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独占インタビュー! 『アイマス2』男性ライバルユニット“ジュピター”、そして“竜宮小町”の秘密を総合ディレクター石原氏に訊く!

ゲーム Xbox 360 インタビュー
2010年9月18日、千葉県幕張メッセで開催中の東京ゲームショウにて、Xbox 360用ソフト『アイドルマスター2』に関する衝撃の発表が行われた。この衝撃の発表について、『アイマス』シリーズのディレクターを務める石原氏と、ジュピターの声優である男性3人にお話を聞く機会を得た。

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●ジュピターを演じる寺島拓篤、松岡禎丞、神原大地、男性声優3人にもインタビュー!

 2010年9月18日、千葉県幕張メッセで開催中の東京ゲームショウにて、Xbox 360用ソフト『アイドルマスター2』に関する衝撃の発表が行われた。その詳細な内容についてはイベントリポートの記事に譲るが、もっとも衝撃だったものと言えば、ライバルとして登場する男性アイドルグループ“ジュピター”の登場だろう。ジュピターとは、プレイヤーが765プロダクションのプロデューサーとなって率いるアイドルユニットのライバルとして登場する男性3人組のアイドル。『アイドルマスター』(以下、『アイマス』)シリーズでは、多くの男性キャラクターは基本シルエットでの登場という暗黙の了解があった。そんな中、ジュピターにはボイスはもちろん、『アイマス2』の進化したトゥーンシェード技術“センシティブトゥーン”によるハイエンドな描画表現や、アニメーション演出によって男性アイドルユニットが歌い踊るステージシーンまで用意してある。プロデュース対象ではないライバルという存在とはいえ、これは異例中の異例になるわけだ。この衝撃の発表について、『アイマス』シリーズのディレクターを務める石原氏と、ジュピターの声優である男性3人にお話を聞く機会を得た。

 また、ジュピターだけではなく、765プロダクションにいながら独立ユニット“竜宮小町”を組む3人のアイドルと、そのプロデューサーである秋月律子が、『アイマス2』の世界でどのような立ち位置になるのかについても話を聞いた。ファミ通独占のスクープインタビュー。ファンならずとも見逃すなっ!

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■石原章弘
(ISHIHARA AKIHIRO)
『アイドルマスター』シリーズのすべてに携わる中心人物。通称“ディレ1”。『アイドルマスター2』でも総合ディレクターとして関わる。

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■寺島 拓篤(TERASHIMA TAKUMA)
天ヶ瀬 冬馬(AMAGASE TOUMA)役
ぷろだくしょんバオバブ所属。代表作は『創聖のアクエリオン』のアポロ、アポロニアス役、『まかでみ・WAっしょい!』の佐久間榮太郎役など。

■神原 大地(KANBARA DAICHI)
伊集院 北斗(HOKUTO IJUUIN)役
アイムエンタープライズ所属。代表作は、『ときめきメモリアル〜Girl's Side 2nd Kiss〜』のクリストファー・ウェザーフィールド役など。

■松岡 禎丞(MATSUOKA YOSHITSUGU)
御手洗 翔太(MITARAI SHOUTA)役
アイムエンタープライズ所属。代表作は、『バトルスピリッツブレイヴ』のルガイン役など。

●ジュピターと竜宮小町が生まれた理由

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――まずジュピターと竜宮小町、ふたつのユニットについてご説明をお願いします。
石原 まず前提として、『アイマス2』の世界観は、メディアによって、クローズアップするところを変えていこうと思っています。その中で、ゲームでクローズアップするところは、おもに“アイドルアカデミー大賞を獲る”というところになります。これは、『アイマス』というゲームは基本“萌え”でなく“燃え”の要素がないと、どこか“らしく”ないなというか。戦いの中で生まれる友情が愛情に変化していくのが、『アイマス』なので“燃え”は、外したくないんです。その中で、いままではプレイヤーどうしが競うというスタイルだった、『アイマス』のゲームシステムを、NPC(ノンプレイヤーキャラクター。コンピューターが操作するキャラクターのこと)と競うというスタイルに変更することにしました。

