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セガのキーマン、香山哲氏に聞く
世界ブランド再生への道筋!(完全版)〜その4〜
2001年2月9日
●セガ再建のための流通政策

−− ドリームキャストに関してはもハードがいきなり9900円に値下げされましたね。

香山 ただ本体の価格を値下げするだけでは、小売店の人がドリームキャストは売れないんじゃないかと、仕入れをやめてしまう可能性があるんですよね。仕入れが少なくてショップの棚を確保してもらえなかったら、大きな問題です。だから、これまでのソフト買い取りを継続しつつ、流通に新しいシステムを導入するんですよ。

−− 具体的には?

香山 レベニューシェアリング方式というんですけど、原価分だけをショップに負担してもらってソフトを仕入れてもらうんですよ。で、売れた本数分だけ利益をショップとセガで分配するんです。売れ残ったソフトはセガが回収するので、委託販売に近い形ですよね。最初は完全な委託でやろうと思ったんですけど、ソフトの原価構造を考えると確実にセガから他社に支払う部分もあるので、この方式にしました。これでショップのリスクは最小限にすることができるんですよ。売れたぶんの利益はこれまでと変わりませんし、積極的にドリームキャストの棚を作ってもらえるんじゃないかと思います。それと、他社のハードに出すタイトルを発表したのは、今後のドリームキャストのためでもあるんですよ。セガと共存共栄していただける、セガの考えを理解してくれているところには、「本気でソフトを供給しますよ」ということを示したかったんですよね。たとえばビッグタイトルを出すときに、分納やカットとかせずに、きちんとソフトを流通させします。だからドリームキャストのソフトに関しても、ショップに対して大きなリスクを背負わせないので、ぜひおつき合いさせていただきたいというメッセージでもあるんですよ。

−− 今後のタイトルもふくめて、深くおつきあいさせていただきたいということですね。

香山 ええ。ドリームキャストのソフトは取り扱わないけど、『バーチャファイター4』だけは供給してくれと言われても困りますからね。セガにとって、これまで応援してくれたドリームキャストのユーザーに、あるいはサードパーティにお返しをするというスタンスでいきたいんです。でも、確実に販売チャンネルは減ると思うんです。全国に地域一番店というのが約1500店あると言われていますが、ソフトの供給は本部ベースだけじゃなく個店ベースでもいいんですよ。ショップでもネットを使うDCダイレクトでも、とにかくソフトが欲しい、ハードが欲しいと思う人たちに対する流通回路を確保して、太くできるところは太くする。というのが流通政策の基本です。

−− そんなに販売チャンネルは減らないんじゃないですか?

香山 じっさいどうなるかわからないですけど、セガなりにお返しするのが商いの原点だと思う。セガはこれからお店そのものを大事にしていく方向に、流通の仕組みをモデルチェンジさせていくわけです。いちばん見据えているのは、これまでセガの商品を買ってくれていた人や、これからドリームキャストが値下がりして買ってくれる人ですから。

インタビュアー/週刊ファミ通編集長・浜村弘一

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