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【THQジャパンインタビューその3】『ブロブ:カラフルなきぼう』

2008/11/21

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●制作プロデューサー・ニックが語る『ブロブ』でみんなハッピーになろう!

 

 THQジャパンの新作『Saints Row2(セインツ・ロウ2)』『レッドファクション:ゲリラ』『ブロブ:カラフルなきぼう』の各プロデューサーにインタビューを敢行するスペシャル企画。第3弾となる今回は、2008年11月13日に発売された『ブロブ:カラフルなきぼう』のプロデューサー、ニック・ハガー氏のインタビューをお届け。

 

ニック・ハガー

オーストラリアの開発会社Blue Tongueのプロデューサー。いままでに、プレイステーション2用ソフト『ジュラシック・パーク』やWii用ソフト『バーンヤード』などを手掛けている。

 

 

●『ブロブ』は日本が生み出した!?

 

――今回、『ブロブ』を製作するにあたり、Wiiというハードを選んだのはなぜなのでしょうか?

ニック Wiiは、手にしたときのフィーリングがすばらしいハードです。そして、コントローラーとゲーム内容に相乗効果があり、ユニークで奥行きのあるゲーム体験ができる。Wiiのコントローラーが、プレイヤーとゲームとの特別な関係を実現してくれるんです。『ブロブ』は、いままでのゲームとはまったく違う体験を提供したいと考えて作ったゲームなのですが、そのコンセプトにはWiiこそが適合していると考えました。

 

――その狙いは成功していると思います。

ニック ありがとう(笑)。そしてもうひとつ。私は、いままで日本、とくに任天堂のゲームから、たくさんのインスピレーションを受けながら育ってきました。任天堂からいいゲーム文化の醍醐味を吸収させてもらった分、そのお返しをしたい、という気持ちもあったんです(笑)。

 

――『ブロブ』もそうですが、いままでに手掛けられた作品も、ユニークなものが多いですね。

ニック どうせゲームを作るのなら、いままでのくり返しのようなものではなく、ゲーム文化の成長や発展につながるものを作りたい、という意識はありますね。

 

――それは昨今のゲームメーカーには耳が痛いご意見かもしれませんね。

ニック 最近は、『〜2』や『〜3』といった続編が幅を利かせるようになっていますからね。しかし、続編の問題は、日本だけでなく、世界中どこでも同じです。やはり慣れ親しんだ要素があることで、ユーザーが安心するという面がありますし、それをユーザーが求めている、というのも事実ですから。それでも、やはり私は新しいことにチャレンジしたいと思っています。

 

色と音が生み出す初めての体験!

 

――『ブロブ』は、もともとはオランダの学生のアイデアから生まれたそうですね。

ニック はい。もともとはユトレヒト市(オランダ)の学生が作ったものです。ゲーム文化はつねに新しいアイデアを必要としています。ときには業界の中だけではなく、学生のアイデアのように、自由な思考から生まれたものを取り入れることも大切だと思うんです。

 

――小さなアイデアから、これだけ大きなゲームにするにあたって、とくにこだわった部分はどこですか?

ニック やはりサウンドです。最初に音響担当のスタッフが、スタジオでアイデアを出しながら曲を作ってくれたのですが、それを聞いたときにどれだけ私が感激したか、言葉では言い表せないくらいです。その瞬間に、このゲームは電子音楽ではなく、ライブバンドで曲を録ろうと決めました。

 

――確かに、このゲームの楽しさ、気持ちよさを語るうえで、サウンドは外せない要素ですよね。

ニック そのとおりです。ライブミュージックを取り入れることで、ゲームがとても温かくなりました。また、音をミックスさせることで、自分の創造力をプラスして、自分の手でペイントしているんだ、という感覚が強くなったのです。そしてこのゲームでは、最初は静かで憂鬱な世界が、プレイヤーがゲームを進めると、パーッとカラフルになり、愉快な音楽が鳴って、ドラマチックに変わっていきます。プレイヤーは、そこで高揚感を得るとともに、「自分が世界の解放者で、この世界にとって大切な存在なんだ」と実感できるようになっているわけです。

 

――ドラマチックと言えば、ストーリーも、見た目から想像する以上にドラマチックに展開しますね。

ニック 自分が行動することによって、世界が変わっていくということを感じてほしかったんです。最初に主人公のブロブが街をペイントし始めた段階では、巨大なインキー・コーポレーションは、ちっぽけなブロブの存在など知りもしない。でも、徐々にブロブは街の危険人物としてマークされるようになり、やがては周囲のみんながブロブを支持し、あと押ししてくれるようになります。そしてある時点で、「これなら私は勝てる!」ということに気づくのです。ブロブは決してスーパーヒーローではなく、私たちと同じように平凡なキャラクターですが、あるとき目覚めて、「こんな世界には耐えられない、世界を変えたい!」と思うんですね。こういうポジティブな感情を体験してほしかったのです。

 

●ついに発売! 反応は……?

 

――さきに発売された海外での反応はいかがですか?

ニック とてもいい反応で、みんなが「すごく気に入った」と言ってくれています。ヘビーなゲームプレイヤーの方々も、とてもいい評価をしてくれているんですよ。……自画自賛みたいで恥ずかしいのですが(笑)。批評家の方々も高く評価してくれていますが、やはり実際にプレイした人から「よかったよ!」と言ってもらえるのがいちばんうれしいですね。

 

――日本のゲームファンには、どのように受け止められると思いますか?

ニック うーん、気に入ってもらえるとうれしいのですが(笑)。なにしろいままでにないタイプのゲームですからね。初めてのものに興味を持ってもらうのは、日本に限らず困難なこと。でも本当にいいゲームなので、プレイして後悔はしないはずですよ。

 

――最後に、日本のゲームファンにメッセージをお願いします。

ニック じつは最近とても忙しくて、しばらくゲームをプレイできずにいたんです。そして、今日インタビューを受けながら久しぶりに『ブロブ』をプレイしたのですが……改めてすごくいいゲームだな、と思いました。自分で作ったのが信じられない!(笑) 最近は、殺伐としたゲームが多くなっていますが、このゲームは非常にポジティブで、ハッピーなゲーム。頭が飛び散ったりするような表現もありませんし(笑)、誰にでも楽しめます。たとえば家族の団らんの場などで、誰かが楽しくプレイしているのを、隣りにいるお母さんが覗き込んで、「あら、キレイね。楽しそうだね」と自然に言えるような、そんなゲームです。ぜひ日本でも、たくさんの方々に楽しんでほしいと思います。

 

『ブロブ:カラフルなきぼう』

メーカー

THQジャパン

対応機種

Wii

発売日

2008年11月13日発売

価格

6090円[税込]

 

※『Saints Row2(セインツ・ロウ2)』のインタビューはこちら

※『レッドファクション:ゲリラ』のインタビューはこちら

※『ブロブ:カラフルなきぼう』の公式サイトはこちら

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