――オンラインの対人戦はなく、コンピューターとのバトルになるんですね。
石原 そうしたのは、先日までオンライン稼働だったアーケード版は、オンライン環境が必須だったのでプレイヤーどうしの競い合いをゲームシステムの根幹に置いていましたが、家庭用ゲーム機ではオンライン環境が必須のものではないので、ソフトを購入してくれる皆さんに、等しいおもしろさを提供するには、オンラインで対戦……というところは、あきらめて、すっぱり割り切ろうと考えたからです。しかし、競うゲームとするからには、競う相手にある程度思い入れが湧くような人物像がないと「なんとしても、アイドルアカデミー大賞を……」といったゲーム中の思いが、薄れてきそうだったので、いままでのユーザーさん向けに、「このアイドルの実力は本物だ……!」「こいつらのほうが、スゴそうだ……」と思ってもらえそうな、実力派ユニットとして竜宮小町を。そして、新規ユーザーさんや、いままでのユーザーさん向けに、強力な“敵”であり、多少はムカつけるユニットとしてジュピターを作りました。この“燃え”の要素を残すためということが、竜宮小町&ジュピター誕生の結論としては最大の理由ですが、ほかにも『アイマス2』の展開は、プロデューサー視点の物語だけでなく、プロデューサーを含めた765プロを見渡す物語も可能としたいので、最終的にこのような設定としました。

――『アイマス』は転換期を迎えている、と。
石原 いままでの『アイマス』は、カメラ視点でいうとFPS(一人称視点のシューティング)に近い視点で、自分が見ている視界に近いものにしてきました。この視点が『アイマス』というゲームの距離感で、特徴でもありました。たとえば、美希には菜緒お姉ちゃんという人がいますが、声もイラストもありませんし、やよいの姉弟の話があっても弟たちは出てきません。もともと、『アイマス』は、プロデューサー視点、つまりユーザー視点だけの物語であって、プロデューサーと、プロデューサーに関係するキャラクター以外は、見えなくてもいいという狭くて閉じた世界でした。ただ、閉じた世界のままだと、表現しにくいものがありました。それは、春香たちがアイドルであるということです。実際にユーザーが生活していて、現実世界でアイドルのCDのオリコン順位などを見る機会が増えると「ああ、やっぱり、アイドルはスゴイなあ」と感じることがあると思うんです。実際に自分がこの考えを今後の展開の指針としたのは、やはりニコニコ動画でのユーザー投稿の影響が大きいですね。

――ユーザー側からアクションがあったわけですね。
石原 ユーザーさんが世界観を拡張していき、ゲーム世界という閉じた世界から、現実の世界にキャラクターが広がっていくということは、それまでほとんどなかったことだったんです。これには驚いたのと同時に、さまざまなメディアで活躍させるということがアイドルというキャラクターを最大に活かす方法論で、そして、それこそが春香たちにとっても、最大の望みなのかもしれないなと、思うようになりました。ただ、僕らが箱庭を作って皆さんに付加してもらうという、いわばユーザーさん頼みでヒットを狙うのは企業の姿勢としてありえません。皆さんとともに作り上げていくためにも、先頭を切って荒野を開拓していくのが、ウチの役目だと思います。『アイマス2』では、長期展開、クロスメディア化なども考え、より多くのメディアに対応していくために、初めからどんどんと、いろいろな新しい『アイマス』の見せかたを提案していくつもりです。

