ポン助/第11回 「三冠王、ここに参上!」
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好評連載中の『サカつく7』リレーブログ、今回の登場は、サッカーは知らないけれど、ゲーマーの視点からデータを分析する、ゲームライター・ポン助氏の登場です。
ポン助/第11回 「三冠王、ここに参上!」
「おめでとうございます!!」
柚野さんの第6回のブログを読み、思わず叫んでしまいました……心のなかで。過去の柚野さんの記事にあるように、相当苦労してるなぁ、というのがヒシヒシと伝わってきましたので。苦労しての昇格は、私も相当に嬉しかったので、なんか他人ごととは思えなくて。
が、オチに大変な事態が。「解雇」とな!? ……なんで!?
こんなとき、どういう言葉をかければいいのか?
「気を落とさないでください」……無難すぎるか。
「ご愁傷さまです」……なんか重いな。
「ドンマイっす」……軽すぎるか。
「私もクビの経験ありますよ」……ウソじゃねーか!
「いい経験しましたね」……嫌味だ。
……ダメだ。どんな言葉も上から目線になる。こういうときは黙って見守るのがいちばんかしら? 思えば私の人生も負け続けだっただけに、こんな状態は日常茶飯事だった。こんなときは、あえて触れないでおくのがいちばん!
という訳で、静かに応援してますので、がんばってくださいね、柚野さん。
しかし、柚野さん第6回を読んだ瞬間、
「……そういうおもしろプレイはサッカー素人の私の役目なのに?」
と、ひそかに悔しがったことは絶対にナイショだ(笑)。
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さて本題。6年目の後半戦をプレイバックしましょう。結果的に、今季のアヴァランチ川口は絶好調でした。
6年目・8月
怒涛の5連勝でリーグ1位をキープです。7月に思いっきり休養を取り、万全の体制で挑んだ結果かと思われますが、実際には得点が7点しか取れないなど、相変わらず心配のタネは得点力不足です。……まったく、いつになったら解消できるんだか。
ちなみに、7月に「チャレンジカップ」なる試合の存在に初めて気がつきました(笑)。しかし、参加は任意らしいので、当然ながら参加しません(笑)。今季はACCもあるし、年末のニューイヤーカップにもリベンジしたいし、リーグ戦にも専念したいし。「いずれ制覇してやんよ!」と、心のなかで決意するのでした。
6年目・9月
月初めのスケジュールを確認してビックリ! 8試合もある!! しかも、ヤマザキナビスコカップも決勝トーナメントからエントリーされているではないか!! 予選を戦ってないのに何故? いろいろ考えてみましたが、思い当たるフシはただひとつ。ACCに出るチームは予選が免除される……ということ。たぶん正解(?)。これを見て、
「ラッキー、光栄だっゼ!」
……と叫びましたが、心のなかでは、
「……チッ、余計なことを」
と思ってしまいました(笑)。私、生来の怠け者故、できるだけ試合はしたくないなぁ、というのが本音で。まあ、試合が組まれたらしかたがない。覚悟を決めて試合に挑みました。
気になる結果は……。リーグ戦は4勝0敗1引き分けで1位をキープ。なぜ急に勝てるようになったのか、詳しい原因は不明。確かにチームのレーダーチャートは以前より大きくなり、個人の能力も上がってきたのだが、それだけが理由じゃないだろうし。そういえばチームのポリシーは、全員が円のなかに入ってるだけでなく、ほとんど同じ場所に全員が重なっているという、なんとも気持ち悪い……いや、嬉しい状態になってます。戦術の理解度が増したせいで、チームがうまく機能するようになったのでしょうか?
