第9回 虫さされ
『モンスターハンター2(ドス)』プレイ日記
2006/3/18
Today’s Text:大塚角満
●またランゴスタの話……
『2』になって、ランゴスタの数が増えた。とくに温暖期はひどいもので、気が付けばまわり360度すべて巨大昆虫でイモ洗い状態になっている……なんてことはザラにある。コイツが何もしないチョウチョのようなかわいらしい虫ならよかったのだが、ランゴスタはハンターを刺したくて刺したくて仕方ないらしい。はあはあはあと、荒い息をつきながら迫り来るランゴスタに、今日も俺は追い回されている。
しかしまあ、平坦な土地で刺されるのならまだマシなのだ。ある程度装備が整ってくればダメージそのものはたかが知れているから。本当に頭に来るのが、たとえば雪山マップ2にあるロッククライミング地点(と俺は呼んでいる)。ここにあるツタをせっせせっせと上っている最中にランゴに刺されようものなら、それはもうコントローラーをバキバキと噛み砕いて、隣でいつもカップラーメンを食っている百人乗っても稲葉(ファミ通の編集者)に吹きかけてやりたくなるくらい、猛烈に激怒する。今日も同じ場所で、ランゴスタにプスリと刺された。哀れな俺の分身は、高度15メートルの地点からあえなく地上に落下した。
「うがああ!! なんだこのムシケラは!!」
と俺は怒鳴った。どうもランゴスタの野郎は、ハンターがある程度の高さまで上るのを待ってから、ウヒヒとほくそ笑みながら刺している気がしてならないのである。しかし俺は健気に、再びツタを手に握ってヨチヨチと上り始める。すると俺の背後から「ホレ、ランゴ刺せ刺せ!」と、なんとランゴスタを応援する女性の声が聞こえるではないか! 目を血走らせながら振り向くと、そこにいたのは河合リエ。ご存じ、ファミ通のモンハン隊長である。
「虫を応援するとは何事だ!」
と俺は河合リエに言った。この人はときたまフラリと俺の背後に現れて、集中力を乱すようなことを言い放って去っていくのである。彼女は俺の抗議などまったく聞いておらず、再びランゴスタに刺された俺のキャラクターを指さしながら言った。
「さっきから見てますけど、大塚さんのキャラ、やたらと虫に刺されて痺れてますねぇ」
そう、俺のキャラはどう考えても、ほかの人のキャラよりも虫さされがヒドイのだ。オンラインプレイで俺ばっかりランゴスタに刺されて痺れているので、よく友だちに呆れられる。
「やっぱそう思います? 俺もうすうすそう思っていたんですよねぇ……」
と俺は言った。
すると河合リエは神妙な顔つきで「大塚さん、血液型は何型ですか?」と聞いてきた。はて? 血液型とランゴスタにどんな関係が……? いぶかしく思いながらも俺は素直に「O型ですよ」と彼女に伝える。すると彼女は我が意を得たりとばかりに目を光らせ、こんなことを言った。
「あーやっぱり! O型の人は虫に刺されやすいんですよ! それじゃあランゴに刺されても仕方ないですね!」
あーなるほどなるほど……って、そんなわけないだろ!!