――なるほど。その仕掛けがジュピターと竜宮小町だと?
石原 そうですね。ただ、竜宮小町というユニットに関しては、単純にクロスメディア化の旗振りという立場からではなく、『アイマス』のキャラクターと8年間も付き合っている、キャラクターのお父さん的立場からも“そろそろ、アイドルたちの成長を1歩進めてあげたい”という親心と、アイドルたちからの「いい加減、ほかのこともやらせなさいよ!?」という圧力も感じつつ、このような設定にしたというのが、素直な心情です。僕は、話を作る際に結果ありきでは話を書かず、いつも“彼女たちならどうするか?”という視点で、話を作ります。ですので、今回も『アイマス2』を作るうえで、“プロデューサーがいない状況で半年が過ぎた世界で、誰も鳴かず飛ばずな状況なら、皆どう動くだろうか……”と考えたわけです。Pのいない弱小765プロは、半年もPがいなければ、ますます屋台骨が傾くはず。やはり律子は事務所の危機のため、皆のため、そして自分の夢“プロデューサーになること”を叶えるために、座して滅ぶことを喜ばず、すぐに動くだろうと。やると決めたらすぐに動く律子なので、事務所ではナンバーワンの実力者伊織を早々とスカウト。伊織も、グズグズするのは嫌いなタイプなので、上昇できるチャンスは逃すわけがない。あずささんは自己犠牲精神のある人なので、皆が困っていたら絶対に立ち上がるはず。亜美はなんかおもしろそーと手を挙げ、律子もムードメーカーとしての亜美を採用……というように、彼女たちの思考を考えて、ちょっとずつ話を作っていったという側面もあります。

――半年の変化は765プロにとって大きいわけですね。
石原 はい。でも、やっぱり765プロには社長を除けば女の子しかいないので、身近で頼れる男はプロデューサーだけなんです。だから、あずささんもプロデューサーへの態度は変わることなく、765プロに入ってきたやさしそうな人という感じで頼ってくるし、律子も先輩プロデューサーという立場ですが、プロデューサーとは、互いに尊敬できる関係性でいたいという律子の魂は何も変化ありません。ただ、本作では、竜宮小町メンバーをプロデュースすることはできません。765プロメンバーとしてある条件を満たすと、5人ユニット曲のメンバーとして、彼女たちの姿を見ることはできますが、プロデューサーとその担当アイドルという見せかたは本作ではしていません。2周目からプロデュースできるといったシステムの解放もありません。このことに関しては、伝聞形式で伝わるのがイヤだったので、東京ゲームショウという多くのゲームユーザーの耳目を集める場所、そしてファミ通さんにお願いして、なるべく公式の意見が多くのユーザーの目に触れる場所で言いたいと考え、このタイミングでのお話となりました。とにかく、こっそり言うのはイヤだったんです。さらっとこの情報を言うと、逆にこの情報を後ろめたい雰囲気に取られちゃうかなと思って。伊織、あずさ、亜美、律子を好きな人たちが、イヤな気持ちにならないようにも、僕は同時に、伊織たちの新しい活躍も期待してほしいということを、多くの人に伝わるようにしたかったんです。実際に、竜宮小町のPV(プロモーションビデオ)を観れば、皆が「竜宮小町、かわいくね?」と言ってくれると確信しています。

――PVを観れば、竜宮小町のメンバーや律子ファンの方も喜んでもらえるというわけですね。
石原 そうだと思います。竜宮小町をうれしそうに紹介する律子、センターでついに本領発揮の伊織、皆の為にアイドルをやると決めて、輝くような笑顔を見せるあずささん。そして、真美に遠慮することなく踊り出す亜美。彼女たちは彼女たちで、必死に自分の選んだ道を実現しようとしていることが、彼女たちのことが好きな人ほど、PVを見た瞬間に理解してくれると思っています。ただ何をどう言っても、男女の仲に関して、男性は所有欲を、女性は関係性を重視すると言いますが、考えかたによっては竜宮小町を所有できなくなったと受け止められることもあり、そういったユーザーさんに対しては、期待を裏切った形になることは重々承知しています。また、「プロデューサーと担当アイドルという関係性の付き合いかたをしたかったんだ」というユーザーさんをガッカリさせることは自覚しています。だけど、プロデューサーとアイドルたちとのさまざまな関係性を描くのが、ユニットシステムを採用したゲーム『アイマス2』での、ひとつの視点なので、いろいろ言いたいことはあると思いますが、彼女たちの新しい関係性を楽しみにして、そして、楽しんでいただきたいと思います。ただ、ディレクター以下、愛するキャラクターに、「また別の視点の見せかたをさせてあげたい!」という気持ちは、そう簡単に消えるモノではありませんから、いろいろな手段は考えていきたいと思います。とりあえずは、(2010年)9月22日から発売される『MASTER ARTIST2』というCDシリーズでは、プロデューサーのいない事務所でのアイドルの姿を見せていきます。伊織、あずさ、亜美、律子たちのシリーズも、竜宮小町名義とは別にもちろん出していきます。765プロは、765プロです。アイドルはアイドルです。律子もプロデューサーですが、「いざとなったら自分もいきますよ?」的な、歌って踊れるプロデューサーです。特に扱いに差を付けるつもりはありません。ただ、ファーストシーズンではなく、つぎのシーズンでの発売にさせていただく予定です。これは単純に、一気に13枚もCDを出しても、ひとりひとりの印象が薄まるかなと考えただけで、深い意図はありません。発売時期が近付きましたら、またカバー募集なども行いますので、たくさん応募をしていただけると、うれしいです。

