『ソニックと秘密のリング』のディレクターに直撃!
●ソニックの秘密の話
2007年3月15日に発売予定のWii用ソフト『ソニックと秘密のリング』。本作は、Wiiリモコンを使った操作を存分に楽しめるハイスピードアクションゲームだ。『ソニックと秘密のリング』には、これまでのシリーズにはなかった要素が多数盛り込まれている。そんな気になる部分を、本作のディレクターを務める小川陽二郎氏にインタビューしてきたぞ!
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ディレクター |
これまでセガ一筋でゲーム開発に関わってきた、『ソニックと秘密のリング』のプロデューサー兼ゲームディレクター。ニンテンドーDS用ソフト『きみのためなら死ねる』でもプロデューサーを務めた。 |
――開発が始まったのはいつごろから?
小川陽二?(以下、小川) 企画が立ち上がったのは2006年の1月からですね。Wii本体のロンチ近辺での発売を目指していました。
――世界同時発売ですか?
小川 ほぼ同時です。アメリカが2月20日、ヨーロッパが3月2日予定。日本が3月15日になります。
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――『ソニック』シリーズはスピード感が最大のポイントだと思いますが、Wii版もスピード感は存分に楽しめる?
小川 今回はソニックがひとりで冒険するので、スピード感とアクションの融合に力を入れています。
――これまでのシリーズでは十字ボタンでソニックを操作していましたが、それをWiiリモコンの傾きに変えるのは最初から決めていましたか?
小川 Wiiリモコンを横持ちにして十字ボタンで動かすとか、片手で縦持ちにするとか、いろいろと考えましたね。ヌンチャク操作にしてもいいのですが、これだとパッドをふたつに切り離しただけで、それではWiiリモコンならではの新しい操作という体験を、ユーザーには届けられないと思いました。けっきょくゲームに慣れている人にもそうでない人にも新しい体験をしてもらうために、傾きで操作することに決めました。Wiiって、誰でも遊べるのが魅力ですから。
――今回のソニックは放っておくと自動的に前に走っていきますが、Wiリモコンの傾きで左右に動かすというのが、レースゲームを彷彿とさせますね。
小川 レースゲームは意識しています。基本的には『ソニック』の特徴は、アクション性のあるハイスピードレースだと思ってますから。ですが、ボタンを押しっぱなしでアクセルだと、何十時間も遊ぶと押している指が疲れちゃうと思うんですよ。そこで、オートでソニックが走ってくれるようにしたんです。
――なるほど。
小川 ただし、ジャンプができるのがレースゲームとの違いですね。そのジャンプですけれど、ボタンを押した瞬間にジャンプするのか、離した瞬間にジャンプするのか、すごく議論が分かれたんです。
――けっきょくこれまでのシリーズと、ジャンプの操作が変わっていますよね。
小川 ジャンプボタン押しっぱなしでスライディング、離すとジャンプになりました。最初はジャンプで避けられなくても、遊んでいるうちに踏み切りタイミングを覚えてクリアーできるようになる。直感で避けるゲームというよりは、何度も遊んでコースの特徴を覚えて、踏切りのタイミングを自分なりに考えるゲームにしようと思ったんです。
――これまでのシリーズの経験者にとって、最初は若干違和感があると思いますが、慣れてくると心地いいですよね。
小川 ブレーキボタンもあるのですが、軽く押すのか深く押すのかでかかり具合が違うんです。ボタンを連続で押すと、ゆっくりと歩いたりもできます。
――ポンピングブレーキみたいですね。運転が上手な人は有利になったり?
小川 そうですね(笑)。本作には、このようなテクニックがいくつかあるんですよ。たとえば、空中で横移動できる"クイックエア"というスキルは、さらに上位レベルのものがあって、装備するとジャンプ中に左右に3回くらい移動ができるんです。それを超絶に制御できる人は、信じられないルートで進むことができたりするんです。
――最初はゴールまでの道のりは1本道だけど、スキルを覚えていくと……。
小川 人によって攻略ルートがぜんぜん変わってきますね。クルマのレースゲームと違って、コースが立体的になっていますので、空中でのライン取りも必要になってくるんです。
――そうするとやはり、空中の制御がタイム短縮のカギに?
小川 そうですね。あと、本作では敵を倒すと"パール"というものがもらえるんです。これを取ると"スピードブレイク"というスキルにより、加速することができるのですが、敵を倒すとタイムロスになる。倒して加速するのか、倒さずに進んだほうがいいのかという戦略も、人によって変わってきますね。
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――本作の推定プレイ時間は?
小川 今回は長時間遊べるようにしました。
――ひとり用が長いと?
