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セガのキーマン、香山哲氏に聞く
世界ブランド再生への道筋!(完全版)〜その2〜
2001年2月9日
●他社ハードでの展開

−− 今後、他社のハードにソフトを供給するうえでの計画にはどんなものがありますか?

香山 まず、サターンのソフトの再確認、ということがあります。サターンって不幸だったんだけど、幸いなのは海外であまり売れなかったことなんです(笑)。だから、すごくいいソフトがたくさん眠っているんですよ。欧米が中心になると思うんですけど、それらをPSoneに移植していこうと考えているんです。はじめはゲームボーイアドバンスにも、と思ったんですが、RAMの容量が少ないという制約もありますし、欧米では大人気で今後も売れ続けるというPSoneかな、と。

−− 日本ではどんなことを?

香山 『ファンタシースター オンライン』のように、昔のゲームをオンライン化できないかなとも考えています。『ファンタシースター オンライン』を初めて見たとき、これって大昔のゲームがベースだけどぜんぜん古くないじゃん、って単純に感動したんです。それならば、昔のゲームをモチーフに片っ端からオンラインをつけて、新しいゲームが作れないものかな、と。『シャイニングフォース オンライン』とか、『エイリアンシンドロームオンライン』とか。

−− おもしろいですねえ。

香山 そうでしょ? ソニックチームは『ファンタシースター』をあそこまでのモノに仕上げたわけですから、同じようにすれば、みんなが昔のゲームを見直してくれるんじゃないかと思うんです。しかも、オンラインゲームを作るときの難しさや、どうすればおもしろくできるなど、ノウハウが得られて、セガのグループカンパニーで共有できる。これは駅伝みたいなものだから、一度リードすれば他社は引き離されるだけで追いつけないんですよ。隠し球ソフトもありますしね。

−− すでに発表されている具体的なタイトルは、セガの看板ソフトをはじめとする魅力的なラインナップですね。

香山 しかも、ほとんど移植ではなく新作ですよ。『サクラ大戦』シリーズは開発サイドから「移植で」という希望があったんですけど、僕がダメだと言いました。仮に移植版を出すにしても、そのままの移植ではなく『スター・ウォーズ』の特別編のように大幅なアレンジをしたり、新要素を盛り込まないとユーザーに失礼だと思うんですよ。それに『サクラ大戦』シリーズは、本当にいい土俵にあがったらミリオンを狙えるソフトですからね。

−− 『スペースチャンネル5』や『つくろう!』シリーズに関しては?

香山 水口(『スペースチャンネル5』プロデューサー)のところではプレイステーション2も含めていろいろやっていますし、彼らは凝り性でアーティストでもあるから、ただ単純に移植ということはしないかもしれないですね。『つくろう!』シリーズに関しては、ワールドカップの年である2002年にスゴイのを1本出したいと思っていますよ。これからコナミさんに認めてもらうようにお願いはしていきますけど、了解が得られれば2001年にもう1本出せればと考えています。次回作の発売まで2年もあけてしまうと、ワールドカップにつながらないですからね。

−− ゲームボーイアドバンスでは、『ソニック』シリーズも出ますよね。

香山 『ソニック』シリーズは、今年で10周年ということもあるんですよ。だからゲームだけじゃなくて、アニメとかもやろうかなと思ってます。アニメは昔アメリカで作られた作品もあるんですけど、新しくフルCGとかでね。ホントの意味での『ソニック』の世界を提供して、「おもしろいじゃん」というふうに全世界で受け入れてもらえるような新作をやろうかな、と。そうすればドリームキャスト用の『SONIC ADVENTURE2』にとってもプラスになるはずですから。

−− すべてのハードであらゆる可能性を模索していくわけですが、ワンダースワンカラーでの展開は考えていますか?

香山 ワンダースワンカラーでは、まだセガの内作は予定していません。ディレクションする可能性はあるかもしれませんけどね。ただ個人的には、ワンダースワンカラーだったらメガドライブとかのタイトルは移植できるかな、と思います。スクウェアさんの『ファイナルファンタジー』を見て、これはよくできてるな、と思ったんです。ですので、「こんなことができそうだ」という感じで視野には入れていますよ。

インタビュアー/週刊ファミ通編集長・浜村弘一

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