――ネットでは、すでに竜宮小町に対する反応が出ていますが?
石原 はい。ネットで竜宮小町に関して、いろいろな意見が飛び交ってはいますが、竜宮小町のメンバーがそう簡単に消えるようなアイドルではないことは、ユーザーの皆さんのほうがよくおわかりだと思います。プロデューサーがいないとダメなところもある彼女たちですが、いまは765プロの仲間のために出稼ぎ中なので、そう簡単にはへこたれません。事務所にプロデューサーが入社しても、伊織はいつも通り「しっかりしなさいよね!」と言い、律子もいつも通りドジをするたびにプロデューサーを叱り、あずささんはあらあら〜で、亜美は飛び付いてくるという根本は変わりません。彼女たちの底力を信じて、そしてほかのメンバー同様、皆さんには今後も変わらずかわいがってあげてほしいと思っています。これは、本当にいちばんお願いしたいことです。かわいがってあげることのできる機会、応援できる機会は、『アイマス2』というゲームだけに留まらない、大きなくくりの中で作っていきます。“プロジェクトアイマス”に関わるいろいろなスタッフの願いは、765プロの皆を輝かせたいことだし、そして、ユーザーの皆さんには春香のプロデューサー、千早のプロデューサーではなく、765プロのプロデューサーになって、自分たちといっしょに彼女たちを盛り上げていってほしいということなので。

――では、765プロとは関係のないジュピターはどういう意図で登場させたのでしょう?
石原 先ほどもお話しましたが、今回『アイマス2』にはオンライン対戦がありません。いろいろな事情があって実現するのがきびしかったこともあるんですが、何よりアーケード版の『アイマス』のユーザーさんと違って、家庭用のユーザーさんはオンライン対戦より、アイドルとのコミュニケーションをより楽しんでいる方が多かったというアンケートなどの事前調査での結果も重視しています。"戦いたい"という方もいるんですが、戦って負けることでストーリーが進まないことを嫌う方も同時に多くいるわけです。それでオンライン対戦を外すことにしたんです。

――そこで敵となる存在が必要になったんですね。
石原 『アイマス』は“萌え”と“燃え”で言ったら、熱い“燃え”のほうで作ってきました。女の子たちは無条件にかわいいという存在ではなく、いっしょに苦しさを乗り越えていくことでかわいく見えたり、好意を持ったり、好きから大好きに変わっていくことが狙いでした。ですが、オンライン対戦がないと切磋琢磨する要素に、真剣味が減り、燃え成分が減るのではと考えました。そこでライバルが必要だと思いまして。また、とくに今回の『アイマス2』には“フェス”という、相手の顔の見える、対バンをゲーム化した仕様もありますから、余計に顔の見える個性溢れるライバルは必要だと思ったわけです。