小川 リングのレベルが上がっていくことで、どんどんゲーム性が変わっていくようになっているんです。たとえば、全ステージをふつうにクリアーするとレベルが40前後になるのですが、そのころから特殊なスキルがもらえるようになるんです。その特殊なスキルを手に入れると、これまでプレイしてきたことを、真っ向から否定するような感じになってしまって、攻略法がぜんぜん変わってくるんですよ。そのスキルを使って"ゴールドメダル"(※注釈)を取ったり、各ステージに隠してあるものを取れるようになるんです。それを全部取ると、レベルが60か70くらいになるんですね。そうすると、ゲームをさらにおもしろく遊べるようなスキルがもらえるんですよ。
――最終的にはレベルが99に?
小川 はい。レベルに合わせて遊びかたが大きく分かれて、前半、中盤、後半と3段階に変化します。
――アクションが苦手な人でもオールクリアーは?
小川 がんばればできると思いますよ。チーム内のアクションゲームが苦手な人もクリアーしていましたからね。
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――リングにセットすることができるスキルの種類は、全部でどのくらい?
小川 全部で100種類以上ありますね。スキルは大きく分けると攻撃系、防御系、スピード系。あとは、ちょっと特殊なものがあるのですが、自分のプレイスタイルに合わせて、好きなスキルを選択して装備できます。
――100種類以上もあると、お遊び的なスキルもある?
小川 お遊び的なスキルが手に入るのはけっこう後半ですね。徐々に、自分がこれまで必死に攻略してきたのが、無になるようなスキルが手に入るようになります。レベル20くらいで手に入る"イージススライダー"なんて代表的で、それまでの攻略法とは違う解法が見えてくるので、また遊ぶのが楽しくなりますよ(笑)。
――リングの編集はすごく個性が出そうですね。今回の肝といったところですね。
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――アドベンチャーモードのステージは、全部でどれくらい?
小川 全部で8つになります。1ステージには、それぞれ12個くらいのミッションが入ってます。
――各ミッションで、タイムアタックがアツくなりそうですね。
小川 スコアを極める楽しさもありますよ。ほかにも、にリングを連続でいくつまで取れるかという"最大リングチェイン"の更新を目指すことができます。
――そいうったステータスも記録に残る?
小川 はい。ゲーム後半になると、リングチェインがかなりアツくなりますよ。
――これまでの『ソニック』シリーズとは、ちょっと違った楽しさがありそうですね。
小川 そもそも本作のコンセプトのひとつに、プレイステーション3版とXbox 360版の『ソニック』との差別化というものがありましたので、これまでの『ソニック』とは違った印象を受けると思いますよ。
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――Wiiリモコンを使った特殊な操作は?
小川 本編のアドベンチャーモードでいちばん気をつけるようにしたのは、新しい感覚でありながら疲れないということですね。あまり激しく振ったりする場面は、あえて入れてないんです。"フライングポット"に入ってWiiリモコンを振ると上がっていくとか……。そういったオブジェクトはいくつかありますけどね。
――つねにWiiリモコンを振ったりするのではなく、ギミックでそういった操作が必要になる感じですね。
小川 Wiiリモコンを使ったおもしろい操作は、パーティーモードに集約されています。パーティーモードのミニゲームでは、振ったり引いたりいろいろな操作をすることになります。
――アドベンチャーモードはひとりでじっくり楽しんで、パーティープレイは4人でいろいろな操作で楽しむと。
小川 パーティーモードは短時間で楽しめますので、Wiiリモコン独特の操作を存分に堪能してもらいたいですね。Wiiリモコンから出る音を使ったミニゲームも用意していますよ。
――ミニゲームは全部で40種類あるそうですが、最初から全部遊べる?
小川 アドベンチャーモードをクリアーしていくと、キャラクターやミニゲームがといった要素が開放されていきます。
――小川さんのオススメのミニゲームは?
小川 バイオリンのミニゲームが楽しいですね。最初に見られる見本と同じように、Wiiリモコンを動かしてバイオリンを演奏します。タイミングが合わないと、正しい音が出ないんです。心を清らかにしないと、いい演奏はできませんよ(笑)。
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――最後にファンにメッセージを。
小川 いままでの『ソニック』とはちょっと違いますが、『ソニック』らしさはかなり出ていますので、ぜひプレイしてほしいですね。ストーリーを1回クリアーしたあとも遊べるようになっていますので、長く楽しんでください! パーティーモードのミニゲームも40種類ありますので、それだけでも1本のゲームに相当するかと……。そのへんのお買い得感もポイントですね(笑)。
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