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【PS Move体験会】PS Moveの開発秘話が語られた

ゲーム プレイステーション3
2010年9月3日に開催されたPlayStation Moveメディア向け体験会。ここで行われた開発者トークショウで、PS Moveの開発秘話が語られた。

2010-09-03

●さまざまな試作のすえに……

 2010年9月3日に都内で、ソニー・コンピュータエンタテイメント(SCE)が“PlayStation Move メディア向け体験会”を実施。10月21日に発売されるプレイステーション3の新しいデバイスであるPS Moveをマスコミに向けて披露したのだ。

 体験会は、11種のPS Move対応ソフトの試遊会と、開発担当者によるトークイベントの2部構成で実施。各ソフトを体験してみたインプレッションは別記事に預けるとして、ここではトークイベントの内容をお届けする。

 トークイベントには、PS Move開発の中枢であるSCEワールドワイドスタジオ プレジデントの吉田修平氏、SCE第二事業部 設計部5課 課長の宮崎良雄氏、SCE商品企画部 企画1課の磯部洋子氏が登場。PS Moveの開発秘話を披露した。

 まずPS Move開発の端緒となったのは、プレイステーション2用ソフト『Eye Toy』のシステムだという。『Eye Toy』が日本で発売されたのは2004年2月だが、これの開発段階からハードの開発チームはカメラで人の動きを取り込んでゲームに反映させることに注目し、研究を続けてきたとのこと。この“モーションコントロール”の思想はプレイステーション3の開発段階でも生き続け、SIXAXIS(プレイステーション3用ワイヤレスコントローラ)の誕生につながる。

「SIXAXISのあとも研究を続けていました。それこそ、磁界を使ったコントローラや超音波を使ってモーションコントロールを実現するものまで、あらゆるものを試作したんです」(吉田)

 しかし、たとえば超音波を使ったものだと「電子レンジを近くで使うと誤作動を起こしてしまった(苦笑)」(宮崎)などひと筋縄ではいかず、最終的に現在の形に落ち着いたそうだ。

 PS Moveの開発体制は、いままでのハード開発のそれとは大きく違ったそうだ。“共同開発”という大前提のもと、ソフトウェア開発チーム、ゲーム開発チーム、そしてハードウェア開発チームがアイデアを持ち寄り、システムをブラッシュアップさせていったという。「いままでは完成したハードをソフト開発に持っていって“こんなのができたのでソフトをお願いします”という流れでした。それを根底から覆した開発体制を敷いたんです」(磯部)と言うように、3部門のプロフェッショナルが意見をぶつけ合って完成まで持っていったそうだ。ゆえに、設計チームがNGを出されることが非常に多く、「ボタン配置ひとつとっても、いろいろな意見があってなかなかまとまりませんでした」(宮崎)というから、産みの苦しみは相当なものがあったようだ。それでも、“高精度、高信頼性”、“リアルタイム性”、“ゲームの取り込みやすさ”を旗印に開発は続けられ、ついにこの日のお披露目会にこぎつけたというわけ。

「PS Moveのシステムは、可能性に満ちています。たくさんのソフトを開発していますが、まだまだこれらはこのシステムを使った楽しさの氷山の一角だと思っています。今後はたとえば、表情筋の動きを読み取ったり、カメラについているマイクを使っての音声認識を対応させることもありうる。新たな3D空間を使ったゲームデザインに、ご期待ください」(吉田)

 そんな苦労の上で完成したPS Move対応ソフトのインプレッションも忘れずにチェックしてくれ。

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▲左から宮崎氏、吉田氏、磯部氏。いい意味でケンカをしながら、PS Moveを完成させたという。右は、お絵かきツールである『Beat Sketch!』を使い、わずか1時間ほどで描かれた磯部氏の似顔絵。ここまで高精細に描けるとは!

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▲ソフトウェア、ハードウェア、ゲーム開発の3部門が歩調を合わせ、それぞれの分野からのアイデアを持ち寄って、PS Moveは作られた。右は、モーションコントローラを何に見立てればゲームに使えるのか、というアイデア。すでにゲームに反映されているものもある。

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