワーク。実制作では複数の光源を組み合わせて表現している。

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▲中世のドレスのようにゴテゴテしていながらも、どこか超全とした印象を受ける、“サイバールネッサンス”な衣装。

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▲幾何学的でありながら、よく見ると物やデザインがごちゃごちゃひしめいていたりする。

 なお、2010年10月14日発売の週刊ファミ通本誌10月28日号では、デモとプレゼンテーション、そして開発チームへのインタビューを4ページにわたって掲載。本作が気になっている人はぜひチェックしてみてほしい。

(C) 2010 SQUARE ENIX LTD. All Rights Reserved.Published by Square Enix Co., Ltd. ※画面は開発中のものです。

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