――当初から961プロを復活させる予定だったんでしょうか?
石原 はい。初めから961プロを使おうと思っていました。けっこうまえから明言していましたし。しかし、961アイドルをどうするかは、わりといろいろ考えました。でも最終的に考えたのは、プレイヤーには男の子が多いので相手が女の子だと憎み切れない、ということでした。もともと『アイマスSP』のライバルキャラクターは憎ませるつもりはなく、765プロのアイドルたちのライバルとして、女の子どうしの戦いをプロデューサーが見守る物語にしていました。結果、アイドルモノらしい予定調和の大団円感は出せたのですが、“本当に負けるんじゃないか?”という、ハラハラ感は少し減ってしまったかなと思っていました。今回、『アイマス2』は、『SP』でいうところのストーリーモードが基準となっていますが、“燃え”の復活のためにも、『SP』のように、エンディングで絶対に大団円を見られるという1本道のシステムにはしていません。エンディングは分岐しますので、本気で勝ちに行かないと大団円を見ることができないんです。ですが、“こいつらは空気を読んでこないんじゃないか?”と思ってもらえるようなライバルを作らないと、結局、エンディングが分岐することになっていても緊張感は失われます。だから、どうしてもある程度は悪役に徹してもらうアイドルが必要だったんです。また、別の側面として考えたのは、ライバルアイドルはある意味、オンライン上の別ユーザーのように、プロデューサーのライバルでなければならないということです。であれば、男という性別のアイドルにすれば……と考えたのも、ジュピターが誕生する際の考えのひとつです。オフライン上の環境だけでいかに芸能界という広い世界を見せることができるのか……。この考えかたは、いろいろなことに影響していると思います。

――ジュピターについて、ユーザーからどういう反応が来ると思いますか?
石原 もちろん最初は「えーーーー」とか、「男かー」って言われると思いますし、実際に開発でもそういう声は挙がりました。確かに、悪い女の子を出そうと思えば、『ディアリースターズ』の夢子のようなキャラクターも出せるかもしれませんが、プレイヤー的にも悪いままで終わらせると気分的にすっきりしないと思うんですよね。でも、ジュピターがイヤなキャラクターというわけではありません。あえて言うなら、妬みたくなるキャラクターと言いますか。“ただしイケメンに限る”みたいな、「はいはい、よかったですね!」という方向で、ライバル感を作ろうと思ったんです。当然、男性どうしにも友情はありますから、彼らもがんばってるなとプレイヤーの中に感情が芽生えるかもしれません。あ、しかし先に言っておくと、アイドルと彼等との妙なエンディングはありません。寝取られを演出したいのではなく、あくまでもプレイヤーが憎めるライバルとしての立ち位置なので、そこは誤解されないように先に断言しておきます。とにかく早めに、765プロと961プロとの関係性をわかってもらえるように、ラジオ大阪で9月19日に放送される『アイマスステーション!!!』(ニコニコアイマスch“たるき亭”では9月22日から再放送)から、3週連続でジュピター出演のドラマも放送していきます。彼らがどういった感じのキャラクターなのか? ということがわかるようにしていますので、よろしければ聞いてみてください。

●ジュピターの3人の素顔

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――ここからは、ジュピターの3人のキャラクターを演じられる3名の声優さんにもお伺いします。改めてジュピター役が決まったときの印象を教えてください。
寺島 びっくりしましたね。男性ファンの多いコンテンツの中で、こんなキャラクターを出すのかということもありますし、何より最初のお披露目がファンが大勢集まる東京ゲームショウですから。どんな反応なのか不安もありますが、期待もあって。実際にユーザーさんがどういう反応をするか、結果が出るのはこれからなんですが、どんな反応が待っていようと、僕らとしてはライバルとして認めてもらって、さらに新しいユーザーさんに興味を持ってもらうようにがんばるしかありません。やるっきゃないって感じですね。
神原 じつは『アイマス』はあまり詳しくなくて、オーディションのお話をいただいてから調べてみたら、女の子しか出ていないし、男が少し出てきてもシルエットじゃないですか(笑)。役が決まってから『アイマス』を遊ばせてもらっていますが、やればやるほど、この世界に男が入るという重要性を認識せずにはいられないんです。東京ゲームショウでの発表は個人的に楽しみな反面、『アイマス』をプレイするいちプロデューサーとしてはドキドキしています。
松岡 最初は……あの、恐かったんですが……。……(沈黙)。5周年ライブ(2010年7月に開催された“THE IDOLM@STER 5th ANNIVERSARY The world is all one !!”のこと)に行かせてもらって、実際にファンの方が『アイマス』にどういうような思いを抱いているのかを見させていただいたんです。そうしたら、「みんな元気ー?」と掛け合いが多くあるなかで、4時間もずっとジャンプしているんですよ! これは愛がないとできないなと思って。でも……、こんなに愛してもらっている世界なんだとしたら、男性アイドルが出てきても寛容な心で受け止めてもらえるんじゃないかなと。
石原 松岡君の言う通り、既存の『アイマス』ユーザーにも、受け入れてもらえるのが、もちろん最終目標です。男ならではのライバルとして、男性のプロデューサーが見て思わず「すごい。こりゃ敵わない!」と思うような存在になってほしいんです。動いているところを見てカッコいいと思ってしまう自分が悔しい。それこそライバルにふさわしいなと思います。

