『MHP3rd』プレイまんが “モンハン持ちができません。”第34回
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はいはい、“モンハン持ちができません。”衝撃の第34回でごぜえますよっと!
ちょっくらご挨拶に伺ったイビルジョーさんを、勢い余ってボッコボコにしてしまいましたよ?、てへ♪
というのが今回のあらましなわけですが、言うは易しウニはお寿司で実際にはそりゃあもう奇跡に彩られたアレやコレやがあったのでございました。
第1回のボルボロス挑戦、第23回のボルボロス複数挑戦など(ボルボロスばっかりかい!)たびたび無謀なチャレンジをしてきた“モンでき”ですが、正直言って今回ほど“ムチャ振り”と言うにふさわしい企画はなかったと断言できます。
だって、お相手は“あの”イビルジョーさんですぜ?
江野本はファーストキャラのほうではひとりでイビルジョーを狩っていますし、とくに苦手意識があるわけでもありませんが、今回は状況が違います。
武器は下位に毛が生えた程度、防具にいたっては裸に毛が生えた程度(オイラだけだけど)であの屈強にして凶暴なイビルジョーに挑まねばならんわけです。
それに、これが最大の理由だったのですが、このクエストはジャギィノスを25頭討伐するとクエストクリアーで、イビルジョーがぴんぴんしていようが脚を引きずっていようが強制終了となってしまいます。
実際、『3(トライ)』では同様のクエストで何度もイビルジョーに挑んだ経験があるのですが、我々ハンターにじゃれついてくる空気の読めないジャギィノスが流れ弾に当たって次々と斃れてしまい、志半ばで断念せざるを得なかったのでした。
だから、最初はほんの冗談のつもりでした。
ジョーさんの顔だけ拝んで、「いつかお前を狩ってやるからな! お尻ぺんぺーん!」と負け惜しみを言い、ヤツの目前でトンズラこく気満々で準備を始めたのです。
でも、持ち込むアイテムを精査しながら脳内で対イビルジョーの立ち回りを組み立て始めるととたんにハンターの血が騒ぎ出し、「あのお方に対してご挨拶だけして帰ってこようなんて失礼極まりないのでは? 否! 誠心誠意おもてなしする準備をしなければ!!」とあっさり転向。
どんなときでもなぜかマタタビとモドリ玉を持っていくただのアウトドア女子、津々巳さんにも、ハンターとしての本分を思い出させる物騒で攻撃的なアイテムをいくつか持つよう指示し、現段階でできうる限りの超絶ガチフルスペックで出かけたのでした。
とは言ってもね。
ジョーさんを目の前にすると、本気と書いてマジも萎えるわけですよ、人間だもの。
とくに、イビルジョーのぐるんぐるん攻撃で津々巳さんが天高く打ち上げられるたびに(ぶっちゃけ何度も空を飛んでました)、「わあ?! 飛んでる?!!」と拍手喝さいを贈りながらも内心では、「こらもう貴重な大タル爆弾Gは温存したほうがいいのでは」とか、「どうせ時間の問題だから無理に回復する必要もないのでは」という不穏な気持ちがむくむくと頭をもたげました。
じつは江野本はクエスト途中まで運よくジョーの攻撃をほぼ食らわなかったのですが、こちらのスーパーアーマー状態での攻撃中、すれ違いざまにほんの少しかすっただけでも体力を半分近く持ってかれまして……もはやこんな状況では絶望ってゆーか笑いが込み上げて仕方なかったです、ハイ。
それでも心折れなかったのには理由がありました。
最初のシビレ生肉、そして眠り生肉×大タル爆弾G×落とし穴のゴールデンコンボで立て続けに2回、イビルジョーを怒り状態にした後、うっかり江野本がこんなことを言ってしまったんですねえ。
「早くも2回怒ったから大丈夫。10回くらい怒らせればなんとかなりますよ」と。
これ、なんの確証もなく、なんとなくそれくらいだろうというふわふわした気持ちで言っただけなのですが、自分で言っておいて自分でまんまと言葉の魔力に取りつかれました。
ジョーが疲れたときには調合分の落とし穴を使い、効果はなくとも罠系の生肉を設置して食事のスキに渾身の溜め攻撃を当て、ひとつひとつ怒り回数を稼いでゆく我々。
そしてその回数が積み重なるにつれ、落ち着きを取り戻し、気持ちを強く持てるようになっていった気がします。
もう打つ手が何もなくなって今度こそ本当のガチで立ち回るしかなくなってからも、「すでに●回怒っているから大丈夫」を合言葉に必死で食らいついていきました。
いまにして思えば、怒り状態になるたびに「あと●回!」と思えたので集中力を切らさなかったのがよかったんでしょう。
そして……。
たしか時計が35分を指したあたり、怒り回数は10回を超えてしまいましたが12回目にしてついに、イビルジョーを討伐することができたのでした。
このとき、最初に頭をかすめたのは「マジで!?」という驚き以外のナニモノでもありませんでした。
いやだって、まさか現時点でジョーを討伐できるなんて、言い出しておいてなんだけど本気では思ってなかったんだもん!
次に、爆発的な喜びが鳥肌とともに湧き起こり、続いて思わず涙ぐんでしまうほどの達成感に心揺さぶられました。
この感じ、超えられない壁だと思っていたクエストを自分の力でねじ伏せてやったという経験がある方ならわかっていただけるんじゃないでしょうか。
これがあるから『モンスターハンター』は止められない! と、あの瞬間を思い出していまなお思います。
そんな感動的な場面にあっても津々巳さんは相変わらず、「へー、意外とできちゃいましたねー」とちょっと疲れたピクニックくらいの感想を述べていましたけどね……。
でも、ひそかに津々巳さんの3オチ失敗もありうると思っていたので、本当によくがんばったと思います。
生き延びてくれてありがとう、津々巳さん!
“生き延びた”と言えばジャギィノスも、イビルジョー狩猟に巻きこまれて命を落としたのはわずか数頭だけで、クエストを強制終了させずに踏み止まってくれました。
『3rd』のジャギィノスがたくましくあってくれてよかったー!
この挑戦の敢闘賞は、ジョー以上の生命力を発揮したジャギィノスたちにあげたいと思います。
2011年8月8日 23:32