クリエーターインタビュー【3】 『キングダム ハーツ コーデッド』
●携帯電話で“あの日”が語られる
携帯電話で開発されているネットワーク対応のRPG、『キングダム
ハーツ コーデッド』。物語の舞台となるのは、『キングダム ハーツ』の冒険を記したジミニーメモ(『キングダム
ハーツ チェイン オブ メモリーズ』でほぼ白紙に)をデータ化した世界だ。
本誌週刊ファミ通2007年10月12日号(2007年9月28日発売)では、同作のディレクター野村哲也氏、Co.ディレクター田畑端氏にインタビューを行った。今回は、そのインタビューの完全版を掲載するぞ。
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――今回発表されたほかの2作品のグラフィックと比べても遜色ないクオリティーですが、想定されている携帯電話はどのあたりを?
田畑端(以下、田畑) まだ未定なんですが、『FF
アギトXIII』に近いスペックで開発しています。
――本作のコンセプトは?
野村哲也(以下、野村) 本作に限定したコンセプトではないんですがファンの遊び場を作りたかったんです。田畑はディズニーランドにしたいと言っていますけど。いろいろなアトラクション(=コンテンツ)があって、そのひとつに本作があるというイメージです。
田畑 そもそもの発端は、野村が深夜、ホワイトボードで携帯電話のコンテンツでこんな構想がある、という説明から始まったんです。
野村 その時点では、『キングダム
ハーツ』シリーズでやろう、ということは考えていませんでした。ただ、こういった構想があって……みたいな話から始まって……。
田畑 その構想がすごくおもしろそうだったんです。せっかくだから、『キングダム
ハーツ』でやりましょう、ということになったんです。
野村 本作は配信形式で物語が広がっていきますが、臨機応変にいろいろな要素を追加していこうと思っています。『ビフォア
クライシス -FFVII-』や、『MONOTONE』で、さまざまなシステムのバトルやエピソードを追加していったように、本作ではそれらから得たノウハウと考え得る新しい試みを盛り込んで、自分のモバイルゲームの集大成にしようと思っています。
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――本作には大きな構想があるんですね。設定的には、『キングダム
ハーツII』のあとのお話ということですが。
野村 はい。ただ、物語のメインのデータ化されたジミニーメモが舞台なので、『キングダム
ハーツ』第1作目のソラが登場しています。このソラ自身も本物のソラではなく、データ上のものです。といっても無機質な存在ではなくて、いままで冒険したソラの記憶がデータ上で過去の真実を解き明かしていきます。
――では、感覚的には本物のソラと変わりないソラで冒険を楽しめるということですね。現実世界のお話も展開していくのですか?
野村 現実世界のお話も若干されると思います。想定している物語はありますが、そこからどれだけ広がっていくかは、どれほどのユーザーが遊んでいただけるかにもよります。
――『キングダム
ハーツ チェイン オブ メモリーズ』も『キングダム ハーツ』で体験したワールドを巡る冒険でもありました。同じ冒険を記したジミニーメモのデータ化した世界の物語と、どこが大きく異なってくるのでしょう?
野村 『キングダム
ハーツ チェイン オブ メモリーズ』はソラの記憶から構成されたワールドを追体験する内容でした。それとは異なり、本作ではバグに侵食されていくデータ化された世界で、物語の新しい一面を知ることができるんです。その過程で、いままで謎になってた『キングダムハーツ』のときに王様はどこに行っていたのか、リクはどうしていたのか、といったことなどが語られます。
――“彼らの痛みを癒す”という“彼ら”とはいままで登場してきた人物たちですか?
野村 さすがにそこは現時点ではお答えできません。登場する敵もデータ化されたハートレスですが、はたして本当の敵は誰なのか、という部分も合わせて、いまはまだ話せませんね。
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――バトルはどうなるのでしょう?
田畑 『キングダム
ハーツ』シリーズは爽快感あるバトルが特徴ですが、携帯電話のボタン操作をシンプル化し、その感覚を出していきます。さらに新しい要素も入れようと思っています。その一例が"デバッギングモード"で、これはバグを駆逐するための、ある意味インチキができるシステムだったりします。
――通信機能を活かした要素はどんなことをお考えですか?
田畑 プレイヤーどうしの世界を行き来できるようにしようと思っています。たとえば、Aというプレイヤーの世界がバグに侵食されて、先に進めなくなったとしても、Bというプレイヤーの世界から問題を解決して、また自分の世界に戻ってくる、といった相互の干渉し合える、または、いっしょに世界を共有できるようなシステムを開発中です。
――バグによる侵食は1日ごとに広がっていくというようなイメージですか?
田畑 そうなるかもしれません。コンセプトのひとつとして、1日に1回、様子を見に来てほしいという想いもありますので。
――最後にひとことお願いします。
田畑 シリーズの中でもすごくカジュアルに遊べるゲームになりますので、初めて『キングダム
ハーツ』に触れる人も楽しめると思います。
野村 本作を含め、皆さんが楽しめる遊び場を用意しようと思っています。遊べるのはもう少しさきになると思いますが、オープンの日を楽しみにしていただければと思います。
- クリエーターインタビュー【1】 『キングダム ハーツ 358/2 Days(スリー ファイブ エイト デイズ オーバー ツー)』
- クリエーターインタビュー【2】 『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』
- クリエーターインタビュー【4】『The 3rd Birthday(ザ・サード・バースデイ)』
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