――ユーザーからの反応は、演じる側としてはやはり気になりますか?
神原 拒絶反応があってもある程度しょうがないと思いますし、逆にそういうのがあったほうがプレイしたときに「絶対倒してやる」と思ってもらえると思います。ジュピターの3人も、プロデューサーに「俺たちを倒してみろよ」と挑発的に接している場合が多く、ライバルとして恥ずかしくない強いキャラクターとして演じているので、闘争心を燃やして、挑戦状を叩き付けてほしいですね。

――おひとりずつのキャラクターについて伺いますが、まず天ヶ瀬冬馬はどんなキャラクターでしょう?
寺島 芯にプロ意識や熱いものを持っているんですが、表に出てくると生来の口の悪い部分が出てきて誤解されてしまうキャラクターになっています。オーディションのときにも、「不良でもガラの悪いヤツでもないんです。プロ意識も高くてじつは熱いという部分を大事にしてください」と言われました。

――伊集院北斗は、趣味がデートとちょっと特徴的なキャラクターですね。
石原 女の子が大好きな危険な男の子です。
神原 ピアノは弾けるし、女の子が大好きだし、ジュピターのメンバーよりも女の子のほうが仲がいいという、本当に危険なキャラクターですね(笑)。プレイヤーとしては、自分がプロデュースしているアイドルに声を掛けられたらっていうハラハラがあると思います。
石原 北斗は765プロのメンバーを「彼女らはすごい」と認めたうえでライバル視しているんですが、ひとりの男としても若干気をつけないと危ないという部分もあります。でも基本的に男として嫉妬するシーンは少なく、むしろプレイヤーであるプロデューサーが強烈なライバルとして無視できない存在になるように、気を付けて作っています。

――御手洗翔太は14歳と年齢が幼いですね。
松岡 ……。翔太君は生意気なところも多いんですが……、ええと、見ていただくとわかるんですが……(沈黙)、ジュピターはカッコイイんです。……でも、ジュピター3人どうしの会話は笑えるものが多いんですよね。
石原 松岡君のこの独特の間は魅力ですよね(笑)。ジュピターは表向きはビシッと作っていますが、やはり『アイマス』ワールドの住人ですから、彼らだけの話を作ると3枚目キャラの部分もあります。冬馬が「行くぜ!」と言っていても、ふたりはついて来ないとか(笑)。961プロどうしで仲間のつながりというのは物語にも関わってくるので、その友情は垣間見えるようにしています。

