海外の家電・携帯関連イベントが注目されるようになった理由(1)
ここ最近、携帯電話・モバイルに関するニュースをチェックしていると、海外のイベントで発表された新製品が大きく取り上げられる機会が増えている。特に近年、注目を集めるようになったのが、“CES”と“MWC”だ。
“CES”とは、米国家電協会(CEA)が開催する、家電やエレクトロニクス機器の大規模な見本市イベント「Consumer Electronics Show」のこと。数あるデジタル機器の中でも、テレビなどの最新AV機器が多く展示されることから、世界中で大きな注目を集めるイベントとなっている。事実、CESのWebサイトをチェックすると、ビデオカセットレコーダーやCDプレーヤー、プラズマテレビなど、多くの製品がこのイベントで初披露されているようだ。ちなみに本記事を執筆している1月11日現在、ラスベガスで「2012 INTERNATIONAL CES」が開催されている。
一方の“MWC”は、携帯電話の業界団体「GSM Association」が開催する「Mobile World Congress」というイベント。携帯電話の端末メーカーだけでなく、基地局などのインフラを提供するベンダー、携帯電話向けチップセットなどを提供するベンダー、さらにはキャリアに至るまで、世界中の携帯電話関連事業者が集まる、世界最大のイベントとなっている。毎年スペインのバルセロナで開催されており、今年は現地時間で2月27日から開始される予定だ。
MWC、CES共に、このイベントの開催に合わせて、モバイルに関する大規模な取り組みや新製品を発表する企業も少なくない。一例を上げると、今年のCESではソニーが、既にエリクソンからの買収を公表していた携帯電話メーカー、ソニー・エリクソンの社名を「Sony Mobile Communications」に変更すると発表。さらには、日本国内向けに投入される「Xperia NX」「Xperia acro HD」をはじめとした、Xperiaの最新モデルも公表している。
いずれのイベントも、開催期間中は数万人の来場者が訪れる、世界的に見て非常に大きなイベントであることに間違いない。だがかつては、日本における携帯電話・モバイルの分野において、これらのイベントが注目される機会は決して多くなかった。それが近年大きな注目を集めるようになったのには、スマートフォンの登場が大きく影響しているといえよう。
従来、日本と海外とでは携帯電話のニーズから利用スタイルが全くといっていい程違っていたことから、端末の形状から仕組み、さらには3Gインフラの普及度合いなど、さまざまな点において日本と海外とでは事情が異なっており、海外のイベントで展示されている内容を日本にそのまま反映されることは難しかった。だが日本でもスマートフォンが人気を博すようになったことで、海外製のスマートフォンが人気となったり、インフラ面でも海外と共通の方式を取り入れたりするなど、海外と連動する動きが増えてきている。そのため、海外の最新動向をいち早く知ることができる、海外の大規模イベントが注目されるようになったのである
だが実は、海外のイベントが大きな注目を集めるようになった要因は他にもある。この辺りについては、国内イベントの変化なども含め、次回詳しく説明しよう。

▲現在開催中のCESで発表された、
ソニー・エリクソンの新スマートフォンの1つ「Xperia NX SO-02D」
2012年1月11日 18:16
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