第44回 ファミコン:その29(大ショック! ファミコン生産終了)
ゲーム人生回顧録 - 乱舞吉田
2003/6/17
このコラムの更新が滞っているいあいだに、ファミコン関係のビッグニュースがありました! 今回は、いつもの'85年に発売されたファミコンソフトの話ではなく、そのニュースについて書きたいと思います。
任天堂から、「2003年の9月で、ニューファミコンとスーパーファミコンジュニアの製造を終了する」ということが発表されました。というか、いままでファミコンやスーパーファミコンが生産され続けてきたという事実を、知らなかった人のほうが多いかもしれませんね。とくに、プレイステーションやプレイステーション2などから、ゲームをプレイするようになった若い人たちの中には……。2003年の6月現在、PCエンジンやメガドライブなどを新品を買うことは(ほとんど)無理です。とっくに生産が終わっているので、あたりまえですね。これらは基本的に中古でしか手に入らない。まぁ、田舎のおもちゃ屋に、奇跡のように売れ残っている新品があるかもしれないですけれども。それも、ネットオークションが流行り出したときに掘り尽くされてしまっていると思われるので、新品を見つける可能性は限りなくゼロに近いでしょう。なので、新品を捜すなら、ネットオークションでプレミアのついたものを捜すしかないのが現状。あるいは、中古屋で中古品を捜すか。ですが、ファミコンやスーパーファミコンは違います。大手の販売店などで新品を購入することが、2003年の6月現在でもできるんですよ。ただ、市場が小さいので、需要も供給も少なく、扱っているお店自体が限られているようですが。品切れも多いそうです。でも、新品を購入できるチャンスはある! それが、2003年の9月で本体の生産が終わってしまうわけです。その生産分が尽きてしまえば、店頭からしだいに消えていくだけなんです……。
今回、ファミコンとスーパーファミコンが製造中止となる理由は、「製造に必要な部品の入手が困難になったため」とのこと。たしかに、最初のファミコンが登場したのは、'83年の7月15日。そう、2003年はファミコン生誕20周年のオメデタイ年でもあるのです。20年ですよ、20年! ファミコンとともに誕生した人は、今年で20歳。成人なっちゃう! ファミリーコンピュータからニューファミコンへとデザインのチェンジはあったけれども、20年も製造され続けてきたという、この事実。本当に驚きです。ほかのハードでは、絶対にありえないこと! ファミコンだからできたこと。流れの早いゲーム業界では、ヘタをすると1〜2年で寿命がつきてしまうハードだって多いわけで。そのなかで20年間も製造され続けてきた。すごいことです。その功績は計り知れない。もちろんゲーム業界の歴史を語るにおいて、ファミコンはハズせせない。僕にとっても、このコラムで書き続けているように、もうたくさんの想い出が詰まっているハードなんです。それが、ついに生産中止になってしまう……。ときは流れて行きますからね。これはもう、しかたのないことなのですが。今回の発表は、僕にとっては衝撃の大ニュースだったんです。
なんでファミコンは、20年も生産され続けてきたのか? たしかに、ファミコンブームが終わって、ユーザーはスーパーファミコンへと移行し、ファミコンがバカ売れはしなくなってかなりの年月が経ちました。でも、わずかな数ではあっても、いままで製造されて続けてきた。少なくても需要があって、それに任天堂が応えて供給し続けてきたわけです。そのほかの理由としても、いろいろあると思うんですよね。たとえば、僕にとってはノスタルジーの部分。僕の世代にとって、ファミコンはともに成長してきた想い出のハード。いちばん好奇心旺盛なときに、のめり込んで、膨大な時間をプレイに当ててきたわけです。ゲーム内容が単純だろうが、グラフィックがショボかろうが、いまではそれ自体が想い出。おもしろくてハマったり、感動したゲームはもちろんだけれども、クソゲーに対する怒り、『ドラクエIII』を買うときに徹夜で並んだ出来事、ファミコンがきっかけで仲よくなった友だちや喧嘩した友だち……。もう、それらすべてが想い出。だから、簡単に忘れることはできないんですね。できれば、いつまでも手元に置いておきたいものなんです。もちろん、現役のゲームマシンとしてではなく、遊びたいときや気の向いたときに遊べるような。そんな存在としてね。いまでも、このコラムを書くにあたって昔のファミコンソフトで遊んでみたり、わけもなく急にプレイしたくなったゲーム(最近では『キャプテン翼』)を遊んだりしています。僕にとってのファミコンは、そんな感じ。あとは、当時欲しかったけど買えなかった(親に買ってもらえなかった)ゲームを、中古屋で捜して遊んでみたりとか。そんなことも、ときどきしています(笑)。ここ数年、一部ゲームファンのなかでは、密かなファミコンブーム……というか、レトロゲームブームが起きているようですね。さて、どうしようかな。生産終了記念(笑)に、ニューファミコンとスーパーファミコンジュニアを1台ずつ買っておこうかな。保存用あるいは、いま家のあるヤツがもしも壊れたときの予備用として……。ま、めったに壊れないのがファミコンのいいところなんですけれど。もし、たとえば10年経って、そのときにファミコンで遊べなくなっていたら……。そんなことは絶対にイヤだからね。
ファミコンやスーパーファミコンの製造中止とほぼ同じタイミングで、ファミコンディスクシステムの書き換えサービスも終了するとのことです。これは、2003年9月30日に任天堂に到着したぶんで終了。僕はこのコラムで、いずれファミコンのディスクシステムについて書きたいと思っています。ディスクシステムは、経年劣化でディスクドライブのゴムベルトが切れてしまうことが多いんですね。僕のディスクシステムもこのあいだ試してみたのですが、ディスクを入れても読み込んでくれなかった……。たぶん僕のディスクシステムも、ゴムベルトが切れている可能性が高い。この際に、ディスクシステムを修理に出しておこうかと思いました。ついでに、ディスクの書き換えと、バックアップ電池の交換もしてもらおうかな。交換部品もそのうちになくなっちゃうだろうから……。いまが最後のチャンスかも! ちなみに、書き換えサービスや修理、バックアップ電池の交換は有料ですよ。モノによっては無理なものもあるので注意。それらの詳細は、任天堂の公式ホームページに書かれています。僕と、同じことを考えている人は、チェックしてみてはいかがでしょうか。