▼3大ハード夢の競演 その1 ニンテンドーゲームキューブ編
今年のE3の目玉は何と言ってもプレイステーション2、Xbox、ニンテンドーゲームキューブの新3大ハードの揃い踏み! ゲーム開発に携わる者として、このハードたちの行く末はとても大きな関心事なのだ。
そこで今回は、"三大ハード夢の競演"と題しまして、1日1ハードずつ、ボクなりのレポートをお届けしたいと思います。初日は初お披露目でにぎわう、ニンテンドーゲームキューブ! まず驚くのがブースの熱気。これまで映像や、ガラス越しの本体しか見たことのないゲームキューブに触れるとあって、どの試遊台も3〜5人待ちは当たり前の盛況ぶり! しかも長く遊んでると、後ろの人から「早く替われよ!」っていうオーラが伝わってくる。こんな体験は久しぶり!
ゲームキューブソフトの目玉は何と言っても『Luigi's Mansion』。(邦題はなんだろう? 『ルイージのマンション』?) ルイージが主人公のアクションゲームだ。ネタはゴーストバスターものなんだけど、やることは単純。自キャラ(ルイージね)の持つ懐中電灯でゴーストをあぶり出し、掃除機(?)で、吸い取るのだ。Cスティックで自キャラの移動、コントロールスティックで掃除機の方向変更を行うので、慣れないと操作が大変。けど、丁寧に作られた画面の美しさに引き寄せられ、そんなことは許してしまう。……それにしても、懐中電灯の明かりに浮かぶイスとかの影が、きちんとイスの形に浮かび上がるなぁ……。Xboxみたいにハードがサポートしてる機能なの? 気になる。(あはは、ゲームキューブに詳しくないなぁ、俺)
前日、ドリームキャストソフトの『ファンタシースターオンライン』がゲームキューブに移植されることが発表されたんだけど、どうやってネットに繋ぐのか興味津々。……おっ、あったありました! モデムアダプタとブロードバンドアダプタ! そうかぁ、ゲームキューブもネットゲームに参入かぁ…。開発者として、いろいろ考えさせられる…。そういう時代なのね。
試遊できるタイトル数こそ少な目だけど、どれも自社キャラクターを全面に出し、粒ぞろいなゲームキューブ。"家族で楽しめる"を基本コンセプトに、見ただけで引きつけられるようなかわいらしい(リアル系とは違うという意味)画面作りを押し進め、他ハードと差別化を図っているようだ。
…家族向けかぁ、作ったことないなぁ。
杉PONE プロフィール |
本名、杉山一郎。株式会社エンターブレイン、ゲームプロデューサー。代表作にプレイステーション&プレイステーション2『トゥルーラブストーリー』シリーズ、プレイステーション『ガレリアンズ』、ドリームキャスト『ベルセルク』がある。 |
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▲自キャラでけ〜っ! |
▲銀がブロードバンドアダプタで、黒がモデムアダプタね。
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