書籍情報














津々巳あや
(漫画家)
フリー漫画家。少女漫画「花とゆめ」でデビューし、いろいろあって現在少年漫画や4コマ漫画など連載中。代表作はCR COMICS「あくまでモテる×××」、MFコミックス「女子大生の日常」。
津々巳あやオフィシャルサイト

江野本ぎずも
(編集担当)
ファミ通BOOKSの編集者。『モンスターハンター』プレイ日記 本日も逆鱗日和シリーズなどを担当。プライベートキャラのメイン武器は狩猟笛。麻痺ラブ!

リョウコ
(アシスタント)
津々巳あやの漫画アシスタント。『モンでき。』の企画でハンターデビューを果たし、ちゃっかりレギュラーに。虫が苦手。津々巳センセイが大好き。




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『モンスターハンター』プレイまんが“モンでき。” 『MH3G』第134回

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『モンでき。』の『MH3G』第134回、全武器お試しの弓前編です。

 

さあーて、いよいよ始まりました弓編!

……て、次回最終回なんですけどね、てへ♪

いやでもでも、ここで断言しておくけど、弓は今後も絶対使い続けるよ!

つーか昨日も、弓でリオレウス亜種2頭クエスト行ってたし!

今回ほんとに初めて使った武器なんだけど、いままでスルーしてきたなんて人生損してたわ!

超楽しいよ、弓!

弓、バンザーイ!!

 

と、いうのが現在の偽らざる気持ちなのですが、片手剣編をプレイしたあの日、くじ引きで弓を引き当てたときにはそんなことはゆめゆめ思いもしませんでした。

そもそも江野本が弓のプレイを見たのは過去たったの1度だけ、闘技場内でラージャン相手にズギャンバキャンと氷属性の矢を放ち、一撃すらも食らわずに討伐してのけた神プレイだけなのでございます。

そこでわかったのは、弓を絞ったままスムーズに動き回ることができ、どうやら溜め状態があるらしいってくらいかな。

それ以外で弓について知っていたことは、『モンスターハンターポータブル 3rd』から“曲射”なるものが追加された、ということのみ(おそらく週刊ファミ通で読んだのでしょう)。

そんな状態でしたから、プレイ前は気持ちが盛り上がることもなく、作成した武器はなんとなく素材が余っていたブラキディオスの弓“破岩弓イクサプロド”(江野本の武器、防具の詳細は次回に)。

「これ、飛行機か軍艦のプラモみたいだけど、どうやって使うんだろー???」

と訝しみつつ、この日のプレイに臨んだのでした。

 

3人それぞれの弓を持ち寄り、まず最初に議論を巻き起こしたのはビンの存在です。

江野本の持つ破岩弓イクサプロドは、強撃ビンと接撃ビン、減気ビン、ペイントビンが使えるようだったので、「弓ってビンがなくても撃てるんだ、よね?」と言いながら、とりあえず全部まとめて購入。

続いて、曲射には集中や放散、爆裂という型があることに気付き、「ウチは爆裂だよー」、「私のは放散ですね~ウフフ~♪」となんのことやらわからぬままに報告会。

さらに、溜め攻撃には連射だの拡散だの貫通だのがあると判明したのですが、ここに至ってはもうわけがわからなさすぎて「見なかったことにしよう」という共通見解が出されました。

いやだってほら、ゲームはやってみなくちゃわかんないし、ね?

てなわけで、“?”をたくさん抱えたままクエストを始めてみたのですが、今度は武器出しで矢が発射されてしまうことにビックリ!

しかも、リョウコちゃんの持つ弓から放たれた矢が津々巳さんに当たってブチギレられている間に、江野本がついうっかり武器を構えてしまってピョーンと飛び出た矢がリョウコちゃんに突き刺さる、というコントまがいの事態に発展。

ここからは、「なにこれー!」、「どうやるのー!?」の大騒ぎです。

江野本が真っ先にAボタンでくり出される近接攻撃、通称“矢切り”に気が付き、「めっちゃかっこえええー!」と矢を振り回せば、リョウコちゃんも「わ~! なんすかそれ~!」とはしゃぐ。

今度はリョウコちゃんがXボタン+Aボタンでビンを装着できることを突き止めると、江野本も試して「やだーマッチ擦ってるみたーい!」

そうこうする間に、クエストの目的であるナルガクルガに遭遇し、「よし! じゃあ早速ペイントビンを使ってみるよ!」と江野本。

武器を構えた瞬間にポロリ漏れ出てしまった矢を除けば、江野本が人生で初めて射たのがこのペイント矢でした。

これが見事、命中ーっ!!(そらそだわな)

「きゃー、ペイントビン当たったーーーーー!!」と、江野本とリョウコちゃんはお祭り騒ぎです。

あまりにテンションが上がりすぎてうっかりその後もペイントビンで攻撃してしまい、「ぎゃーペイントの上塗りしちゃった! もうビンが残り少ない!!」と江野本が叫ぶと、リョウコちゃんは「あ、私さっき、ペイントビン99個買って持ってきました~♪」とナゾの告白!