――では、役作りのなかで難しかったところは?
神原 北斗はいままで演じたことのないタイプのキャラクターでした。ナルシストで、熱いものがない。自分に関係ないものはもちろん、関係あるものも「別にいいじゃん」と執着せずに流すようなキャラクターなんです。演じる側としてはすぐにリアクションがあるほうがやりやすいので、物事へのリアクションを薄くする微妙なさじ加減が難しかったですね。あと『アイマス』の収録はちょっと特殊で、演技をする前に歌を先に録るんです。だから、歌の中でキャラクターの肉付けをしていくことになるんですよね。北斗は熱く歌ってしまうと冬馬君っぽくなってしまうので、非常に難しかったです。
寺島 やはり歌が先というのはたいへんですね。むしろ演技よりも一歩踏み込まないといけないので、キャラクターのテンションで歌う曲を聞いたり、オーディションで聞いた演出を参考にしたりして、きっとキャラはこうだろうなと思って作っていきました。
松岡 翔太君は……、14歳で気分家なところがあるんです。好き嫌いが激しい男の子というイメージで、しかも性悪な部分があっていちばんしたたかですね。……それでセリフだけを見ると嫌味なものがあるんですが、翔太君が言うと嫌味に聞こえないようにしてほしいとオーディションで言われて……。14歳にふさわしい活発さを出しながら、性悪な部分を隠す嫌味なセリフというのは難しかったです。

――やはりキャラクターを演じながら歌うのは難しかったですか?
寺島 まず冬馬だったらどう歌うかと考えたんですが、冬馬は仕事に対して100パーセントで向かっていくし、準備も100パーセントにしてからいくと思ったんです。そこで僕も先ほど言ったように冬馬になり切って歌ったりしました。でも冬馬もまだアイドルとして未熟な部分はあるだろうから、曲の雰囲気に合わせつつも、冬馬らしさが出てしまうような歌いかたを……とか、いろいろ考えながら歌いましたね。
松岡 あの……、石原さんから『アイマス』の歌はライブ感を大事にすることが重要と言われまして、それは歌いかたもそうなんですが、ユーザーの皆さんがライブ会場にいるような臨場感を味わえる雰囲気を大事にしてほしいって言われたんです。それで……、そこが自分の中で最大の課題になっていて、スタジオのマイクの前で歌っているんだけど、実際にお客さんがそこにいて問いかけるように歌うというのが本当に難しくて……、挫折しそうになって……(苦笑)。
寺島 こ、心が折れそうに……。でも、そうやって歌うのはたいへんだよね。

――ジュピターはライブなどに登場する予定はありますか?
石原 まだ慎重に考えているところです。『アイマス』ワールドで考えれば一員になりますが、765プロを押し出すときにいっしょにするのはよくないかなと。"混ぜるな危険"という感じで、いっしょの展開は考えないようにしています。ただ、大きく見れば765プロ VS. 961プロということは考えていまして、CDも発売する予定です。『アイマスSP』の961プロの展開は、どうしても765プロと同じような展開になっていましたが、今回はCDの販売会社も別々といった感じで、変えていきます。

――そもそも、ジュピターは序盤からプロデューサーのライバルとして登場するんでしょうか?
石原 これに関しては、ゲームシステムやストーリーの根幹となる部分で、竜宮小町ともどもアイドルアカデミーというものにどう関わっていくのかがポイントになります。そちらは今後紹介していきますので、続報を楽しみにしてください。

――ジュピター側からは、765プロはどう見えているのでしょうか?
神原 北斗としては、かわいい女の子としても見ているんですが、それ以上に仕事のライバルとして見ています。彼にとってプライベートと仕事は別と考えているようで、仕事では真正面からぶつかっていきますね。
寺島 冬馬としては、相手が男か女じゃなくプロとしてステージに立つライバルと感じています。しかも765プロの表面しか見ていないので、「この仲よしこよしが!」って思っているんですが、それが勝負を経て内面を見ていくうちに……ってこんなに言っちゃっていいんですかね?(笑)

