ファミ通.com

「ファークライ プライマル」特設サイト

【第2回・前編】古代の原人に人類のルーツを見た! 『ファークライ プライマル』の個性的すぎる登場人物たち

「ファークライ」シリーズの大ファンである、週刊ファミ通編集部のヘイ昇平によるプレイインプレッションの第2回。前編、後編に分けてお届け。

公開日時:2016-03-30 12:00:00

ファークライ』って、どんなゲームなのか

 こんにちは! 週刊ファミ通編集部のヘイ昇平です。ソフトの発売までいよいよあと8日! もういくつか寝たら、超デカいマンモスの群れから追い回されたり、敵対部族から棍棒でボッコボコにされたり、怪しいハーブ入り絞りたて生き血スープを飲んであっちの世界へぶっ飛んだり、汚いオッサンから小便をかけられたりすることができちゃいます(笑)。えっ? そんなのしたくないって? いやいや、『ファークライ プライマル』はナンバリングではないけれど、歴とした『ファークライ』シリーズの新作ですから、今回もふつうのゲームじゃ味わえない“異様な体験”がプレイヤーを待ち受けていますんで覚悟してくださいね。前編では、『ファークライ』シリーズの魅力をおさらい。そして後編では、『プライマル』に登場するキャラクターたちを紹介していきたいと思います。

画像01

 まず『ファークライ』とは、いったいどんなゲームなのか。僕が『ファークライ』シリーズの特徴を3つ挙げるとしたら、ざっとこんな感じかと。

【1】“生きたオープンワールド”を舞台にしたアクション
【2】“狂気”をテーマにしたストーリー
【3】強烈な個性を持つ敵キャラクター

【1】こそまさに『ファークライ』と言えばコレでしょ! という要素。本シリーズの広大なフィールドには主人公や敵キャラクターだけではなく、さまざまな野生生物が生息しており、食物連鎖の頂点を争って動物や人間などのNPCどうしが争っていたり、ときには不意にプレイヤーに牙をむいて襲いかかってくるなど、予測不能かつ混沌とした世界が広がっています。何が起きるかわからない世界を自由に探索するのが超楽しい!

画像02

▲『ファークライ3』。敵キャラクターの基地を攻撃しようとしたら、近くをウロウロしてい肉食動物が敵を攻撃し始めることも。混乱に乗じて潜入するもよし、騒ぎが収まるまで待って改めて攻撃するもよし、攻略方法はプレイヤーの自由。

【2】は、シリーズを通して描かれるテーマです。たとえば『3』に登場する主人公ジェイソンは、最初はごくふつうの一般市民でしたが、暴力が支配する世界と直面し、自分の感情の奥底に眠る“ある感情”を呼び覚まします。そして『4』の主人公エイジェイは、亡くなった母親を故郷に納骨をするはずが、いつの間にか血みどろの闘争に巻き込まれていくのです。人間の闇を抉り出すエグいストーリーが展開していきます。

画像03

▲『ファークライ3』。南国“ルークアイランド”でくり広げられる殺戮闘争。美しい自然だからこそバイオレンス表現の重みが際立つ。

【3】も『ファークライ』らしい要素。『3』で主人公ジェイソンと敵対するのはモヒカン海賊野郎バース。バースは多種多様な残忍なやりかたでジェイソンを追い詰め、ジェイソンは狂気に蝕まれていきます。このバースは敵ながら独自の美学を持っており、“悪のカリスマ”と呼べるほど愛すべきキャラクターでした。その悪役=独自の魅力路線は続き『4』の敵はド派手なピンクのスーツに身を包んだパガン・ミンという男。辺境の地キラットに独裁政権を築いたこの人物は、一見フレンドリーだけどキレるポイント(=地雷)がどこにあるかわからないというまったく厄介なヤツでした。バースもパガン・ミンも作品を代表するアイコンとして、ゲームのパッケージイラストにデカデカと描かれています。よく考えたら敵キャラクターがメインを張っている作品ってけっこう珍しいですよね(笑)。

A1hyiPXAKdL._SL1500_ 91sJa4wKHqL._SL1500_

▲『ファークライ3』のジャケット。ルークアイランドで人身売買ブローカーとして暗躍するバース。主人公ジェイソンから自分と同じにおいを嗅ぎ取り、狂気の定義を説きつつ追い詰めていく。

▲『ファークライ4』のジャケット。パガン・ミンはアルプス山脈近郊の小国“キラット”で独裁政権を確立。王立軍を率いて主人公のエイジェイを捕らえようとする。ソフトモヒカンにピンクのスーツという出で立ちからしてヤバい!

 さて、シリーズ最新作の『ファークライ プライマル』ですが、これまでの作品とは【3】の部分がちょっと変わっています。それはパッケージイラストを見れば一目瞭然ですよね。今回はバースやパガン・ミンといった悪役ではなくマンモスに立ち向かう主人公タカールの後ろ姿が描かれているんです。これには正直ビックリ! 魅力的な悪役は『ファークライ』の狂気の象徴とも言える存在だったので。まあ、よく考えたら『プライマル』の舞台=紀元前10000年そのものが現代のモラルやマナーがいっさい通用しない世界だったりします。登場人物の多くが原始的本能に基づいて行動するので、現代と比べたらある意味世界そのものが狂気に支配されているとも言えるでしょう。となると、これはこれでアリなジャケットではないかと。で、「じゃあ、『プライマル』はハンティングがメインで、ストーリー上の悪役は登場しないのか」と言うと決してそうではありません。ちゃんと個性的な悪役・協力者が登場してストーリーを盛り上げてくれるのでご安心を! 後編では主要な登場人物をピックアップしてご紹介していきますのでお楽しみに!

画像06a 画像06b

ファークライ プライマル』のジャケット。悪役だけではなく、この世界を象徴する存在が複数描かれている。

この記事の個別URL

『ファークライ プライマル』ファミ通.com 特設サイト

「ファークライ プライマル」公式サイト