で、ヤマザキナビスコカップは1回戦をガンバ大阪と戦い、見事に準決勝進出を果たしました。でも試合結果は1-1、2-2と、2試合とも引き分け。最初はPK戦もなくて、「あ、負けたな」と思っていたのですが、トーナメント表を確認したら勝ってるし。なんでだろ?と思ってググってみたら、どうやらアウェーでの得点が多いほうが勝ちみたい。なるほどね?、まだまだ知らないことが多いです。
さらに、9月はACC決勝トーナメントまで組まれてやがる(笑)。1回戦は上海FCとの対戦でしたが、驚くほどスンナリ勝ってしまいました。試しに控え選手中心で挑んだにもかかわらず、です。もしかしてJリーグのレベルって高いのかな?などと漠然と思ってみたり。
6年目・10月
6年目も秘書さんから「念願のJ1優勝が見えてきました!」とか言われました。昨年も同じことを言われましたが、そこで油断したのか、昨年は優勝を逃しています。今年こそ! と気合を入れ直しましたが、今月も8試合あるし。モチベーションがガクンと下がりますなあ。
まずはリーグ戦。4勝0敗0引き分けと、相変わらず好調と1位を堅守できました。ただし、勝つには勝つけど失点も多くなってきまして。すでに選手はヘロヘロ状態ですが、なんとかがんばってくれています。選手の諸君、もうひと踏ん張りだ!
そしてヤマザキナビスコカップ。2回戦は川崎フロンターレとの対戦ですが、1勝1敗で合計得点が2-2と、まったくの互角。しかし、1回戦と同じくアウェーゴールの差で決勝進出が決まりました。いやまったく、悪運が強いというか。本当なら負け試合なので、素直に喜べないというか。もっとフィジカルを強化したり、戦術を徹底させたりと、効率のいい試合のやりかたを覚えねばならぬ、と思いました。
最後にACCの準決勝。相手はドーハFC。3月、我がクラブハウスに襲来し、さんざん嫌味をいってきたアブドゥル・カリームのチームです。「この試合だけは勝つ!」と、先発メンバーの選択に30分くらいかけるなど、万全の体制で試合に挑みましたが……結果は2試合とも引き分け。しかし、またしてもアウェーゴールの差で勝利、決勝進出となりました。……なんかスッキリしない勝ちかたですが、とりあえず勝ったのは間違いないし。それに、悔しがるアブドゥル・カリームも見られたので、私としては満足だったりします。
ちなみに、10月の全体練習はすべてお休み。すべての週をチーム休養に充て、少しでもコンディションを戻すようにしました。そうしたら、控えの選手たち全員のコンディションが最高に戻ってしまいました(笑)。個人休養にすればいいのに、面倒なのでチーム休養にした結果でしょうか? また、こういうときこそ控え選手に個人練習を積ませればよかったのですが、試合の連続でそこまで頭が回らなかったというか(笑)。まったく、時間を無駄にしちまったゼ。
6年目・11月
1週目前半はヤマザキナビスコカップ決勝戦、サンフレッチェ広島と対戦しました。結果は1-0で勝利し、昨年に続きヤマザキナビスコカップ連覇を成し遂げました!! イィィィヤッホーーーーイ!! 得点が少なく面白味に欠ける試合ですが、いまの私に勝ちかたまで求めるのは酷というもの。勝利か敗北か、完全デジタルな考えかたで結果を追求、勝利至上主義に徹した結果かと。見ていて楽しい、爽快な試合は私の今後の課題ということで、ひとつご勘弁を。
つづく1週目後半、第32節はJ1リーグ戦ですが、ヤマザキナビスコカップと同じくサンフレッチェ広島が相手という、なんとも酷な巡り合わせ。連続で同じ相手なので「……嫌な予感がするなぁ」と思いましたが、ここでも1-0で勝利できました。その結果、最終節を待たず、J1優勝が決定しました! これまたイィィィヤッホーーーーイ!! 得点の少ない試合といえども、やはり結果が出ると素直に嬉しいもんです。苦節6年、当初の目標をクリアーできました! ただし、この結果がマグレという可能性も。というか、現時点ではマグレの要素のほうが強いので、改めて気を引き締め、連覇を狙うですよ。