――では、ジュピターとしてではなく、個人として気になるアイドルはいますか?
神原 僕は我那覇響ちゃんか真か。男の子っぽい子が好きなんですよ。
寺島 僕はやよいが。「うっうー!」ってかわいいなって。でも、いちばん好きなのはじつは真なんです。恋愛ゲームを遊ぶときはついショートカットのキャラクターを選ぶんですが、『アイマス2』の真は、イメージも変わってさらにかわいくなりましたよね!
松岡 765プロのアイドルの方々は、翔太君が気分家であると同時に天才肌でもあるように、皆さんも気分家だと思うんです。とにかくおもしろければいいって思っていて。えっと……(沈黙)。これからライバルとして戦っていくんですけど……、えーっと。
石原 松岡君のこの雰囲気(笑)。
寺島 それで、誰が好きなの?(笑)……なんか修学旅行の夜みたいだな(笑)。
松岡 あの、言っていいのであれば……。
石原 みんな言ってたじゃん!(笑)
松岡 ええと、僕は四条さん。惹かれるところがあります。クールなお姉さまみたいで。ゲームをプレイしていてやられたんです。この人はすごい謎めいていて本当はやさしい人なんだろうなって思って。それまでは、真が好きだったんですが……。
寺島・神原 みんな真!
石原 現実に出逢う人は、真のファンだという人がものすごく多いんですけど、まさか
ここもそうだったとは、知りませんでした(笑)。

――『アイマス2』の真の人気はすごいですよね。ちょっと話が逸れますが、真があの髪形になった理由はあるんでしょうか?
石原 これも最初に言った、半年経ったら765プロのメンバーはどうしているのかという発想から自然に生まれたもので、女の子っぽくなりたがっている真だったら、こうして伸ばしただろうなと思っただけなんです。だから半年分髪が伸びたイメージですね。
神原 かわいくなりたい、女の子っぽくなりたいっていうのが純真に思えて。ある意味飾らずに、かわいくなろうとしている過程が男的にいいんですよねー。
寺島 わかるわー。いま蝶になろうとしている感じ。男って単純ですね。ちょっとした変化で心奪われる(笑)。
石原 こっちの話のほうが盛り上がりますね(笑)。

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●『アイマス2』の完成、そして発売に向けて

――では、最後に『アイマス2』の発売を心待ちにしている読者にメッセージをお願いします。
神原 演じる側としてもプレイヤーとしても楽しみなものになっているので、男が出るからと嫌がったりせず、ぜひ発売までお待ちください。作品を見ていただければ、絶対におもしろいと思いますので。
寺島 『アイマス』というコンテンツに関わらせていただいて、本当に特殊な制作現場だと思ったんです。遊んでくださる皆さんの熱意もすごいし、作っている制作側も負けないくらい感情移入をしていて。こんなゲームに関わらせてもらってうれしいなという気持ちと、765プロの女の子たちに負けるかというライバルとしての気持ちを持ってがんばりますので、これからよろしくお願い致します。
松岡 今回……、あの……、961プロから参戦するジュピターとして、ライバルとして戦っていくなかで芽生えるものがあるかわからないですけど……、(沈黙)。
寺島 この間ですね!(笑)
松岡 ……言っちゃいけないようなこともあって悩んじゃうんです(笑)。ええと、自分から見てもプレイヤー側からの視点としてもとにかく納得させられるというか、本当に完成が自分でも待ち切れないような作品になっています。男だから女だからという感じではなく、純粋に作品を楽しんでほしいですね。
石原 先ほどまでお話したことのまとめになりますが、『アイマス2』は765プロのアイドルたちが自主的に動いて、さらに、いままでよりカメラの距離を引きつつ、いろいろな展開ができるものになっています。状況は確かに変化して見えますが、彼女たちの魂は何も変化ありません。故郷の駅前にいくらビルが建とうが、実家が引っ越ししようが、自分の居場所を感じる空気感というものがそう簡単に変化しないように、彼女たちも変わっているようで変わっていないのです。なので、できましたら皆さんにも積極的に関わって、新しい『アイマス』のおもしろさを見つけていってほしいです。『アイマス』スタッフ一同の作るものにユーザーさんが付いて来てくれるように、僕らもユーザーさんの広がりに付いていきますので、『アイマス2』をよろしくお願いします!

(取材:ファミ通『アイマス』チーム、原稿:世界三大三代川)


※“765プロ公式サイト”に続き、“961プロ公式サイト”開設!
※THE IDOLM@STER OFFICIAL WEB
※アイマス公式ブログ
※ニコニコアイマスch“たるき亭”

(C)窪岡俊之 (C)NBGI ※画面は開発中のものです。

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