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ゲーム開発 のるか、そるか
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#05 知識のギャップ
ゲーム開発 のるか、そるか

gameSTATE

 世界のエンターテイメントビジネスの中で、最も大きな可能性を秘めるビデオゲーム業界。実際、身をおかないとなかなか理解できない“ゲーム開発プロセス”や、昨今注目されている“開発ツール”にハイライトを当てた情報が英国から発信されている。季刊誌「gameSTATE」がそれだ。

 これは、英国に本社をおくクライテリオン・ソフトウエアと、英国で人気の総合ゲーム誌「Edge」制作チーム“Future Publishing”によって、ゲームデベロッパー、パブリッシャー向けの情報誌として発行されているもの。創刊第1号は、2003年3月に開催された「Game Developers Conference 2003」などにおいて、全世界で約50,000部配布された実績を持つ。

 いまやゲーム開発には欠かせないものとなったミドルウェアに関する情報など、ゲーム開発者、ゲーム業界へ関心のある未来のクリエーターにとって興味深い内容となっている同誌。今回、ファミ通デベロッパーズフォーラムでは特別企画として、「gameSTATE」の和訳トピックスを数回にわたって公開していく。

 

The knowledge gap / 知識のギャップ

 

 「完成保証証券」と「ギャップ融資」は映画産業の中では長い実績があります。しかしゲーム開発ではビジネスの性質上、よりリスクの高い提案になります。長い間ゲームの予算は、このように貸手に魅力的な取引ができるほど高額な取引ではありませんでした。しかし現在の最も大きな障害は、知識の欠如です。多くの「完成保証証券」の発行人は映画産業のスペシャリストであり、彼らはリスクの識別やフィルム制作の運営方法、そして保証対象の作品を完成させるためにタイミング良く介入することに経験豊富です。つまりこういった保証人にとって、開発につきものの技術的な挑戦が、ゲームプロジェクトへの保証をとても難しい問題にしているのです。もしデベロッパーが「完成保証証券」を確保できたとしても、パブリッシャーやディストリビューターは、保証契約やギャップ融資に関連する追加コストを彼らが負担することになります。結果として、ゲームが完成するまでの最終的なコストを押し上げることになるのではと思うかもしれません。


The finance gap / 融資のギャップ

 

 「ゲーム開発への融資について、従来のモデルにはない提案を始めると、他の問題が生じることもあります。」と言うのは、Carbon Six社のクリエイティブ・ディレクター American McGee氏です。「新しい提案をすると、自己資金で開発されたゲームに対し、パブリッシャーが驚くほどのロイヤリティレートを上乗せしてくる一方で、マーケティング予算や、店頭での陳列スペース、そして十分な商品販売員を保証することはできません。つまり、パブリッシャーは彼ら自身が投資していない製品を流通ルートに乗せるための充分なインセンティブを持たないのです。もしそのゲームが大ヒットすれば、それは大した問題ではありません。しかしそうでないタイトルには深刻なダメージを与え、全ての努力をリスクの伴う、魅力のないものに変えてしまうことにもなります。」


 ハリウッドに影響を受けたチーム構造やハリウッドスタイルの融資制度は、コストの削減や使い方の自由度を高めることができるので、リスクを伴う独立系の生産物を製品化する手助けになります。しかしながら、最終的にはハリウッドのスター達を利用した成長は、ゲーム産業のビジネス手法を基盤から変えることはなさそうです。

 

 Capital Entertainment Groupは昨年、パブリッシングバイスプレジデントKevin Bachus氏と、その同輩である元Microsoft Xboxの第一人者Seamus Blackley氏、Mark Hood氏(元Sierra Online)、そしてIP開発、パブリッシング、金融のエキスパートGene Mauro氏らにより昨年共同設立されました。

 

 Capital Entertainment Groupの第一の目的は、「ダイヤモンドの原石を求めて」をコンセプトに、デベロッパーやパブリッシャーと共に、プロモーションや創造性の後押し、その他にも開発・融資・パブリッシングの専門的知識を用い、市場での成功を目指すということです。
 「金融面の代替手段を利用することは、ゲーム産業の前進を妨げるものではありません。」とBachus氏は反論します。「質の良いタイトルはいつでも何とかして誰かに拾い上げられるものなのです。」

 

 「完成保証証券」は、帳簿外秘密資金として、また、株主に対し彼ら独自のプロジェクトを保証するため、パブリッシャーの間では既に広く活用されています。特に、簡単でお手ごろに保証されるローリスクハイリターンのタイトルや、フランチャイズのタイトルには効果的です。しかしデベロッパーにとっては、代替の融資制度は未だ手の届かない物のようです。
Bachus氏は説明します。「融資の重荷を担うための仕組みと資源を持つパブリッシャーと、独自に資金を集めるための投資を欠いているデベロッパー。ゲーム産業にはこの2つのタイプの会社しかないのです。」

 

関連リンク

株式会社クライテリオン・ソフトウェア

ファミ通デベロッパーズフォーラム


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