「ええええー、99個もいるう!?」と聞けば、「うふふふ~♪」とナゾの微笑み!!

弓のプレイはこのたった1回なわけで、どう考えてもペイントビン99個を使い切ることはないわけで、しかもリョウコちゃんは金欠に悩んでもいるわけで……しかしながら、彼女のこういう自然体ボケ(なの?)が江野本には本当にまぶしく思えます。

 

さて、こんなバカ騒ぎとはいつだって無縁なのが、津々巳さんです。

「きゃー」とか「ぎゃー」なんて言葉が彼女の口をついて出てくることはないのです。

ある意味、津々巳さんにとっては「バルス」と同義語なのかも。

リョウコちゃんと江野本がぎゃいのぎゃいのと大はしゃぎしている間、津々巳さんはしかめっ面を崩さず、時折低い声で「……あれ?」「……ん?」とひとり言をくり返していました。

もちろん津々巳さんがどこか遠く離れた場所にいたわけじゃなく、同じテーブルを囲んでいたんですけど、どうやら自分ひとりだけの世界に入り込んでしまったみたい。

 

江野本 「溜め攻撃ってどうやるんだろー?」

リョウコ 「どうなんですかね~?」

江野本 「Rボタン使うのかと思ったけど、なんか違うし」

リョウコ 「Rボタンって、赤い軌道みたいなのが見えますよね?」

江野本 「見える見える! 狙いを定めるだけなのかなー。Rとほかのボタン同時押ししても変わらないよね?」

リョウコ 「えっとえっと~、RとXでこれで……RとAで……」

江野本 「わっ、マッチ擦ってる人がいるー!!

リョウコ 「違いますよ~うふふふ~♪」

江野本 「あとRボタンで曲射ができるかもと思ったけど……誰か、それらしいのできた人いるー?」

リョウコ 「いや~、ぜんぜんわかんないッス~♪」

 

~10分後~

 

津々巳 「……あ、Rボタンで軌道出んだ……(ボソリ)」

江野本 「えええー、いまそこー!?」

 

 

リョウコ 「あ、私いまバーンって自分が光ったんですけど、これが溜めですかね~?」

江野本 「えー、どうやったのどうやったの?」

リョウコ 「え~っとえ~っと……あれ?」

江野本 「あああー、わかった! Xボタン長押しだ! でもこれ、2回しか光らないよね? 何回光ってる?」

リョウコ 「え~っと……バーンってなって、その後またバーンって……」

江野本 「最初に光る前が溜め1状態なのかなあ。わぎゃー、2回光った後だと矢の数が増えてるよーー!!」

リョウコ 「あ、もしかしてさっき言ってた連射とか拡散とかの違いですか~?」

江野本 「そうかもそうかも! とりあえず溜めながら移動して2回光ってから射るのがよさげ!!」

リョウコ 「そうなんですね~! じゃあ溜めてからいど……ああっスタミナが……!

 

~10分後~

 

津々巳 「……あ、溜めってこうやるんだ……(ボソリ)」

江野本 「えええー、いまそこー!?」

津々巳 「つーかこれ、立ち止まるから素早いモンスターには使えないッスよ(超上から断言)

江野本 「……は、はいいいいいい!!?」

リョウコ 「うふふふ~♪」

 

 

うん、最近忘れてたけど、そういえば津々巳さんってこういうお人でしたわね。

一応フォローしておきますと、津々巳さんはふだんカメラ視点をデフォルトよりもひとつ下から仰ぎ見る形にしているようなので、Rボタンで出現する軌道は見えづらいのだと思います。

リョウコちゃん育成計画のラストでお互いにライトボウガンのプレイを披露した際、津々巳さんのプレイ画面を見てぎょっとしたからね。

ちなみに江野本は、デフォルトよりも一段階上から見下ろし視点にしているんだけど、そういう人って多いんじゃないかな?

まあ、津々巳さんはカメラ視点うんぬん以前に、何かが間違っている気がしてならないんですけど……視覚とか、聴覚とか、記憶力とか……。

 

 

そんなわけで大騒ぎしながら(リョウコちゃんと江野本が)弓の扱いを思考錯誤していった我々ですが、曲射についてはナゾのままお題クエストに出向くこととなりました。

お題クエストの顛末と、曲射判明のエピソードは、また次回!

 

 

2013年5月31日 21:37