第8回 ハンターがひとり増えました
『モンスターハンター2(ドス)』プレイ日記
2006/3/9
Today’s Text:大塚角満
●インテリハンター誕生
いま、僕が所属しているファミ通ニュースチームで『モンスターハンター2(ドス)』が大流行している。以前、ファミ通.comで『みんGOL オンライン』プレイ日記を書いていたアカレンジャ(中目黒目黒)、キレンジャ(女尻笠井)のふたりは『モンスターハンター』、『モンスターハンターG』も遊んだうえで『2』に流れてきたシリーズ経験組。アカは新武器の弓を、キはこれまた新武器の太刀を使って、日夜大騒ぎしながら狩りに勤しんでいる。たまーに3人で街でパーティープレイをすることもあるが、現時点では全員が、オフラインを中心にこのゲームに向き合っている感じ。前作までは3人ともオンライン一辺倒だったのだが、「とりあえずオフラインで大満足」という感じで、せっせと村で武器や防具に磨きをかけているのである。そんな点からも、いかに『2』のオフラインモードが充実しているかがわかるというものだ。
さて我々3人はシリーズ経験者として、ある程度の知識を持って『2』に挑むことができた。この"前作までの知識"というものは意外なほどありがたいもので、たとえばモンスターの行動パターンや調合レシピなど、事前に知識があることでとくに序盤のクエストは非常に楽に進めることができるのである。
そんな我々のプレイを眺めていた別の同僚が「俺もやってみようかなぁ……」と言い始めた。Tというニュース担当記者で、東大卒の超インテリである。あらゆるゲームに手をつけるゲームマニアなのだが、『モンスターハンター』シリーズは未体験だという。
「やろうやろう!」
と経験者3人は口を揃えた。Tが参戦すれば、ニュースチームの4人パーティーで狩りに行くことができるのだ。
「そうですね。買ってきます」
翌日、Tは本当にソフトを購入してきて、自分の席でプレイを始めた。彼は以前から集中力が人並み外れていて、ひとつのことに没頭するとまわりの音がまったく聞こえなくなる。そのせいなのか、独り言もハンパがない。とくにおもしろいゲームをプレイしているときほど顕著で、『モンスターハンター2』をプレイしているときは過去最高ってくらい独り言を連発しているのである。「ちっくしょー!」、「なんだこいつ!」、「でかい!!」等々。今日も彼はハンマーを振り回しながら、大きな独り言を発している。
そしてもうひとつ、Tのプレイで注目に値するのが研究熱心さ。東大出身の優秀な脳みその中では、モンスターの攻撃パターンやダメージの大小、攻撃角度によるクリティカル値の計算までが瞬時に行われているようなのだ。ゲームの攻略もすべて独自の方程式に当てはめて計算する。理論と計算によって導き出される絶対的な彼の攻略方法に、つけいる隙はない。
その卓越した頭脳が攻略に使われているとき、彼の独り言は小さくなる。ブツブツブツ……。いまもまた、彼はぶち当たった難問を解くために偏差値80の脳みそをフル回転させている。彼は何を解こうとしているのだろうか……。我々3人はちょっと緊張しながら、いま導き出されようとしている答えを知るために、静かに彼の姿を見つめる。そしてTは言った。
「わかった!!」
彼の大きな独り言が、フロアに響き渡った。何がわかったんだ!? 難敵の攻略法か? それともゲームに潜んでいる隠しパラメーターでも突き止めたのか!!?
「音爆弾は、鳴き袋と爆薬で作るんだ!!!!」
……そのくらい、俺たちに聞いてくれ。