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セガのキーマン、香山哲氏に聞く
世界ブランド再生への道筋!(完全版)〜その5〜
2001年2月9日
●ドリームキャスト活性化のカギは"柔軟性"

−− 逆にドリームキャストはこれから活性化するのでは?

香山 いろいろな政策導入をしていきますが、この政策を活かすために越えなければならない関門が、『サクラ大戦3』なんです。

−− 3月22日に発売ですね。

香山 今回のあらゆる報道でいちばんあおりを食ったのがこのソフトなんです。これが、"ドリームキャストが生産中止になる"、"内容は決まっていないけどプレイステーション2でも出る"という報道のなかでどれだけ売れるのか? 狙いどおり売れれば、まだまだドリームキャストはけっこう遊ばれているんだ、ぜんぜん心配ないと認識してもらえますからね。2001年のドリームキャストのソフトマーケットを占うソフトです。

−− 『サクラ大戦3』をはじめ、ソフトを拡販していくためのプランは?

香山 いろんな方法があるんですよ。たとえば『サクラ大戦3』がやりたいからドリームキャストも欲しい、という人もいると思うんです。そういう人のために、ハードとソフトをセットにしてみよう、とかね。世界レベルでは、とにかく日米欧でエリア特性が違うから、それぞれに柔軟性を持たせるため、政策の裁量とかはまかせてあるんですよ。でも、とにかく在庫分は最終ユーザーに届けろとは言ってあります。値段下げてでもね。とくにアメリカは値段に敏感ですから。ソフトもまだまだ出ますし、価格政策もふくめていけば、まだ売れると思います。

−− これに加えてサードパーティーソフトのライセンス料を下げるという話がありましたよね。

香山 さすがにフリーライセンスとまではいきませんが、いただくライセンス料をギリギリまで下げて、個々の会社の状況を見ながら柔軟に対応しようかな、と。究極の目標は、パソコン的な環境を用意するとことですね。あとはソフトそのものの開発体制の変化ですかね。

−− ソフトそのもの?

香山 これは開発者とのあいだで大激論となったのですが、サターンの末期のようにソフトの企画や審査に柔軟性を与えろ、ということです。パソコンソフトのようにね。セガの持つ開発ライブラリーを公開するなど、柔軟に対応することで新しくソフトを作りたいという人たちが出てくれば、ドリームキャストの稼働率をアップすることができるんじゃないかな、と。ただ、極端に性や暴力に寄ったものは無理でしょうけどね。限りなくパソコン的な開発環境と流通政策で、ビジネスをしやすい環境になるんじゃないかと思うんです。これまで以上に、新しいモノが作りやすくなって、リスクもできるだけ少なくなるようにしましたからね。

−− 本当にありとあらゆる可能性を持たせていますね。

香山 単純にハードを製造中止にするわけではなく、ドリームキャストの技術供与とかアーキテクチャーの公開に関しても、柔軟な考えかたをしていきます。たとえばパソコン用の拡張カードにするとか、ネット端末に組み込むとか、成功すればファミリーとしてのドリームキャストが増えてくる。そうなれば、セガもサードパーティーもソフトをどんどん作っていけるんですよね。

インタビュアー/週刊ファミ通編集長・浜村弘一

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