で、2週目前半はACCの決勝戦です。……まったく、なんで大きい試合がこうも続くかねぇ。気の休まるヒマがねぇや。などと愚痴っても仕方ないので頑張るよ僕。ちなみに相手はバグダットFC。明らかに格上のチームですが、ここは勝利優先。FWふたりとトップ下のMFを除いて、すべてDFの選手で固め、1点を死守する作戦で試合に挑みました。すると……4-1で勝利できました! ACC、初出場で初優勝です。またまたイィィィヤッホーーーーイ!! まさか、ここまで勝てるとは予想GUY! ですよ。
残る試合はJ1のリーグ戦、第33、34節を1勝0敗1引き分けでまとめ、シーズン終了となりました。いやはや、なんとも出来過ぎのシーズンで怖いくらい。
なお、11月もすべての週をチーム休養に費やしました。でも、途中でコーチから「個人練習が終了しました」というメッセージが。たしかに、休養に入る前に個人練習を設定した選手はいました。しかし、全体練習を休んでいるので、個人練習も止まっていると思っていたのですが。全体練習は休みでも、個人練習は別に進んでいるのかな? またもや新しい発見でした。
6年目・12月
さて、恒例で因縁で鬼門のニューイヤーカップ……の前に、ワールドクラブチャンピオンシップなるものがスケジュールにありました。そういえばACC優勝時に秘書さんが、ワールドクラブチャンピオンシップの出場権云々といっていたな、と思い出した。
どんな大会かと思ったら……ゲゲッ! 世界の強豪とのトーナメントじゃんか! こんなヘロヘロな、なんの準備もしてなかったチームが勝てる訳ないじゃん……と、早くも戦意喪失。しかも1回戦の相手はバルセロナFC。どんなチームか知らないけど、先発メンバーを確認したらメッシとかいるし。メッシくらい、いくら私でも知ってるよ。世界最高峰のトッププレイヤーじゃん! ほかの選手たちも、ものすごい能力だし……。
ま、仕方ない(笑)。いい思い出作りだと思って、現時点で考えられるベストメンバーで挑戦しましたが……結果は0-3で惨敗。ま、当然だわな(笑)。まだまだ世界と戦えるチームじゃないし、この敗戦はあまり悔しくない。これから強いチームを作ればいいし。早過ぎた遭遇ということで、気持ちを切り換えました。
切り換えたさきにあったのは……ニューイヤーカップです。今年こそ! と気合を入れて挑戦した結果、見事に初優勝できました! 4回目のイィィィヤッホーーーーイ!! これで鬼門を突破できたかも。しかし、5試合中2試合が延長、うち1試合はPK戦までもつれるという、ヒヤヒヤの綱渡りでした。いや?危ないところだった(笑)。なお、12月もすべての週をチーム休養に費やしました。みんなヘロヘロでしたが、怪我人が出なかったのは休養の成果かな、とか思う訳で。これからも休養メインで進めよう。
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さてさて、こうしてアヴァランチ川口の6年目は終了しました。最終的な結果は、
J1リーグ戦
優勝(26勝2敗6引き分け 総得点47 総失点17)
ヤマザキナビスコカップ
優勝
アジアクラブチャンピオンシップ
優勝
ニューイヤーカップ
優勝
ワールドクラブチャンピオンシップ
1回戦敗退
以上、三冠王どころか四冠王です。なんとも出来過ぎの1年でした。
早くもJ1優勝という当初の目標をクリアーしましたが、セルジオ氏からは既に「優勝1回で満足するなら辞めちまえ」とかいわれています。私、褒められて伸びる人なのに……と思わないでもないですが、もちろん満足してる訳ではありません。この結果がマグレではないと証明するために、来年度もJ1優勝に挑戦するつもりであります。まだチャレンジカップとかも残ってるし、目指すは全タイトル制覇!!
それに、優勝賞金とか放映権料とか、たんまり儲かったので(笑)、いままで資金不足で作れなかった施設とかも作りたいし。そんな訳で、もーちょっとだけお付き合いくださいませ。
次回更新予定は12月9日(金)、サッカーライター、海江田哲朗氏が登場します。新しいクラブに移籍し、さっそく選手との交渉がはじまりましたが……!?
『J.LEAGUE TM プロサッカークラブをつくろう! 7 EURO PLUS』
(C)SEGA
2011年12月6日 18:00