PC版の配信日が決定した『クウォンタム コナンドラム』のリードデザイナー、キム・スウィフト女史にインタビュー【E3情報まとめその1】

公開日時:2012-06-15 00:00:00

既報のとおり、スクウェア・エニックスは、ダウンロードタイトル『クウォンタム コナンドラム 超次元量子学の問題とその解法』のPC版を、世界中の販売に合わせて2012年6月22日より日本地域向けに配信する。同作はプレイステーション3版、Xbox 360版の発売も予定されているが、こちらの発売日については、まだ未定だ。

<PC版 商品概要>
Quantum Conundrum (通常版)
・発売日:2012年6月22日
・価格:$14.99
Quantum Conundrum Season Pass (特典版)
・発売日:2012年6月22日
・価格:$19.99
・ゲーム本編、サウンドトラック、配信予定の2つのDLCダウンロードコード付き
※Steam経由でダウンロード販売
※予約購入の場合は各10%OFF



ここでは、先日アメリカのロサンゼルスで開催されたE3で行ったリードデザイナー、キム・スウィフト女史へのインタビューを改めてお届けしよう。

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Kim Swift氏

――本作は、『ポータル』と同じアクションパズルというジャンルですが、それぞれのコンセプトの違いについて教えてください。

Kim Swift氏(以下、Kim) 両方ともパズルの要素を取り入れたゲームですが、実際のゲームプレイはまったく異なります。『ポータル』の場合は、ステージの一部にポータルを作って別のところに移動していましたが、『QC』はまわりの環境ごと変えてしまうんです。

――プレイヤーは4つの次元を切り換えながらプレイしていくわけですが、『ポータル』より複雑なのでしょうか?

Kim 難易度としては『ポータル』とそれほど変わらないと思います。そもそも、ゲームプレイの方向性が違うので、一概にどちらが簡単とか難しいとかは言えないのですが……。ただ、『QC』のチュートリアルは非常に丁寧に作っています。

――プレイヤーのアクションが多いぶん、パズル自体を作るのもたいへんだと思うのですが、どうやって作っているのでしょうか?

Kim まず、ステージを作るうえでの大前提として、ふたつのアプローチがあります。ひとつは、ゲームシステムを理解してもらうために入れ込む仕掛けです。どうすればどのような結果になるか、プレイヤーに教え込むわけです。そしてもうひとつは、そこから発展して、応用となる仕掛けです。

――それらを踏まえたステージを作るときに、設計図などを作ったりはしないのでしょうか?

Kim ステージの設計に入る前に、ホワイトボードに概要を書き出すんです。それを精査してゲーム内に実装するのですが、その状態を“グレーボックス”と呼んでいます。このグレーボックスができたら、パズルの仕掛けを知らない人にテストしてもらって、うまく機能するか検証していきます。また、私だけがパズルの仕掛けを考えているわけではなく、チーム全体で考えて作っています。テストでパズルを組み上げられる“アートピース”と呼ばれるセットがあるので、各チームがそれぞれで考えて、アイデアを共有していますね。

――いま考えている新しいパズルゲームはありますか?

Kim 私とチームメンバーは、つねに新しいパズルのアイデアが頭にあります。ですが、当面は『QC』を広げていきたいですね。

――日本のゲームファンに向けてメッセージをお願いします。

Kim このタイトル名は日本人にとって少し言いにくいと聞きました。ごめんなさい(笑)。それでも本作を気にかけて、プレイしてもらえるならうれしいです。私たちは本作を楽しんで作りました。きっとプレイされる皆さんにも楽しんでいただけると思いますので、ぜひプレイしてみてください。

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タイトル:クウォンタム コナンドラム 超次元量子学の問題とその解法
対応機種:プレイステーション3、Xbox 360、PC
配信日:
プレイステーション3版:2012年7月24日
Xbox 360版:2012年7月11日
PC版:配信中
価格:
プレイステーション3版:1200円[税込]
Xbox 360版:1200MSP
PC版:$14.99
ジャンル:アクションパズル
プレイ人数: 1人
CERO:A (全年齢対象)
開発会社: Airtight Games
(C) 2012 Square Enix, Inc. All Rights Reserved.